マスターブートレコード。ハードディスクの先頭512バイトに当たる部分。
基本パーティションのテーブルや、BIOSからブートローダーを立ち上げる為に必要なブートストラップが格納されている。
OSの入った起動ドライブをコピーした時などは、パーティションをコピーするだけではなく、MBR部分もコピーする必要がある。
例えばUNIX系OSでは/dev/hdbから/dev/hdaへコピーするには
# dd if=/dev/hdb of=/dev/hda bs=512 count=1
というようなコマンドを実行する。bsは1度にコピーするサイズ(k,M,G,T等の単位も指定可能)、countはbsの分の転送を何回繰り返すかの指定。
ただし、これは当然基本パーティションテーブルのデータもコピーしてしまうため、全く同じドライブ、全く同じパーティション構成でなければ使えない(=最初からすべてddコマンドでコピーしたほうが良い)。
もし、起動ドライブをコピーし、パーティション構成が変わっているような場合には、各OSもしくはブートローダーに用意されている方法でブートストラップをMBRに書き込む必要がある。
例えば、GRUBでは
# grub-install /dev/hda
で、GRUBのブートストラップが
Windows 2k/XPの回復コンソールでは
C:\> fixmbr
で、NTLDRが起動するよう書き込まれ、
Windows 9xの起動ディスクで起動したDOSでは
A:\> fdisk /mbr
で、標準ブートストラップが書き込まれる。