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スバル、全固体電池を搭載した産業用ロボットのテスト運用開始

2025年8月18日 発表
全固体電池を搭載した産業用ロボット(赤丸の位置に全固体電池の電源モジュールを搭載)、左はマクセルの全固体電池を搭載した電源モジュール

 スバルは8月18日、群馬製作所 大泉工場で使用する産業用ロボットやプログラマブルロジックコントローラーへ、マクセルのセラミックパッケージ型全固体電池「PSB401010H」を搭載し、8月よりテスト運用を開始したと発表した。

 大泉工場はエンジンやトランスミッションの生産拠点で、今回、同工場において使用している産業用ロボットに全固体電池を搭載することにより、10年以上、交換不要な長い電池寿命を生かして、産業廃棄物ならびに産業用ロボットのメンテナンス工数などの削減を推進する。

 自動車の製造工程においてファクトリーオートメーションを実現する産業用ロボットは、メモリを保護するためのバックアップ用電源の多くに一次電池が搭載されている。通常、一次電池を使用する産業機器においては、1年~2年程度の期間で定期的な電池交換が必要となり、使用済み電池が産業廃棄物として排出されていた。

 同社では、今回のような取り組みを通じて、同社が目標とするCircular Economy(循環経済)の実現を目指すとしている。