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Askerから中判カメラのイメージサークルに対応した「SQA106鏡筒」
2024年12月24日 10:35
株式会社サイトロンジャパンは、Askarの新製品として「SQA106鏡筒」の予約受付を12月20日(金)に開始した。予想価格は74万円前後。発売は2025年2月中旬を予定している。
レンズ口径106mm、焦点距離は509mm。5群5枚のレンズ構成のうち、2枚にSD(超特殊低分散)レンズを使用したペッツバールデザインの光学系を採用する。
イメージサークルは中判カメラ相当の55mmに対応しており、中心スポット半径は設計値で1.6μm、イメージサークル55mmの最周辺でも2.1μmの結像性能が特徴。また、口径比を天体望遠鏡としては比較的明るいF4.8としており、イメージサークル44mm周辺で90%以上、55mm周辺でも約75%の周辺光量が得られる。
バックフォーカスは、48mmから78mmまでをサポート。カメラやフィルター、フィルタードロワーによる光路長変化にも柔軟に対応できる。バックフォーカスを55mmに近づけることでより性能を発揮する。
接眼部の上部左右にファインダー台座を2基搭載。ファインダー台座それぞれに対応するアクセサリー用のアリミゾが設けられており、ガイドスコープとファインダーやその他のアクセサリーを同時に計3製品まで使用できる。
接眼部後端のM78アダプターとして、直径の異なる「M48×0.75mm」「M54×0.75mm」「M68×1.0mm」の3種類が付属する。
この他、ラックアンドピニオン方式の2.8″デュアルスピードフォーカサー、接眼部の360°対応の視野回転装置、汎用性の高い幅広ドブテイルバー(300×75mm)などの特徴がある。
- 口径:106mm
- 焦点距離:509mm
- 口径比:F4.8
- 光学系:5群5枚(うちSDレンズ2枚使用)
- 全長:約516mm(フード収納時)/約586mm(フード展開時)
- フード外径:135mm
- 鏡筒外径:119mm
- 質量:約8.12kg(バンド・プレート込み)
- バックフォーカス:48~78mm(※最適バックフォーカスは55mm)