地域政策や地域活性化、まちづくりなどの政策課題について学べる大学は、「地域政策学科」という名称に限らず、全国にたくさんあります。
いずれの大学も、主に政治学、行政学、法学、経済学、経営学、商学、社会学、地理学などの各アプローチから地域の政治・行政、経済・産業、文化・生涯学習・福祉などのテーマを論じる科目が開講されている点は共通していますが、具体的に地域の課題について、フィールドワークを含めて扱う時には、その地域の特性が表れるはずです。
たとえば、長崎であれば、江戸時代の出島以来の海外交流の窓口・拠点としての歴史的伝統や、被爆地・平和都市としての様々な歴史的資源を地域活性化にどのように生かしていけるかを考えることになります。
愛知であれば国内の三大都市圏の一角である名古屋市を抱えているのと同時に、愛知大学地域政策学部のあるキャンパス所在地の豊橋市は農業も盛んな地域で、かつ大手製造業の工場や国際貿易の拠点である三河港を抱えるなど多様性のある地域です。
群馬・高崎の場合は関東地方に所在するものの、東京への通勤圏からは少し外れており、首都圏の地方都市としての固有の課題を抱えているはずです。
大学を選ぶにあたっても、あなた自身がどんな地域の課題に関心があるのか(たとえば産業的な課題なのか、住民の暮らしやコミュニティの課題なのか、橋下大阪市長が掲げた大阪都構想のような問題に関心があるとか)、たとえば将来的に地域活性化の仕事に携わることを考えていたとしてどこの地域で働きたいと思っているのか(たとえば大都市圏orベッドタウンor中山間地域or沿岸地域とか、東海or九州のような具体的な地方名とか)などの観点を含めて検討された方が良いと思います。
あなた自身の関心の所在(なぜ地域政策学に関心を持ったのか、どんなテーマに関心を持っているのか)や将来の希望などを補足・返信してもらえれば、他大学の紹介も含め、改めて回答したいと思います。その場合、志望校の学力目安や条件も示してもらえた方がアドバイスしやすくなります。