Zokkの日記

ギブソン・レスポール、自作真空管ギターアンプ、溪流釣り(ルアー)、車ネタ、など書いていこうと思います。ギブソンネタは懇意にして頂いている楽器店の店主様から聞いた事などを書いています。

レスポールのネック厚み比較

レスポールの弦張り替えついでに59と60のネック厚を1〜12フレットまでデジタルノギスで測定・比較しました。

私の2024年製造の60は60thアニバーサリーの時に出た1960ネック(V1、V2、V3の3種類)の内のV2ネックが搭載されています。

参考までに

*V1ネック→1959と同じ

*V2ネック→V1よりも薄い

*V3ネック→V2よりも薄い

つまり、V1→V2→V3の順にネックが薄くなるらしいです。

 

⚠️下記はあくまでも私が所有している物を測定した結果です。ネックの最終仕上げは「手作業」でテンプレートを当てがいながら研磨しているようで、個体毎にネック厚に差が出る可能性があります。

 

(比較したモデル)

*1959 : 2023年製 VOS

*1960 : 2024年製(V2ネック仕様) Murphy Lab Ultra Light Aged

(単位:mm)

         59        60      59-60(厚みの差)

1f   23.42   22.37     1.05

2f   23.05   21.92     1.13

3f   22.85   22.09    0.76

4f   22.89   22.28    0.61

5f   23.20   22.57    0.63

6f   23.43   22.90    0.53

7f   24.08   23.10     0.98

8f   24.28   23.55    0.73

9f   24.63   23.66    0.97

10f  24.76   23.28    1.48

11f  24.94   23.54    1.40

12f  25.10   24.01     1.09

結果は59よりも60(V2ネック)の方が1mmほど薄くなっておりました。

この程度の差なので59ネックに慣れていても違和感は全くありませんでした。

参考までに、手持ちのビンテージレスポールについて纏めた書籍のネック厚のデータを見ると

(単位:mm)

         1959 (33本のデータ)

1f   MAX:23.4         11f  MAX:25.4

      MIN:20.6                 MIN:24.0

      平均:22.36              平均:24.63

 

         1960(9本のデータ)

1f   MAX:23.1           11f  MAX:25.2

      MIN:20.0                   MIN:21.8

      平均:21.11                  平均:22.98

 

以上となっており、ビンテージの59、60のネック厚も大体1〜1.5mm程度の差があるようです。

ちなみに、現行カスタムショップ製リイシューの59、60、は同格なので材も同等の物が使われており、私のような杢目第一でレスポールを購入する際に「60はネックがちょっと薄くて、、、」と思って躊躇している方も、気に入ったTOP材の物があれば現物を一度試奏してみると良いかもしれません。

私の場合、ネック厚の差は1mm程度でしたので、音や使用感で59と劇的に違う事は無いと感じました。

(60のV2ネックなら59と比較しても違和感はあまりないかと思います、、、)

今回の60はトップの太いフレイムに一目惚れし、見た目のみで購入しましたが、59からの持ち替えでネックの違和感も無くすっかり気に入っています。

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