Catalyst Centerのセットアップ

今回はCatalyst Center(DNAC)のセットアップを行います。
物理アプライアンスのCIMCからKVMを起動してセットアップを行います。
アプライアンスの初期セットアップに関しては割愛します。

1.クラスタの役割を選択

まずは最初にクラスタの最初(もしくはシングル構成)のセットアップか、既存Catalyst Centerにクラスタとして追加するかを選択します。

今回は、シングル構成としてセットアップを開始します。

「Start a Cisco DNA Center Cluster」を選択します。

2.IPアドレスのモードを選択

今回はIPv4で管理を行うため「IPv4 mode」を選択し、「next」を選択します。

3.VLAN、LAGの設定

ポートに対してVLAN、LAGの設定を行います。
今回は特に必要としないので設定は行わず「next」を選択します。

4.エンタープライズポートの設定

Catalyst Centerと管理対象のデバイスが通信を行うためのエンタープライズポートの設定を行います。

今回の構成はOut-of-Bandによるマネージメントポートの利用を行うため、このエンタープライズポートにはDefault Gatewayの設定は行わず、管理対象のデバイスとIPの疎通性を行うためのStatic Routeの設定を行います。

Static Routeは、
サブネット/マスク/ネクストホップ
の形式で記述します。

エンタープライズポートはクラスタポートと共有することができますが、クラスタポートはエンタープライズとは分けて設定することが推奨となるためチェックしないで「next」を選択します。

5.クラスタポートの設定

クラスタポートの設定を行います。

画面ではOptionalと書かれてはいますが、事実上必須の設定となります。

Catalyst Centerを3台でクラスタ構成組む際に必要となるクラスタ間の通信で使用するポートとなるため、DNSやDefault Gatewayの設定は必須ではありません。

6.マネージメントポートの設定

今回はOut-of-BandによるCatalyst Centerへの通信を行うためマネージメントポートの設定を行います。

7.インターネットポートの設定

今回はマネージメントポートからInternetへの疎通性がある構成のためこの設定は不要のためスキップします。

8.設定の確認

これまで設定した各ポートの設定が正しいか確認を行います。

9.Proxyの設定

手順8でInternetへの疎通性が確認できなかった場合、Proxyの設定画面が表示されます。

10.仮想IPアドレスの設定

クラスタ環境にて利用する仮想IPアドレスの設定を行います。

今回はシングル構成のため設定は行いません。

11.Passwordの設定

LinuxおよびWeb GUI(Administrator)のパスワード設定を行います。

12.NTPサーバの設定

Catalyst Centerは正確な時刻であることが要求されるためNTPサーバの設定を行います。

13.クラスタサービス用ネットワークの設定

Catalyst Centerは内部でコンテナが動作しており、コンテナ間の通信で利用されるネットワークの設定を行います。

基本的にはデフォルトの設定内容のままで問題ありません。

14.初期セットアップの最終確認

これで、Catalyst Centerを起動するための初期設定は完了です。

「proceed」を選択してセットアップを完了させます。

セットアップが完了するまで数時間用する場合があります。

maglevのloginプロントが表示されるまで待機します。

これで初期セットアップの完了です。

15.Webブラウザによるアクセス

Webブラウザでログインを行います。

ユーザ名 : admin
パスワード : セットアップ時に設定したパスワード

でログインします。

初回ログイン時に管理者パスワードの変更が促されます。
必要に応じて変更をしてください。

CiscoからSoftwareのダウンロード等を行うため、CCOアカウントの登録が必要になります。

利用規約の確認を行います。

クイックスタート画面が表示されれば、すべての初期セットアップが完了です。