時の満ち引くままに

俗称:障がい者夫婦。上手くやれるわけないと否定された世の中を、なんとか、かんとか生きています。

最高速度140km。仕様を満たせ。==バスの話しをしよう①==

こんばんは。

明日から、ガソリン補助金が減額だとか。

我が家は1L=¥185で限界かなぁ。。

 

路線バスの廃止・減便は続くわ、「車・バイクには乗るな!」だわ、

どうすんだ、これ。苦笑

 

ということで。

 

国鉄バス 東名高速線用 744-0913(三菱ふそう K-MS504R + 車体:富士重工)

 

実車は廃車になりましたが、国鉄バス時代の長距離路線を支えた1台です。

1969年の東名高速道路の全通から1986年まで設けられた「国鉄専用形式」の1つです。

1964年には名神高速道路が全通。開業した名神高速線には市販車の三菱ふそうB907Aを採用するも、それ以前の1961年に試作車、1963年までには大型車メーカー4社(いすゞ・日産ディーゼル・日野自動車・三菱ふそう)に先行量産車の仕様を提示している。

 

国鉄の仕様を満たせば買うぞ。

※お殿様だね。苦笑

 

結果は

日野自動車      RA100P(320PS) 

三菱ふそう      MAR820改(過給器付き280PS)

日産ディーゼル    6RA110(2サイクル230PS)

いすゞ自動車     BU30P(過給器付き230PS)

 

採用は、日野自動車・三菱ふそうの2社。但し、2サイクルエンジンを主力にしていた日産ディーゼルには過給器の追加を1966年に認めている。

 

その他、国鉄が提示した量産車仕様は以下のとおり。

・エンジン出力は過給器なしで320PS以上

・最高速度140km/h、巡航速度100km/h

・3速で80km/hまで加速

・車体全長12m

・停車状態から加速して400m地点までの到達時間は29秒以内

・追い越し加速は4速で80km/hから100km到達まで15秒以内

・排気ブレーキ使用時、100km/hから60km/hまでの減速は22秒以内

・サブエンジン式冷房装置は必須

・チューブレスタイヤ装着

・客室内にトイレを設置

・30万kmノンオーバーホール(≒大規模な修繕なし)

※時速100km/hで合計20万kmの走行試験必須。

・運転席周りのスイッチ・メーター類はメーカーを問わず配置を共通にする

・5速トランスミッションで、1速からスムーズな走り出し

 

これで国鉄から開発費支援が無かったらしいですから

日野自動車は「継続の価値なし」で1975年で開発・生産を終了。

いすゞ自動車はエンジンの仕様を満たせず、2台生産で終了。

三菱ふそうは「お家事情」で1982年まで生産。

日産ディーゼルは「(大型車の)シェア回復を狙っていた」で1982年まで生産。

 

時代はシンプルかつハイデッカー化へ

 

JRバス関東 三菱ふそう P-MS735SA + 車体:富士重工(行先表示窓が後付けっぽい)

JRバス関東 三菱ふそう P-MS735SA + 車体:富士重工(行先表示窓がフロントグリルの中にある)

 

このP-MS735SAがバスの「国鉄専用形式」の最後になります。

車体はスケルトン構造です。

そして、ボディの側面窓に、ご注目。

この窓ガラス、最上部で丸みを持たせます。

 

ブログの続きを考えてたら眠れなさそうです。苦笑

 

おやすみなさい★

 

つづく。苦笑