1960年生まれ。社会思想史。明治学院大学社会学部教授。
(最終更新:2009年9月28日)
[批評]
一八五二年、皇帝に即位したナポレオン三世は、翌五三年に、土木技師ジョルジュ・ウージェーヌ・オースマンをパリ市長およびセーヌ県知事に任命する。パリの大規模な改造は、このオースマン男爵という強引な権力主義者の名にともなって開始された。不気味な妄想を体現するかのような美観を呈する都市──パリ。東秀紀は、永井荷風がみたパリにふ...
『10+1』 No.02 (制度/プログラム/ビルディング・タイプ) | pp.224-232