単著『後藤明生の夢 朝鮮引揚者の〈方法〉』刊行 2022年9月末 幻戯書房より『後藤明生の夢 朝鮮引揚者の〈方法〉』が刊行されます - Close To The Wall 新着順2023.12.31岡和田晃編『上林俊樹詩文集 聖なる不在・昏い夢と少女』の制作に協力 上林俊樹詩文集…
今年も年間アニメ視聴総まとめの時間になりました。視聴本数を減らそうと思っていたのに毎クールごとの本数が春夏秋とそれぞれ50以上になってしまい、これまでで数としては一番見ている年になってしまった。こいついつも同じこと言ってるな。今が一番なんだ…
今年読んだ本の10選とかそういうの。各書名から当該書籍の感想記事にリンクしているので詳しくはそちらを。 ジュール・ヴェルヌ『シャーンドル・マーチャーシュ』幻戯書房 友田とん『先人は遅れてくる パリのガイドブックで東京の町を闊歩する3』代わりに読…
昨年から文庫化が始まっていたシリーズを今年は月一で読んでいくか、と決めて一月から読んでいた。文庫版だけど表紙の紙が特別仕様で高級感があり、一冊あたりも300ページいかないくらいの手頃な厚さで良い。底本が書かれてるのは良いんだけど、各エッセイに…
最近の読んだ本。恵贈頂いたものやフォロワーが関わった本だったりするものをまとめて。 藤元登四郎『祇園「よし屋」の女医者 母子笛』 『現代詩文庫 村田正夫詩集』 岡和田晃『世界の起源の泉』 オルタナ旧市街『お口に合いませんでした』 宮崎智之『平熱の…
ピクニックはラノベか?とは思うもののまあここに入れるのがちょうど良かったのでまとめた。 宮澤伊織『裏世界ピクニック9』 零余子『夏目漱石ファンタジア』1~2 伏見つかさ『私の初恋は恥ずかしすぎて誰にも言えない』1~3 不破有紀『はじめてのゾンビ生活…
年初に読んでた本を今更記事にしてあげることになった。本当は他に三冊ほど積んでる~問題やQ&A本なども含めて一つの記事にしようと思ってストックしていたけれど年内には読む時間がなさそうなので、この三冊と特集記事についての感想で公開することにした。…
SF評論入門小鳥遊書房Amazon十二のSF評論と巽孝之による序説や各部の前書き、荒巻義雄による終章とで構成されたSF評論集。目次を見れば分かるけれどもSF評論入門とはいってもさまざまに書かれたSF評論の実作を集めたもので、SF評論を書くための入門書、では…
今年四月から六月にかけて「変人のサラダボウル」というアニメがやっていた。岐阜県を舞台にした作品で、異世界で起こった内乱から逃れてきた皇女が現代日本に転移してきて貧乏探偵をしていた主人公と出会い、共同生活を送りながらの日常を描いたラノベ原作…
坂口安吾『安吾探偵事件帖』 坂口安吾『不連続殺人事件 附・安吾探偵とそのライヴァルたち』 大田洋子『屍の街』 清水克行『室町は今日もハードボイルド』 仙田学「また次の夜に」(「文學界」2024.10月号) 川勝徳重『痩我慢の説』 ミハル・アイヴァス『も…
SF関係者に改めて拡散希望。イスカーチェリでルーマニアSFやフランスSFの翻訳で活躍され、『SFが読みたい!2020年版』で海外部門7位を獲得したササルマン『方形の円』の翻訳をされた住谷春也さんが2024年6月に亡くなられました。享年93歳。心よりご冥福をお…
最近読んだ紀行文のようなものを集めたら全部女性の書き手のものになってしまった。 有吉佐和子『女二人のニューギニア』 林美脉子『悠久の古代紀行 砂に呼ばれて』 オルタナ旧市街『踊る幽霊』 オルタナ旧市街+小山田浩子『踊る幽霊』『小さい午餐』W刊行…
genshisha.g2.xrea.com向井豊昭アーカイブに掌篇「キツコーが いました」を追加しました。分かち書きの童話です。向井らしく「つめくそ」「みみくそ」など下品な言葉が使われたりしつつもなんとも切ない話になっています。一般財団法人青森県教育厚生会 文芸…
ダーヒンニェニ・ゲンダーヌ、田中了『ゲンダーヌ ある北方少数民族のドラマ』 髙島屋史料館TOKYO編『ジャッカ・ドフニ 大切なものを収める家 サハリン少数民族ウイルタと「出会う」』 高島屋日本橋店の高島屋史料館TOKYOで開催されている企画展「ジャッカ・…
www.takashimaya.co.jp 八月二十三日金曜日、高島屋史料館TOKYOという、高島屋日本橋店の一室で展示されている企画展「ジャッカ・ドフニ 大切なものを収める家ーサハリン少数民族ウイルタと「出会う」」に行くことにした。他の日にしたかったけれどももうそ…
ロビンソン・クルーソー (河出文庫)作者:デフォー河出書房新社Amazon年始のヴェルヌに続いて海洋冒険小説を読んだ。夏だしね。1719年刊、無人島漂流サバイバルの古典的作品。今は新訳も複数あるけど読んだのは河出文庫版。食人族の未開人とか、植民地主義の…
ブルーノの問題作者:アレクサンダル・ヘモン書肆侃侃房Amazonボスニア生まれでアメリカを旅行中に起こった戦争のために帰国できなくなり、働きながら学んだ英語で書いた作家のデビュー作。アメリカとボスニア、英語と母語、歴史と個人、虚構と事実など様々な…
文学フリマ東京37で買ったものの、全部ではないけど読んだものを。 羽織虫「熱水噴出孔より」シリーズ わかしょ文庫『そこにあるだけ』 サワラギ校正部『校正のたね』 『別冊代わりに読む人 試行錯誤1』 オルタナ旧市街『一般』 奥山さと『ちっとも懐かしく…
アルバニアの小説家イスマイル・カダレが亡くなった。 アルバニアの著名小説家が死去 イスマイル・カダレさん、88歳(共同通信) - Yahoo!ニュース 誰がドルンチナを連れ戻したか作者:イスマイル カダレ白水社Amazon15年ほど前に『誰がドルンチナを連れ戻し…
埼玉県川口市の映画館&バーの第8電影で五月三十一日、六月二日、三日に上映された武井杉作監督の映画『与那国』(2008年作)を見てきました。武井さんは私の和光大学時代同じ創作講座の授業を受けており(講師は寮美千子さん)、そこで知り合ったメンツで作…
レヴォリューション+1作者:山野浩一小鳥遊書房Amazonゲリラたちによる闘争が永遠に続く不可思議な都市フリーランドを舞台にする、稀覯書として知られていた連作集に、フリーランドが出てくる外伝的な一篇「スペース・オペラ」を加えて編者による解説を付して…
後藤明生を読む作者:後藤明生を読む会学術研究出版Amazon後藤明生の教え子で後藤研究の第一人者というべき乾口達司さんらによって関西で2009年から行なわれてきた読書会の15年越しの成果となる一冊。論考、討議、ノート、エッセイ、創作のほか、後藤の弟さん…
小島信夫の『私の作家評伝』が再度文庫化した。潮文庫版を十数年積んでいる内に新版が出てしまった。これを機に扱われている作家のうちいくつか積んでる本を読んでから読もうと思った、ので、ざっと。 田山花袋『田舎教師』 島崎藤村『春』 徳田秋声『あらく…
H・G・ウェルズ『盗まれた細菌・初めての飛行機』 いのり。『勇者になりたい少女と、勇者になるべき彼女』 神沼三平太、若本衣織、蛙坂須美『怪談番外地 蠱毒の坩堝』 中村光夫編『吉田健一随筆集』 河﨑秋子『颶風の王』 河﨑秋子『鯨の岬』 ジョン・スラデ…
先人は遅れてくる: パリのガイドブックで東京の町を闊歩する;3作者:友田 とん代わりに読む人Amazonシリーズ三年ぶりの第三弾。ナンセンスな言葉を実践する、どこが目的かも分からないような歩き・書くという行為が迂回や脱線、方向転換の先に著者自身の人生…
上林俊樹詩文集 「聖なる不在・昏い夢と少女」作者:上林俊樹SF ユースティティアAmazon上林俊樹詩文集『聖なる不在・昏い夢と少女』を刊行します | SFユースティティア他所で告知はしたけれどここでは記事にしてなかったので。上掲本の版面づくりというか…
シャーンドル・マーチャーシュ: 地中海の冒険 (上) (ルリユール叢書)作者:ジュール・ヴェルヌ幻戯書房Amazonシャーンドル・マーチャーシュ: 地中海の冒険 (下) (ルリユール叢書)作者:ジュール・ヴェルヌ幻戯書房Amazon去年五月の文学フリマで幻戯書房の社長…
毎年のやつだけど、2022年の記事の文字数が9万5000字を超えてしまい、書く方も大変だけど読む方も厳しいだろうしさすがに反省したので今年は各項目をできるだけ短くするよう心掛けた。去年は一作5000字とか4000字とかあったけど今年は一作1000字台で収めてお…
今年読んだ本の10選とかそういうの。 ミハイル・ブルガーコフ『巨匠とマルガリータ』郁朋社 山野浩一『花と機械とゲシタルト』小鳥遊書房 石川博品『冬にそむく』ガガガ文庫 黒川創『世界を文学でどう描けるか』図書出版みぎわ 八杉将司『LOG-WORLD ログワー…
今年亡くなった作家の作品の積んでいた本を読んだ。 グレッグ・ベア『凍月』と「鏖戦」 大江健三郎『ピンチランナー調書』 ミラン・クンデラ『冗談』 立岩真也『介助の仕事』 佐藤哲也『シンドローム』 酒見賢一『墨攻』 グレッグ・ベア『凍月』と「鏖戦」 …