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本と映画と政治の批評
by thessalonike4

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古館伊知郎の右翼発言 - 北京五輪潰し扇動する反中プロパガンダ
古館伊知郎の右翼発言 - 北京五輪潰し扇動する反中プロパガンダ_b0087409_21363378.jpg昨夜(4/24)の「報道ステーション」で、古館伊知郎が「中国はチベットから手を引いて初めてオリンピックを開催する資格がある」と言い、北京五輪を成功させたければチベットを独立させろと中国に要求した。国内のチベット関連報道では最も反中国的な論調が際立っていた古館伊知郎だが、ここまで極端に過激な右翼的主張を発したのは初めてである。生放送のスタジオで安倍晋三との蜜月の関係を憚らず見せ、3年前の総選挙の際は郵政民営化と小泉改革に反対する論者の発言を乱暴に封殺してきた古館伊知郎の本性顕現の瞬間だった。古館伊知郎の政治的立場は安倍晋三そのものである。今度の発言も裏で安倍晋三が糸を引いたに違いない。朝日新聞の子会社であるテレビ朝日が、看板報道番組のメインキャスターに安倍晋三の子分格の古館伊知郎を抜擢したのは、実に意外で異常な出来事だったが、その不愉快と不道理を納得できる解は「電通」の一語でしかない。

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# by thessalonike4 | 2008-04-25 23:30 | チベット暴動と北京五輪
理性の懐疑と不在 - 弁護団における反省と真実の言葉の錯誤
理性の懐疑と不在 - 弁護団における反省と真実の言葉の錯誤_b0087409_145468.jpg今回の控訴審差し戻し判決は、結論として当然の判決だったが、裁判を担当して判決文を書き上げた裁判官の苦労に対して慰労の言葉をかけたいと思う。全国民が注目する裁判で判決する責務の重圧は尋常なものではなかっただろう。特に私が感心するのは、被告人と弁護団が差し戻し控訴審で陳述を始めた一連の奇想天外で荒唐無稽な主張に対して一つ一つ丁寧に吟味しながら、それを嘘であると判断して明確に退けた点である。例の「魔界転生」の精子注入の件についても、山田風太郎の小説を実際に読み、被告人の主張が小説の記述内容と相違している点を指摘していて、細部まで注意して事実を確認した上で判決を構成した裁判官の努力が窺える。この裁判は、一面では死刑制度の存否をめぐる争いであったけれど、別の一面において理性と非理性の戦いでもあった。弁護団の行為が司法への挑戦や挑発に見えるのは、そこに理性の問題があるからだ。

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# by thessalonike4 | 2008-04-24 23:30 | 山口県光市母子殺害事件
厳罰化の流れは必然だ - 道徳教育で日本の社会が変わるまで
厳罰化の流れは必然だ - 道徳教育で日本の社会が変わるまで_b0087409_1529178.jpg光市母子殺害事件の報道が始まると、日本中の関心がそこに集中して、社会全体の動きがピタッと止まったようになる。全ての人の脳裏から他の問題への関心が薄れ、本村洋の一挙手一投足に視線が集中する。そして固唾をのんで本村洋の発言を見守り、その周囲の動きに目を凝らす。さらに誰もがこの問題について黙っていられなくなり、自分の意見を上げる場を探そうとする。日本人の全員が傍聴者として裁判に参加している。事件の概要を熟知している。このような社会事件は他にない。これは事件と裁判であると同時にドラマであり、物語の展開と結末に日本人の誰もが注目せざるを得ない感動巨編なのである。現代の忠臣蔵のドラマが目の前で進行しているのだ。この問題への人々の関心は年を追って高まったが、特に2年前から安田好弘という凄味のある強敵が登場して、安田好弘と21人の弁護士が悪役でキャスティングされたところから、さらに「視聴率」を集める歴史的ドラマとなって行った。

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# by thessalonike4 | 2008-04-23 23:30 | 山口県光市母子殺害事件
感慨無量の控訴審差し戻し判決 - 死刑廃止イデオロギ-の敗北
感慨無量の控訴審差し戻し判決 - 死刑廃止イデオロギ-の敗北_b0087409_17394318.jpg長い裁判が今日で事実上終わった。判決が出て、私は感無量の気分でいる。昨夜、布団に入って眠るとき、明日の判決を前に本村洋はどうしているだろうかと天井を見ながら思った。ブログは光市母子殺害事件と大きな関わりを持っている。自慢でも自惚れでも何でもなく、事実としてネットの中でのブログと本件裁判との強い結びつきは切っても切れないもので、2年前に最初の記事を上げたときからそれは始まった。3年半公開を続けているブログにおいて、最も多くアクセスを受けたのが2年前の4/18の記事である。この記事は本当に反響が大きく、特に死刑廃止論者のネット左翼から徹底的な罵倒と糾弾の標的にされ、それは現在でもずっと続いている。裁判が終わったこれから先も続くだろう。印象としては、最高裁が差し戻し判決を出した2年前から、この問題について異常に関心が高まり、特にマスコミよりもネットの中で議論が沸騰して、そのネットでのブームを追いかけるようにマスコミが事件と裁判を報道するようになった。

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# by thessalonike4 | 2008-04-22 23:30 | 山口県光市母子殺害事件
善光寺「辞退」問題の意味 - 星野仙一と江川紹子と寺島実郎
善光寺「辞退」問題の意味 - 星野仙一と江川紹子と寺島実郎_b0087409_12444124.jpg善光寺の辞退が苦渋の決断であった事実は理解できるし同情もできるが、しかし、今回の政治的に過ぎる判断を支持はできない。善光寺は長野のシンボルであり、宗教的存在である以上にパブリックな市民的公共的性格の存在であり、長野市と一体になって引き受けた公的任務を政治的問題を理由に放棄して欲しくなかった。何かの記事で読んだが、星野仙一がその問題に少し関連すると思われる発言をしていて、「(正確に覚えてないが)国家の任務だから聖火リレーを引き受ける」のだという発言をしている。国政選挙の際には憚ることなく保守政党への応援を口にする星野仙一が、今度のチベット問題に関して聖火リレーの役割担当に積極的であるはずがない。率直な思想信条としては聖火ランナーを辞退したいと思うのが当然だろう。しかし星野仙一はそれを辞退せず、長野での北京五輪祝賀行事を成功させる立場を務めている。

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# by thessalonike4 | 2008-04-21 23:30 | チベット暴動と北京五輪
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