ブック・トラベローグ

旅するように、本を読む。紀行文、エッセイ、ノンフィクションなどなど。

朽ちゆく機能美、産業遺産の世界に浸ってみる

産業遺産、いい響きです。

廃墟にも様々ありますが、産業遺産ってまた特別な感じがします。産業目的で造られた建造物が持つ存在感は、他の廃墟とはまた違った雰囲気を放ちます。

有名なのは軍艦島ですが、それだけじゃないんです。日本には魅力あふれる産業遺産が他にもたくさんあります。

日本の異空間を探検する雑誌「ワンダーJAPAN」のムック本で、軍艦島をはじめとした産業遺産の特集号です。これがなかなかいい。

軍艦島の特集がメインで、そこの見応えも読み応えもありますが、他の産業遺産の特集も充実しています。

個人的に気になったのが、志免炭鉱竪坑櫓です。福岡に現存する鉄筋コンクリート製タワーで、地上約50メートルもの巨大な姿は迫力満点。こんなのが町中にぬうっと立っているわけで、かなりシュールです。外観だけでなく、内部を撮影した写真も多数あり、そこも趣があって良いです。

産業遺産だけでは物足りない、という方にはこちらもオススメ。

現役バリバリの巨大工場(プラント)の特集号。かなりハイテクでモダンな姿が印象的です。機能美という言葉で片付けるには、複雑かつ洗練され過ぎた巨大工場の威容には圧倒されるしかありませんね。

 

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