中国北京五輪が失敗して大恥さらせばいいという意見が大変多いですが、北京オリンピックが失敗して日本が得る国益は なんでしょう？ 全世界が見つめるオリンピックは、中国にとって「国際法廷の場」に立たされているようなものだという自覚が必要で、 露呈すべきものは露呈して、それが中国の改善になり、世界環境あるいは日本への国益に寄与する結果になれば いいともいえますが、一方で、五輪失敗願望論はチンケな日本人気質を代表しているかのごとく、 大事故が報道されるのを心のどこかで期待し、知りもしない中国を誤解して開会式は北朝鮮のマスゲームみたいだと いう島国理解力、そして日本は自国の戦争をテレビ観戦できるかのごとく錯覚した平和ボケの中で培われていく 価値観は大変危険でだと思います。 チベット人権問題なんて本当は知らないし、生活に関係ないし、毒餃子も子供が被害にあったと口泡飛ばす一方で、 五輪のスタジアムが決壊して死亡事故が起こるニュースを心待ちにしているんす。そこに子供の被害があっても実際には へのカッパで、それでも北京五輪が失敗することが腹いせニュースとして待ちどうしい！という意見が知恵袋にあふれています。 そんな中、中国北京五輪が失敗して、中国が崩壊して、現在、貿易立国の日本にとって中日年間貿易高３０兆円を 越える世界最大の貿易相手国である中国が大混乱に陥って・・・その死活問題のリスクに触れず、失敗支持論の 日本に与える国益はなんでしょうか？ 「少なくとも毒餃子は入ってこない！」「中国人が車に乗らなくなれば環境に寄与する！」とかいうレベルじゃない、 回答をお願い致します。

質問者の方の意見には基本的に共感する部分もあります。ただ、他の回答を寄せられた方と同様に政治、経済、国民性等の様々な問題をオリンピックに集約し議論する事に違和感を覚えております。 まず、私自身オリンピックには大変興味を持って見ております。ただ、単なるスポーツの祭典に過ぎません。しかし、世界中の多くの国がオリンピックの誘致を積極的に行っているのか？巨額の投資が必要であるのに・・ 国によって事情は異なると思います。経済性を視野に入れた誘致もあると思いますが、今回の中国の場合、中国が近代国家として成立している事を世界にアピールする事が主体におかれたオリンピックだ考えます。 これは日本の東京オリンピックに近いものがあるような気がします。では、東京オリンピック当時の日本は如何だったでしょうか？北京オリンピックの中国の方々の応援姿勢にも問題を感じますが、スポーツでサッカーの応援を取り上げるとフーリガンのような熱狂的なサポーターはどこにもいるものです。 私が特に問題と感じているのは、一場面の事実を繋ぎ合わせ、それを真実として報道するメディアの姿勢と、それを鵜呑みにして騒ぎ立てる日本の国民性に懸念を抱いています。 また、ネットの意見を拝見していると「中国人だから・・」という大括りの意見が多い事にも問題を感じます。日本国内にも良い人も居れば悪い人もいます。中国の国民も同様です。ただ、中国の場合「文化大革命」による失われた15年があり、そのため50歳前後の方々と、現在の40歳台以下の方々とは大きく考え方が異なっているのも事実です。 私自身は現在上海で3年半の間在住し、ビジネスを行っているため感情面や生活面での変化も実感しています。 ただ、「何処何処の国民はこうだ・・・」と決め付ける言い方は、過去、日本は欧米から「イエローモンキー」（物まねが上手で独自性が無い）と言われていた事を忘れているのでは無いでしょうか？ 経済的にも変革期には日本も為替において固定相場を引いていました。また、政治的には中国と違い、独自性ではなくアメリカ主体の政治体制をしいているため「バナナ」（外見は黄色だが中身は白い）と呼ばれ、アジアから嫌悪されていた時期もありました。政治面では日本は、まだ、国際政治の場に立つ程の人的能力が不足していると感じていますが・・・・ 経済面を考えれば日本は世界の中でも貿易なくして生き残る事が出来ないのは事実です。質問者の方の言うオリンピックと日本の国益は直結するものではないと思いますが、国民感情というものは経済に大きな影響を与える事も事実です。食品の問題で中国が大きくローズアップされていますが、様々な資材・原材料が中国から輸入され、知らないうちに利用している事実に目を覆っている方もいると思います。 現在の国民感情の中から食品部分だけが取り上げられ、云々の議論が全体に波及する事で最も被害を受けるのは、物価の上昇から日本国民であると考えます。 文化面・人権面・国民性など取り上げればきりがありません。ただ、私の意見として申し上げたい事は日本国民の中で出来るだけ多くの方が、他国の文化・歴史・民族性の違いを理解し、その上で議論が出来る方が増える事を望んでいます。考え方の違いは善悪ではありません。違いがあって当然であり、その違いの根幹を模索する事が相互理解へのステップと考えます。 最後に日本が中国に教えてやる的な不遜な意見を述べられる方は、一生海外に出て頂きたくないと感じております。