いきもの図鑑(仮称)

いきものの写真をひたすら集めます。

ヒメジュウジナガカメムシ Tropidothorax sinensis

2024年9月千葉県船橋市で撮影

姫十字長亀虫。カメムシ科ジュウジナガカメムシ属。オレンジと黒の鮮やかな模様が特徴。近縁種のジュウジナガカメムシによく似ている。模様が若干異なり、前胸背の黒斑が比較的短いのが本種である。腹側の模様も異なる。

写真では2匹のため鮮やかな模様が美しいと感じるが、本種は集まる習性があり、多数ひしめき合っている様子は生理的嫌悪感を催し、恐怖すら感じさせる。捕食者にとっても同様のようで、これこそが鳥などの外敵を退ける生存戦略となっている。

日本に生息するジュウジナガカメムシ属は、ジュウジナガカメムシ、ヒメジュウジナガカメムシ、コジュウジナガカメムシの3種のみ。本州にはコジュウジナガカメムシはいないため、2種の区別ができればよい。

ハエドクソウ Phryma leptostachya subsp. asiatica

2024年6月東京都渋谷区で撮影

ハエドクソウ科。薄暗い林に生える蝿毒草。小さな花を咲かせる。

 

2024年6月東京都渋谷区で撮影

蝿毒草の葉。

コアオハナムグリ Oxycetonia jucunda

2023年9月千葉県市川市で撮影

コガネムシ科。ハナムグリの名の如く「花に潜り」花粉をむさぼる。緑色の甲羅をもつが、コガネムシとは異なり光沢を欠く。この個体は緑色というより褐色を呈している。

キマダラカメムシ Erthesina fullo

2024年5月東京都足立区で撮影

カメムシ科。大型のカメムシで、星空のような美しい模様の翅を持つ。近年生息域を拡大しており、東京では2008年に初めて確認された。そもそもは外来種であり、江戸時代に大陸から長崎の出島に侵入したと考えられている。

2024年8月神奈川県横浜市で撮影

幼虫。成虫とは模様が異なり、赤っぽい点が左右対称に並んでいる。

2024年5月投稿

2024年8月改稿

アブラゼミ Graptopsaltria nigrofuscata

2024年8月神奈川県横浜市で撮影。

どこにでもいる普通の蝉。翅が不透明なことが特徴。

シオカラトンボ Orthetrum albistylum speciosum

2024年8月神奈川県横浜市で撮影。

日本でよく見かけるごく普通の蜻蛉。台風一過の酷暑を避けるように日陰で涼んでいた。雄の体を覆う白い粉を塩に喩えただけで、塩漬けの発酵食品としての「塩辛」とは無関係とされる。

アカボシゴマダラ Hestina assimilis

2024年8月東京都大田区で撮影。

市街地で見かけたアカボシゴマダラ。ゴマダラチョウに似るが、その名の通り鮮やかな赤い斑紋によって区別できる。人為的な放蝶によって広がったと考えられている外来生物。写真の個体を手に乗せたところ、花と勘違いしたのか黄色い口吻でしばらく指をつついていた。