プロジェクトマネージャ試験に合格するまでにやったことの全て

情報処理技術者試験のプロジェクトマネージャ(PM)の勉強でやったこと、勉強法をまとめておきます。来年度から制度がかわるので参考になるかわかりませんが。

勉強期間と勉強時間

期間:9/13〜10/18
時間:70時間ぐらい?
受験回数:1回(合格)

教材

メインで使った教材

情報処理教科書 プロジェクトマネージャ 2008年度版 情報処理技術者試験 AN・PM・AE共通午前―合格精選400題試験問題集

時々使った教材

情報処理技術者試験 ソフトウェア開発技術者完全教本〈2008秋〉

ほとんど使わなかった教材

プロジェクトマネージャ合格論文集 (情報処理技術者試験)

PM経験など

2005年に新卒でSEになった。学生時代のプログラミング経験はほぼなかった。会社は小さなソフトウェアハウスである。大企業のような資格取得へのサポート、教育もなければ開発プロセスもしっかりしていない。仕事内容はテスト〜プログラミング〜内部設計〜外部設計。コードはJava。プロジェクトマネージャ試験で題材となるような大規模で要件の複雑なプロジェクトのマネジメントはしたことが無いが、10名程度のプロジェクトのリーダー経験は1度だけあった。また、一人で顧客と折衝したような経験も何度かあった。そのときにアート・オブ・プロジェクトマネジメント ―マイクロソフトで培われた実践手法 (THEORY/IN/PRACTICE)やデッドライン、Joel on Softwareを読んでマネジメントの勉強はしていた。

勉強方法

全般

勉強は午前、午後I、午後IIの勉強をそれぞれ平行して進めた。休みの日だけではなく平日も時間を作って勉強した。残業が多い会社なので、夜の勉強は難しかったので、会社に1時間前に出社して会社で勉強したりもした。これは思ったより集中できて効果が高かった。家で勉強しようとしてもそのまま寝てしまうことが多かったので休日は近所の図書館に行ったり、平日の夜に勉強する場合はコーヒー屋さんで勉強したりもした。勉強のスタイルとしては問題を何度も繰り返し解くという方法をとった。

計画

プロジェクトマネージャ試験の勉強を開始するときに、まず、スケジュールを立てた。そのときの参考にしたのは情報処理教科書 プロジェクトマネージャ 2008年度版である。この本におすすめの参考書や勉強方法、問題の傾向などが書かれていたのでそれらを参考にして使用する問題集選定し、計画をたてた。スケジュールはかなり細かく立てた(つもり)である。何日にこの問題集の何ページから何ページまでやるといった粒度で計画を作成し、エクセルのシートにまとめた。勉強期間中はそのエクセルシートでやった内容についてチェックを入れながら進捗を管理した。ただ、実際には当初の計画の半分程度しか勉強できなかった。仕事が忙しくなったり、勉強途中に寝ちゃったりしたのが原因である。

午前

午前はAN・PM・AE共通問題集を2回繰り返した。1回目は一通り回答した。参考書に「完璧」「正解」というチェックがあらかじめついていたので、正解したら「正解」にチェックをつけて、その中でも既に完全に頭に入っている問題は「完璧」にチェックをつけた。
私は情報処理に関する体系的な教育や資格試験の勉強をしたことが無かったので1回目の正答率は2割も行かなかったと思う。参考書で基本から勉強する必要性を感じたが、そんな時間はなかったので、問題集についている解説を読んでそれをノートにまとめて行く作業をした。解説を読んでわからなかった箇所はインターネットで調べたり情報処理技術者試験 ソフトウェア開発技術者 完全教本〈2006秋〉を読んだりして調べてノートにまとめた。

2回目に回答する際は「完璧」にチェックが入っている問題は飛ばした。ノートにまとめる作業は時間がかかる割にあまり頭に入らなかったような気がする。もっと問題を繰り返した方が良かったかもしれない。

午後I

午後Iは情報処理教科書 プロジェクトマネージャ 2008年度版に解説と問題が載っていたのでそれに従って勉強した。この参考書も2回繰り返した。マネジメントの基礎知識と問題がセットになっているので解説を読んで問題をといて、答え合わせして、と問題集の流れ通りに勉強した。ここは不安だったので2回目に回答する際に1回目に正解した問題も回答するようにした。また、基礎知識を説明している章は2回目の回答のときもだいたい読んでおいた。回答は頭の中で考えて答え合わせをするのではなく、頭の中で考えたことをきちんとノートなどに書いてから答え合わせをするようにした。

午後II

午後IIも情報処理教科書 プロジェクトマネージャ 2008年度版を使用して勉強した。こちらも頭の中で考えるだけで回答を終えるのではなく、ノートやパソコンで文章として回答を書き出すようにした。かなり回答に時間がかかり眠くなるので主に会社やコーヒー屋さんで勉強するようにした。また、ゼロから文章を書き起こすのが難しかったので、解答を見ながら回答した。とはいっても、解答をそのまま書き写すのではなく、解答に載っている文章構成やロジック、つまり、文章の枠組みを真似るようにした。自分の実体験や考えをその文章の枠組みに当てはめて行くような感じ回答した。この勉強法は結構正解だったと思っている。ゼロから書こうとするとなかなか書けずに途中で挫折してしまったり、変な方向で長い文章を書いたりしてしまうので。解答を真似て型を覚えてしまうのが良い。なお、午後IIも2回繰り返す予定だったのだが、タイムオーバーで結局1.5回しかできなかった。プロジェクトマネージャ合格論文集 (情報処理技術者試験)もやりたかったのだが、試験の前日に少し読んだ程度でした。

過去問

過去問は平成14年から平成19年までの物を一通りやった。過去問を解き始めた時期は午前と午後Iの問題集の1回目が終わったあたりである。過去問を解くときは参考書を見たりせずに自力で解くようにした。午後IIの論文も自力で解くようにした。なお、プロジェクトマネージャ試験の午前は過去問と全く同一の問題が結構出るので、必ず過去問は解いておいた方がよいと思われます。

その他

情報処理教科書 プロジェクトマネージャ 2008年度版にPM用語集というのがついていたのでこれは2回繰り返し読んだ。

以上。