姫さまたちに捧げる戯れ言 〜舞姫と歌姫と〜

観劇の思い出帳。主に宝塚。

「MY BLUE HEAVEN -わたしのあおぞら-」@配信

続いては宙組さんのバウ公演

『MY BLUE HEAVEN -わたしのあおぞら-』について★

 

私ですね、演目によって

「これは行く」と「これは行かない」がハッキリしているタイプでして

そして前者はなんとしてもどこかからチケット手配していくし

後者に関しては、やっぱり行けばよかった的な後悔もないんです

 

で、この公演は申し訳ないながら後者だったわけですよ

 

だがしかし、まさか私の大好きな推し娘役サラちゃんが

これで退団になるだなんて…

次の大劇場公演は観に行こうとか思ってたのに

「次」がある確約なんてないんですよね…

わかっていたつもりでもこれはショックでした

 

といったわけで、観劇は叶わなかったので

配信でご卒業を見届けました

 

配信を千秋楽回に設定してくださったどなたか!

本当にありがとうございました!!!!!

 

 

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横濱RHAPSODY
『MY BLUE HEAVEN -わたしのあおぞら-』
作・演出/齋藤 吉正   


終戦間もない横濱。

空襲により焼け野原となったその地では失くした時、

失くした者達を振り返り悲嘆に暮れる暇もないほど人々はその日その日を逞しく懸命に生きていた。

トタン屋根の仮住まいに、様々な店が軒を連ね、

闇市が賑わいを見せる港からほど近い町に立つ娘の名はヤヨイ。

彼女はその知恵と美貌で男達から金目のものを巻き上げるペテン師。

何不自由ない少女時代を優しい両親から一身の寵愛を受け育った彼女は

戦争にその両親と青春を奪われた。そこに現れる懐かしい人影が・・・。

口笛で飄々と流行歌♫MY BLUE HEAVEN♫を奏でる彼の名は天地楽(あまちがく)。

“ジョーイ”と呼ばれるその青年は南方戦線から生還した復員兵だった。

子供の頃毎日のように遊んだ幼馴染との再会。

殺伐とした日々に夢や希望を忘れかけていたヤヨイは吐き捨てた。

「この世界、どこに天国があるのよ!」ジョーイは笑顔で答えた。

「一緒に天国を探しに行かないか!」二人は“ジョーイ”が育った教会で戦争孤児と暮らす事となる。

やがて本当の笑顔を取り戻していくヤヨイに新たな夢が芽生え出す。

そんなヤヨイと子供達を守るために危険な裏稼業の深みにはまっていく“ジョーイ”・・・。

戦争で体に、心まで傷を負った人々が澄み渡る青空に平和の夢を馳せ、

愛と夢と希望を求めて力強く歩みだしていく様を描く、心温まる物語。   

 

主演:風色 日向 

宝塚バウホール:2024年10月12日(土) - 10月27日(日)

 

宙組公演 『MY BLUE HEAVEN -わたしのあおぞら-』 | 宝塚歌劇公式ホームページ

 

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作品全体の印象としては

「若手のバウだなぁ」って感じ笑

 

「バウ初主演」の作品を見たのが久々だったから余計に

 

それは本公演と比べた場合に

もちろん技量や経験値が足りないことに加えて

やっぱり箱が小さくなり人数が減り

セットもお衣装も簡素になるわけで

 

まぁそれが小劇場のバウの良さでもあるわけで

 

今回は演出が斎藤先生だったので

若手メンバーがベテラン先生の元で

精一杯がむしゃらに、でものびのびと

与えられたお役に挑戦している姿が見られて

とても嬉しく、そして素敵な作品でした

 

初主演生徒×デビュー演出家には

それにしか発揮できないキラキラしたものがあるので

そのどちらも尊いなぁと改めて思いました

 

 

 

以下、ざっくりと感想を🙋‍♀️

 

 

主人公:ジョーイの風色くん

 

彼は初主演だと思えないくらいの安定した上手さでした☆

考えてみれば、先にバウ初主演を終えている同期の

あみちゃんかのんちゃんも実力安定タイプだし

その上に君臨するのが首席のひっとんだなんて

102期の実力レベルの高さえぐいよね笑

 

ジョーイはとっても優しくて温かくて大きくて

中の人の好さが滲み出てくるような主人公

子供たちに対する無邪気な笑顔や

弥生を想う一途さも素敵

戦後のジョーイが出征の時に弥生からもらった

千人針をいつも手首に巻いてるのとかきゅんとする

それでいて親友ライアンの想いを知って

身を引こうとするんだからイイ男すぎる

 

 

ヒロイン:弥生のひばりちゃん

 

ひばりちゃんの素晴らしいところは

見るからにヒロインなところ

これはお稽古で身に着くものとは別次元だと思うので

本当に得難い存在の娘役さんだと改めて思った

 

ジョーイが檻の中にいて

その外から弥生ちゃんが歌う場面があったんだけど

ひばりちゃんはお歌自体はまだまだ伸びしろがありそうな感じだったけど

その歌声がとても綺麗だった

 

 

そういえばですよ?

ちょいと出て来た弥生ちゃんの父母がとてもお上手でしたね

(どなただったのでしょうね?)

あとね、お母さまの羽織はもしかすると吉岡夫人(@永遠物語)

だったりしませんかね?(マニアックすぎるw)

 

 


2番手ポジの亜音くんは

主人公の友人であり恋敵であるライアン・フジカワ

 

ライアンから弥生への矢印を

亜音くんが真っ直ぐ純真に表現しててとてもよかった!

そして若手らしい不安定感もあってそれもまたよかった!笑

 

ジョーイとライアンの、

幼馴染のように育った後の、

お互い出征してもしかしたら戦場で敵同士として対面するかもしれない恐怖、

からの戦後再会して再び友情を育む流れ、

宝塚の主人公と2番手で見たいものがぎゅっと詰まってた

(さすが斎藤先生)

 

 

 

悪役ポジである上杉役をどってぃ(真名瀬)

が演じてたんだけど

あの可愛いおっとりどってぃに

敵キャラがハマりすぎてて嬉しい驚き

 

友人有田(雪輝)の小物感とか

寺田(凰海)のチンピラ具合とか巧くて最高

 

 



田島房江さん役のさよちゃんは

なんだかもう巧いとか安定を通り過ぎて彼女が出てくると作品が締まる、

そんな存在でした

騙されていると知りながら…って展開はまぁ予想通りだったけど

それでもおさよちゃんの演技が素晴らしくて泣かされてしまった

 

 

面白コンビだったのが

ダニエルの大路くんと

ナンシーの 風羽咲季ちゃん

勝負しかけておいて、

負けた瞬間に兄貴呼び笑

憎めない可愛い2人組

2人でアドリブ場面も担当してて

きっと毎公演ネタを相談していたのだろうことを想像するとさらに可愛い

(そして私はプロプロで認識して以来ずっと咲季ちゃんのお顔が好み)

 

 

同期コンビで母娘だったのが

杏子役のサラちゃんと

アン役の帆那ちゃん

 

サラちゃんは最後のお役にして

ひばりちゃんと友人で

帆那ちゃんと母娘で

仲良し同期娘役と絡みがあったの嬉しかった♡


サラちゃんの杏子は歌ソロもあって

娘を守ろうとする母親の面から

夫の仇を取ろうとする女の面から

いろんな角度を見せてくれるお役で

最後に良いお役でした

 

連行される前の

「アンごめんね」のサラちゃんが

本当に良い表情をしてたのが印象的

 

お衣装も、当時っぽい青スーツや

可愛い水色ワンピに黄色の大きいリボンや

房江さんのデート場面でガヤしてる謎の中国美女チャイナとか

どれも可愛かった♡

 

帆那ちゃんの子役はさすがにハマってるんだけど

彼女一体何語で話してる設定なんだろう?

カタコト日本語?なの?笑

日本生まれ日本育ちでほぼ日本人のシングルマザーに

育てられてるのにそんなに早くに亡くなった父の英語ひきずるか?

なんて野暮なことを思ったり思わなかったり…笑


  

娘役ヲタにはお馴染みの恋恋コンビ

こまちちゃん(花恋)はカヨコ

あやめちゃん(梨恋)は主人公ジョーイの 少年時代

 

子役のこまちちゃんを見て正直大きいなって思ったけど

まぁでもカヨコちゃん可愛かったよね

 

そしてあやめちゃんもまぁ大きいとは思ったし

なんなら下級生男役さんかと思ったけれども笑

でも少年芝居がとても上手だった!

子供時代のみならず大人になったジョーイの前に現れる場面もあったりで

これはとても美味しい役だったのでは?

 

 

今回素敵だなぁと思ったのは

ハジメ役の奈央麗斗くん

バーテンのお衣装が花組のだいやくんに似たイケメンで最高

子供たちの中でちょっとお兄ちゃん格っていう

これもまた見せ場のある良いお役

 

 

 

作品としては、

主演ヒロイン2番手のトライアングルがしっかりしてて

下級生までお役がついて見せ場があって

さすが斎藤先生だなっていう印象

 

まずモノローグがあって

そこから本編につながる始まりがとてもよかった

幼馴染3人の仲の良さ雰囲気の良さが存分に伝わるし

まず主演・風色くんの大らかな魅力が発揮されてる

 

 

シーサイドクラブの場面が真ん中にあるのもイイ

男役兵隊さんのナイタンデーとか

ほんと斎藤先生の上手いとこ

 

歌姫ヤヨイの前に客席から現れるライアンとか

これもほんと最高

 

で、1幕ラストに3人で歌って

これが2幕への導入になる

 

そして2幕のシーサイドクラブ

今度は娘役ちゃんがズラリ

ひばり弥生がセンターのナイタンデー


ここのお衣装がNZMなのもヨシマサー!!!ってなったとこ!笑

 

 

宝塚では定番のお祭り場面があったのも楽しいし

ここで久々に3人が揃うのもエモい

 

そうそう、祭りの場面と言えば

マツケンみたいなキンキラお着物で出て来た歌手の子がとてもお上手で!

今キャスト調べてみたら響望歌くんですかね?

お名前に「歌」って入れてるくらいだからお歌の好きな子なんでしょうね

そして「祭りの歌手」の他に「園田俊作」ってあるので

私が↑で上手だと書いた弥生のお父さんも実は彼女でしょうか???

更に調べたらまだ109期だが????有望すぎる笑

 

ラストはまぁベタな展開ではあったけれどでもイイ!

「俺のダイス返せよ」は名台詞(笑)

 

あと、わざと賭けに負けて弥生をライアンと旅立たせようとするジョーイ

やせ我慢がすぎて可愛いし

弥生にバレバレで怒られちゃうのも可愛い

 

ライアンが優しすぎて、お前イイ奴だなぁーーーーって叫びたくなったし

弥生ちゃんがようやく空を見上げられるようになったことにも感動したし

そしてさぁ!なんなのあの可愛いキスシーンは!!!

そうだね、風色くんはこの路線がハマるね!大正解だよ!!!

 

 

いやー良きお芝居でしたね

なんとなく聞いたことがあった「私の青空」という曲も

この宙組公演とともに改めて素敵な曲だなぁと心に刻まれました

これからこの曲を聞くたびに風色くんを思い出してしまいそうな

そのくらい彼に合った曲だった

 

 

 

 

さてフィナーレですよ

 

バウ公演はじめ小劇場でもフィナーレあって欲しい派です🙋‍♀️

そして娘役さんのお衣装はSVですかね?(可愛いですよね♥)

 

まずは亜音くんがセンターで!

彼はなんかこう、芝居での不安定感が信じられないくらいに

ショーシーンのセンターが似合うし映える

体躯の良さだけじゃない華やかさ!

いやースターってこんな人のことを言うのねーみたいな?


その後りせくんにもソロがあって!

ハラハラした某新公からのみちがえるような上達っぷりに拍手!

 

そして出て来たサラちゃんがね…

千秋楽だからお花つけてて…

これは泣く…

やっぱり大階段降りて卒業してほしかったと

ちょっぴり思ってしまった

 

でもね、お歌のソロもあって、

亜音くんとりせくんに挟まれてセンターに立たせてもらって

とっても幸せそうにキラキラしてる姿が見られて

こちらも幸せでした!!!

 

 

そしてナニひばのデュエダン!!!

セーラーデュエット♥

2人ともスタイル良しだからとても美しい素敵なデュエットでした

 

ただまぁ歌手設定だからなんだろうけど

お歌は別の人(本当にお歌の上手な人)でも良かったかな…なんてね

 

 

カテコ

 

風色くんはご挨拶もすごくしっかりしてて

特技披露のコーナーではタップを披露してくれたり

本当に初主演ですか???ってなる笑

堂々とした主演さんっぷりにこれからが楽しみになる

 

サラちゃんは多分フィナーレと鬘変えてたよね?

そういった細かいとこも好きだったよ涙

 

風色くんがサラちゃんにも振ってくれたけれど

なんかもう号泣してて!!!

涙に濡れながらもきちんとご挨拶できて

そして周りの宙組生さんたちが本当に温かくて

感動的な千秋楽でした!


風色くんの客席への投げキッスにガヤがうるさくて(笑)

その後自分たちに飛んで来た投げキッスへのリアクションも素晴らしくて

座組の雰囲気の良さが伝わってくるカテコでした!!!

 

 

 

サラちゃんご卒業おめでとう

宝塚娘役の愛未サラさんに出会えて

とっても幸せでした(❁´◡`❁)

 

 

 

「サラちゃんはきっと卒業からさほど時間をおかずに

本名のインスタアカウントを作るタイプ」

って私は思ってて、本当にそうだったの笑ったんですが

可愛いので皆様よろしければフォローしてくださいね~★

 

 

www.instagram.com

 

オスカーに所属とのことですが、今後どんな方面の活動をされていくのでしょうね?

楽しみに応援しています!!!

 

 

 

以上、宙組バウ「MY BLUE HEAVEN」についてでした☆

お次はきほちゃんご出演の「M!」について★