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スズキ、インドでバッテリEV「eビターラ」出荷開始 ストロングハイブリッド車用電池の出荷もスタート
2025年8月27日 00:00
- 2025年8月26日 発表
スズキ初のBEVは2025年度中に日本に導入予定
スズキは8月26日、スズキ初のバッテリ電気自動車(BEV)「eビターラ」および、ストロングハイブリッド車用電池の出荷をインドで開始したと発表した。
スズキのBEV世界戦略車第1弾となるeビターラは、「Emotional Versatile Cruiser」をコンセプトに、先進感と力強さを併せ持つデザイン、BEVらしいキビキビとしたシャープな走りを実現するBEVパワートレーン、悪路での走破性のみならず、よりパワフルな走りも提供する電動4WD「ALLGRIP-e」、BEV専用に新たに開発したプラットフォーム「HEARTECT-e」を採用したSUV。スズキのインド子会社であるマルチ・スズキ・インディア社がインドのグジャラート工場で生産し、グジャラート州のピパパブ港から欧州をはじめ、世界各国へ供給していく。日本へは2025年度中の導入が告知されている。
また、スズキ、東芝、デンソーが出資し、自動車用リチウムイオン電池を製造するTDSG(TDS Lithium-Ion Battery Gujarat Private Limited)は、ストロングハイブリッド車用電池の出荷を開始。この電池は「グランドビターラ」に搭載されており、今後搭載モデルを拡大する予定としている。
TDSGは、インド国内での車載用リチウムイオン電池の安定供給を実現し、インドの環境車の普及促進に対応していくため、2017年に設立。インドで初めてのセルレベルからリチウムイオン電池を生産する工場として2021年に稼働し、これまで100万台分以上のマイルドハイブリッド車用の電池を生産してきた。
eビターラの出荷開始記念式典開催
同日、eビターラを生産するグジャラート工場で、ナレンドラ・モディ首相、グジャラート州のブペンドラ・パテル州首相、小野啓一駐インド日本国特命全権大使が臨席のもと、スズキの鈴木俊宏代表取締役社長が出席し、出荷開始記念式典が開催された。式典には、インド政府とグジャラート州政府の関係者、スズキ関係者など約600人が参加した。
鈴木社長は「モディ首相ご出席のもと、出荷開始記念式典を開催でき大変うれしく思います。スズキ初のBEV『e VITARA』はここグジャラート工場で生産され、欧州や日本を含む、世界100以上の国と地域へ輸出いたします。また、当社のハイブリッドモデルに使用されているリチウムイオン電池は、TDSGで生産されており、『Make in India』に貢献しています。スズキはインドの自動車産業と40年以上にわたりともに歩んできました。今後も、インドが目指すサステナブルなモビリティの開発とインドの発展に貢献してまいります」とコメントしている。