手帳術に関するSNSの投稿や動画を見ていると、ときどき見かける「モーニングページ」というもの。
以前、タスクを書き出す時にモーニングページみたいにしてみたら、なんだか頭がスッキリしたような気がしました。
そこで今回は、1回だけでなく続けて取り組んで、効果を体感してみることに。
実際にやってみて感じた効果、続けるためのコツ、おすすめノートの特徴などをご紹介します!

↓タスク管理で実践してみた時の記事はこちら。
モーニングページとは?
そもそも「モーニングページ」とは、ジュリア・キャメロン氏が著書『ずっとやりたかったことを、やりなさい。』で提唱したジャーナリングの一つ。
ざっくり言えば、こんな感じ↓
脳が半起きの状態で考えを書き出す → 余計な考えを排除し、創造性のスイッチを入れる。
書き出してしまうことで、日中に余計な考えを持ち込ませないので、著作の中では「脳の排水」と言われています。
↓詳しくは本をご覧ください
モーニングページのやり方

著作の中での「モーニングページ」についてのルールはこちら。
- 朝30分早く起きて取り組む
- 物事の優劣をつけず、思いついたことをひたすら書く
- A4のレターパッド3枚分書く
- 人には見せない、自分でも8週間は見直さない
ただ、ジュリア・キャメロン氏が提唱した方法は、少しハードルが高いのも事実。
普段から文字や文章を書き慣れている、ライターの私でも「こんなに書けない!」と思ってしまいました……。
というのも、ジュリア・キャメロン氏は英語でモーニングページを書いていますが、私は日本語での筆記。

日本語はひらがな・カタカナ・漢字で表現できるので、1ページで表現できる内容が多いんですよね。
正確にやり方を真似するのであれば、A4ではなくA5で3枚分だと大体同じくらいの文章量になるそうです。
私は「続ける」ことに重点をおくために、A5のノート1ページ分(片面分)書けばOKということにしました。

「8週間は見ない」という決まりはあるけれど、見返し期間も自由に設定してOK。その日にチラ見もよしとしました。
このような個人的ルールは、やってみないと自分に合っている方法が見つからないかも。
まずはゆるく試してみて、自分なりのルールを見つけてみるといいですね。
1ヶ月で実感した効果・続けるコツ
ここからはモーニングページを1ヶ月続けてみてわかった効果や、続けるためのコツを紹介します!
※「私的にアレンジした方法」を実践したしたものです。タスクを書くことが多かったので、割とすぐに見返しています。
日中に「やるべきこと」がはっきりする!
仕事や家事で、本当はやらなくてはいけないことをやらず、別のことに着手しがちな私。
テスト前に部屋掃除をしたくなるタイプです(笑)。
やるべきことがぼんやりしている上に、別の余計な考えに目が行ってしまうから、このようなことが起きるのだと思います。
モーニングページで脳内の考えを書き出すと、やるべきことが明確になる感覚がありました。

文字で目に見える形で目標やタスクがあると、取り組みやすいんですよね。
さらに「書く」ことで覚えていやすい効果も感じました。
必要に応じて、読み返す時にマーカーで線を引くと大事なタスクを見落としません。
小さな「あれやらなきゃ」という焦りが減った
電池買わなきゃ、洗面所の掃除したい、Amazonであれ頼まなきゃ……なんて「名もなき家事」。
大事だけれど小さなことだから、つい後回しにしてしまいませんか。
後回しにしていくうちに積み重なって「やらなきゃいけないことがたくさんあるー!!」と焦ってしまうことも……。
モーニングページは、ページを埋めていくうちに書くことがない状態もやってきます。
そんな時「何か書こう」と思うと、普段は後回しにしがちなことを思い出しやすいんです。
書くことで明確なタスクになるので、買い物リストやToDoリストに移しやすく、すぐにやらなくても「いつやるか」の予定を組みやすくなりました。

この記事でも紹介したように、書く→付箋にリストアップ→振り分けるの手順が楽ちんでした♪
1ヶ月間試した結果、なんだか脳に「考える隙間」ができた気がします!
続けるコツ1:「あとは書くだけ」の状態で寝る
「やってみたいけれど、続くかどうかわからない……」という方もいると思います。
1ヶ月続けてみて感じたコツは「あとは書くだけという状態を作る」こと!

朝のぼんやりした脳で、ノートを出し、ペンを出し、机に向かって書くページを探して書き出す……って、ちょっと億劫なんですよね。
結局先にスケジュールを確認したり、PCを開いてメールチェックをしたりしがち。
そこで「あとは書くだけ」の状態を作っておく。モーニングページをやる場所を決め、夜のうちに準備しておくのが大事です。
私の場合作業机の上に、書くページへ付箋を貼ったノートと使うペンを置いた状態で就寝。

翌朝、最低限済ませて机に向かった瞬間から、考える暇を挟まずに書き始めます。
「Don’t think! Write」です!とにかく考える前に書きはじめるのが大事。
続けるコツ2:自分仕様に改善し続ける
寝起きで書くといっても、私の場合は洗顔・歯磨きを済ませた状態で行いました。
一度、寝起きすぐに書いてみたのですが「早く歯磨きしたい」「顔洗ってスッキリしたい」ばかり書いてしまうので、無意味なページになってしまいました……(笑)。

自分ルールを見つけることが、続けるための最大のコツかもしれませんね。
読み返す時期についても、「すぐに見返してあとは封印」もありだし、嫌な感情を再読するのが嫌だったら、過ぎ去ったこととして塗りつぶすのもOKとか。
完全に誰かのやり方を踏襲するよりも、自分なりのルールにどんどん改善していく方が違和感なく続けられるし、その改善過程も楽しめればよし!
モーニングページに適したノートは?
1ヶ月間続ける際、いろいろなノートを試してみました。
モーニングページは、ある種クセのある手帳術。
字をキレイに書くことよりも、ストレスなく書き続けられることが大事なので、ノートの選び方も変わります。
モーニングページ自体に向き・不向きがあるので、やってみたい方は手持ちのノートや紙で試してみるのがいいかもしれません。

私もルーズリーフではじめてみて、これは別のノートで本格的にはじめよう!とノートに移行しました。
そんな私が感じた「オススメノートの条件」を紹介します!
フラットに開くノート
先にも少し書きましたが、ストレスなく書き続けられるノートを選びましょう。
たとえばリングノートのように手に触れる感触があるものや、手で押さえていないと開きにくいノートは不向きだと感じました。
オススメは糸綴じのフラットに開くノート!

ページの端に書く場合でも、スムーズに手を動かせるので邪魔になりません。
また厚みがありすぎると段差が生まれて書きにくいので、厚すぎないものがいいですよ。
書き心地よりも滑らかにかける方が◎
私は普段ガリガリ書けるような、しっかりとした書き心地が好きです。
でもモーニングページで使うノートは、スムーズに書けるほうが断然◎!

コピー用紙や上質紙をはじめとする、なめらかな質感の方が向いていると感じました。
慣用句として「筆がすべる」と言いますが、本当にすべるような筆記ができるノートの方が、本音もヌルヌル書けました。
おすすめノートはこれ!
ここからは、おすすめのノートをいくつか紹介します。
Campusノート
とりあえず始めてみたい!という方は、安くてどこでも買える「Campusノート」がおすすめ。

初期費用が安く済むことに加えて、途中で辞めてしまっても罪悪感が少ないです(笑)。
紙質は値段と釣り合わないほど良質で、フラットに開くのも◎。

A罫を選ぶと行間が広いので、書くハードルがグッと下がります。
MDノート
ちょっと特別感のあるノートでモーニングページを始めたい方は、MDノートがおすすめです。

特に「MDノート ライト A5 3冊組」という、48ページの薄めのノートが3冊入ったセットは、シンプルで使いやすいです。
今回は方眼をチョイスして使ってみましたが、裏抜けがしにくいのでペンを選ばないのが高ポイント。

万年筆でも裏抜けや滲みがなく、スムーズに書くことができます。
白い表紙がシンプルで目立たず、部屋に置いても違和感が出にくいのも良い点でした。続けていくうちに白いノートが溜まっていくのも美しい。
エディターズシリーズ1/2イヤーノート
とにかく書くことに特化したノートを使いたいなら、STALOGY 1/2イヤーノートはいかがでしょうか。

薄い方眼、日付が簡単に記せるようになっている点、フラットに開くなど、書きやすさにこだわったノートです。
↓大きさや色バリエーションは、商品リンクからご確認ください。
1冊でちょうど半年分書けるので、日記がわりにモーニングページをつけるのにもぴったり。

手帳用紙を使っているのでかなり薄いのですが、万年筆でも滲まないのがすごい!
ヌルとザラの中間のような、とても不思議な書き心地もクセになります。
手が疲れない!おすすめのペン
ノート同様、ペンも滑らかにインクが出るものがおすすめです。
インクがかすれやすかったり、力を入れないと書けないようなものだと、書くだけで疲れてしまいます……。
鉛筆やシャープペンシルも試してみたのですが、書くうちに手が汚れてしまったり芯が折れてしまったり。
書く気力が削がれる要素が多いので、やっぱりペンが良いと感じました。

※上からSARASA Rのブルーブラック、EMOTTのブラウン、無印の万年筆です。
オススメはジェットストリームやサラサドライなどの、インクがすぐ出てすぐ乾くタイプ!
EMOTTのようなインクが芯に浸透しているタイプも、さらさら書けて向いています。
書き慣れているのであれば、万年筆を使うのもあり。(↓手軽に始められる無印良品の万年筆)
毎日使うのが推奨されている万年筆だからこそ、モーニングページで使うのはおすすめです。(インクの減りが尋常ではないのだけは注意!)
まとめ
始める前は「何か効果があるのかな?」と懐疑的だったモーニングページ。
書く時間を作るのは大変だし、ペンによっては腱鞘炎になりそうなくらい疲れるし、優劣をつけずになんでも書くのは難しいし。
でも慣れてくると、書くことへの抵抗感がどんどんなくなっていきました。
脳内でぐるぐるモヤモヤしていたものを外に出すだけで、スッキリ。
前日に起きた出来事を振り返り、その時の感情と冷静に向き合えるので、精神的に落ち着く時間が増えた気がします。過去のことで無闇にイライラしにくくなったというか。
見返すことで、自己成長の過程や変化を実感することもできますよ!
興味がある方は、ぜひ試してみてくださいね。
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