残念ですが、一番得とかは有りません。
と言うのは、社保料負担が始まるのは月収88,000円からですが(お勤め先が51人以上の場合)、それ以降はいくら稼ごうが、大体総収入の15%程度が控除される事となり、それは一般的にパートで稼ぎうる年収250万円前後まで変わる事は有りません。
つまり、これを逆から言うと、沢山控除されても、稼いだ額の85%程度が手元に残り続ける、って事です。
更に言うと、所得税も社保料もその他の控除も稼ぎが高額になるほど負担も増えますが、稼ぎの増を超える増え方はしませんから、手取りは増え続けるんですよ。
ですのでね、細かい事を言うと総収入が114,000 ~ 122,000円の時の社保料は16,685円(都内勤務、且つ貴方が40~65歳では無い時の例。以下同)で、これが122,001円になると17,816円(同条件)と1,131円増となりますので、この1円を増やすのは損だ、と言うのは言えると思います。
しかし、社保料のこういう「階段」って、50段も有るんですよ。この基礎となる「標準報酬月額表」では月収を63,000円以下から」135万円以上
迄の50等級に分け、それぞれの社保料(健保料、介護保険料、厚生年金)額を決めてますからね。
加えて所得税。これは年収250万円以下に限っても59段階も有るんですよね。勿論、例えば月収89,000円なら130円で済むものが89,001円と1円増えたら税額は50円増の180円となりはしますね。そう言う小さな階段は有ります。
雇用保険は階段制ではなく一定の料率(一般職dえ1,000分の6)なのでこうした損得は有りませんが、残る住民税はまた階段性ですからね。しかもこれは地方税ですので、お住いの県により増え方は異なります。
これら全ての額の一番良い所を探し出すのは、とんでもない労力を要するでしょうね。しかも、お住いの県毎に異なるでしょうし。
でもね、これらを総合して既出の15%程度で済むんですよ。
ですので、1円単位の細かいレベルでは損得はあるんでしょうが、100円単位で言うと、それは無いと言えると思いますよ。
ですので、是非安心してお勤め下さい。