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スズキ、新型バッテリEV「eビターラ」の日本発売は2026年1月 価格は399万3000円から
2025年9月16日 11:25
- 2026年1月16日 発売
- 399万3000円~492万8000円
スズキは9月16日、BEV(バッテリ電気自動車)の新型「e ビターラ」を2026年1月16日に日本で発売すると発表した。価格は399万3000円~492万8000円。
スズキのBEV世界戦略車第一弾となる新型e ビターラは「Emotional Versatile Cruiser」を商品コンセプトに掲げ、BEVの先進感とSUVの力強さを併せ持つデザイン、BEVらしいキビキビとしたシャープな走りを実現するBEVパワートレーン、悪路での走破性のみならず、よりパワフルな走りを実現する電動4WD「ALLGRIP-e」、BEV専用に新開発したプラットフォーム「HEARTECT-e」を採用するSUV。
価格表
モデル | 駆動方式 | 動力用主電池総電力量 | 一充電走行距離WLTCモード走行(km) | 交流電力量消費率WLTCモード走行(Wh/km) | エコカー減税(重量税) | 価格 |
---|---|---|---|---|---|---|
X | 2WD | 49kWh | 433 | 124 | 免税 | 3,993,000円 |
Z | 2WD | 61kWh | 520 | 131 | 免税 | 4,488,000円 |
Z | 4WD | 61kWh | 472 | 144 | 免税 | 4,928,000円 |
エクステリアは「ハイテク&アドベンチャー」をテーマに多角形や多面体構造を採用。BEVの先進感とSUVの力強さを併せ持つ、冒険心を刺激する力強いデザインとし、押し出し感の強いフロントマスクや、BEVならではのロングホイールベースに四隅に踏ん張る大径タイヤやサイドスラッシュガードなどで力強い走破性を表現。18インチガーニッシュ付アルミホイールでは空力と軽量化を両立させた樹脂製ガーニッシュを採用し、アルミだけでは表現できない細部まで作り込んだデザインに仕上げたという。
インテリアでは最新デバイスの搭載や、SUVらしいタフな造形と機能的な装備を持たせるとともに、ブラックとブラウンを基調とすることで上質さを表現。メーターとセンターのディスプレイを同一平面上に配置した「インテグレーテッドディスプレイシステム」を採用したほか、フローティングさせたセンターコンソールや、フロントドアとセンターコンソールミドルトレイにアンビエントライトを備えるなど、先進的な演出も施している。
プラットフォームにはBEV専用に新開発した「HEARTECT-e」を採用し、軽量な構造、高電圧保護、ショートオーバーハングによる広い室内スペースを実現。高ハイテン材の使用率を従来のプラットフォームより上げることで重量低減を図るとともに、メインフロア下メンバーを廃止することでバッテリ容量を最大化した。最小回転半径はロングホイールベース、大径タイヤを採用しながら、タイヤの切れ角を大きくすることで5.2mを実現している。
一方、パワートレーンにはモーター、インバーター、トランスアクスルを一体化した「eAxle」を用い、構成部品を一体にすることでエネルギー効率を高めると同時にコンパクトな設計を実現。バッテリには安全性が高く、寿命も長いリン酸鉄リチウムイオンバッテリを採用した。アクセルペダルの操作のみで加減速をコントロールできる「イージードライブペダル」に加え、「NORMAL」「ECO」「SPORT」の3つのドライブモードも設定する。
また、4WDモデルには前後に独立した2つのeAxleを配置した電動4WDの「ALLGRIP-e」を採用。「オートモード」と「トレイルモード」の2つのモードが設定でき、「オートモード」は路面状況に応じて各制御を最適化し、優れた操縦安定性と悪路走破性を実現する。また、前後駆動力配分を緻密に制御することでタイヤのグリップを最大限活かし、さまざまな道での安定した走行(走る、曲がる、止まる)を実現するという。「トレイルモード」ではタイヤが浮くような路面でも空転したタイヤにブレーキをかけ、反対側のタイヤに駆動力配分(LSD機能)することで、悪路からスムーズに脱出できるようにした。