ことクルマの話になると、バカにしたりする人がいますね。
まぁ、何で自分に相談してくれなかったんだという
知ったかぶりの人の場合が多いような気がします。
まず、ブリヂストンのウェブサイトに行ってみてください。
ブリヂストンの製品なのに、アイスパートナーは掲載されていません。
そして、アイスパートナーは、ブリヂストン系列のタイヤショップでしか
販売されていません。
実は、アイスパートナーは、昔の「ブリザック・レヴォ1」という
スタッドレスタイヤなのです。
水分の多い雪が降る日本というのは、世界でもまれに見る環境にあります。
そして、スタッドレスタイヤの競争がとにかく激しいのです。
新しいタイヤを開発するのには多大なお金がかかる訳ですが、
日本は各メーカーがしのぎを削って開発競争しています。
そのため、雪道にも、アイスバーンにも、ドライ路面にも効くという
スーパースタッドレスタイヤが次々に新開発されています。
当然、メーカーは新開発のタイヤを高い値段で買ってほしいものです。
現在の最新式のスタッドレスタイヤは、ブリザック・VRXと言います。
そのひとつ前のモデルが、ブリザック・レヴォGZです。
この2つのモデルは今でも併売しています。
その前のモデルがブリザック・レヴォ2で、
その前のモデルがブリザック・レヴォ1です。
これが、今のアイスパートナーとなって販売されています。
では、なぜ、名前を変えて今売っているかと言われたら、
他のブリヂストンタイヤは高いからです。
他のメーカーや海外品に比べれば、ブリヂストンタイヤは高いです。
そのため、ブリヂストン直営店のタイヤ屋は、
安いスタッドレスタイヤが売れません。
これでは、商売が成り立たなくなる可能性があるため、
旧タイヤを名前を変えて安く販売しているのです。
カタログに出てないのは、最新式VRXを高く売りたいからです。
では、そのアイスパートナーは、品質が落ちるのかと言われれば、
そんなことはありません。
もちろん、今のVRXと比較すれば落ちるかもしれませんが、
今から10年前なら、ブリヂストン最高のスタッドレスタイヤでした。
当然、雪山にもアイスバーンにも対応可能です。
確かに製品の企画自体は古いかもしれませんが、製造は新しく、
つまりゴムの劣化は進んでいないでしょうから、
他のメーカーと比べれば、まだまだ優位性があるとも言えます。
実際に、あまり雪の降らない地域のスタッドレスタイヤとしての
コストパフォーマンスはかなり高いと思います。
きっと、バカにしている人は、
ブランドの最新式しか許せない人なのでしょう。
そういう人に限って、スーツや革靴が型落ちのヨレヨレ品だったり
したら笑ってしまいますがね。
まぁ、タイヤだけに異様な執着を持っている人がいるのも確かです。
どうでもいい人には、本当にどうでもよいことなのですが。