無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

1249. DV ドメスティック・バイオレンス

引用元:amazon.co.jp

 

もうDV(ドメスティック・バイオレンス)という言葉が使われるようになって久しいし、どういう問題かも理解しているつもりだけど、映画ではどう描かれるのか気になって鑑賞

 

 

日本では、3日に1人のペースで夫が妻の殺人(未遂含む)で検挙されている

 

表面化しないDVはいったい何件あるのか?

 

内閣府の調査によると、成人女性の3人に1人はDVを体験し、20人に1人は死にそうな目にあっているという

 

20年連続の件数増加で、その内訳は女性による通報が7割(男性が3割)という

 

 

 

 

宝飾店で働いている29歳の泰子(英由佳)は、ひと回り上の昭吾(遠藤憲一)と結婚してから3年が経過していた

 

家事に専念して欲しい昭吾と話し合って、今の仕事を続けているウチに、今の生活を崩したくない気持ちが強まっているところだった

 

結婚記念日の夜、花屋で薔薇を買い、泰子の働く店舗までやってきた昭吾だったが、ウィンドウ越しに見える泰子は、若くてスラッとした男性店員と親し気に話していた

 

昭吾は泰子の携帯に電話し、「体調が悪いから家で休んでいるわ」と嘘をつき、花束を捨てて先に帰宅する

 

 

 

以降の展開は、想像の範囲で進んで行くものの、駆け込んだ先の警察官も、女医も酷い対応で(問題発言の連続)、最後には同じアパートに住む、泰子と同じようにDVに苦しめられている年配の女性から救いの手が伸びる

 

ラストにひと捻り(ふた捻り)あって、二種類の受け取り方が出来そうなところが面白く、タイトル・テーマ頼みの作品ではないな、という印象

 

最後に泰子が駆け込む相談所の男(小沢和義)の存在感が徐々に増していくのも、また彼個人が抱えていた問題も、終盤に昭吾と面会するシーンに深みを与えている

 

 

 

明日は、最近の作品の中でも秀逸だった、イーストウッド監督作品をご紹介

 

www.youtube.com