無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

1246. 美しさと哀しみと

引用元:amazon.co.jp

 

除夜の鐘を最初から最後まできちんと聞いたことがない

 

「ゴーン」と最初に鳴ったのを(家の中で)聞いて

 

「ああ、もう大晦日だなあ」

 

と、しばらく耳を傾けはするものの、すぐに他のことを始めてしまう

 

出掛けたい気もするけれど、暖かい部屋から外に出る勇気もなく、今年も自宅で除夜の鐘を(最初だけ)聞くことになりそう

 

 

 

 

原作は川端康成の小説

 

55歳になる小説家の大木(山村聡)は、年の瀬に自宅のある北鎌倉から京都にやってきた

 

それはかつての恋人音子(八千草薫)に会うため

 

ふたりは24年前に愛し合っていたが、大木には妻子があり、当時16歳だった音子は大木の子を妊娠してしまう

 

それは死産となり、音子は自殺未遂の後に精神病院に入った

 

後に音子は絵画の世界で成功し、今では名の知れた日本画家になり、独身のまま京都に暮らしていた

 

大木は宿泊先の都ホテルから音子に電話して

 

「明日の除夜の鐘を聞きに京都にやって来ました ふたりで一緒に聞かないか」

 

と誘う

 

音子は「明日の午後九時過ぎにホテルに迎えに行く」とだけ応え、電話を切る

 

翌日、部屋で待っていた大木にフロントから到着の電話が入るも、ロビーで待っていたのは、けい子という名の、音子のお弟子さん(加賀まりこ)だった

 

 

 

こんなことを言っては身も蓋も無いけれど、その後大いに翻弄されることになる大木のトラブルも、きっかけは自ら音子に会いに行ったこと

 

画家として成功しているのを知り、過去について謝罪し易くなったとでも思ったのか、、何ともおめでたい京都旅行

 

 

京都も、今頃はインバウンドで混雑しているんだろうなあ

 

今年の年末は27日まで働いて、以降は近場で人と会ったり映画を観たり

 

年の瀬の過ごし方もひとそれぞれ

 

みなさま、良いお年をお迎えください

 

 

明日は、USJのアトラクションで有名だった、あの映画をご紹介

 

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