今日の産経ニュースほか(2020年9月24日分)

山口県庁で195万円の総理大臣展 等身大パネルは断念:朝日新聞デジタル

 安倍前首相については「在職日数歴代最長までの歩み」と題した高さ2・5メートル、幅3メートルほどの大型パネル3枚を用意し、外遊や被災地視察の様子を108枚の写真で振り返った。写真は首相官邸や安倍事務所から提供を受けたという。
 県政策企画課によると、昨年の展示では前首相の等身大パネルを設置したが、反対意見を受けて今回は展示を見送った。

 「県知事の気が狂ってる」としか言いようが無いですね。いくら安倍の子分でもこれはない。もちろん朝日もそう言う批判的意味合いで記事にしたのでしょうが。


「 菅新首相に望む、安倍氏の歴史観継続 」 | 櫻井よしこ オフィシャルサイト

 9月11日の「言論テレビ」で安倍晋三首相と次期首相の菅義偉官房長官について語る内、安倍首相の最大の功績に話題が及んだ。政治ジャーナリストの石橋文登氏が「日本を死の淵から救ったことだ」と語った。
 2012年以降も民主党政権が続いていたら、尖閣は今頃中国に奪われている。

 石橋や櫻井ですら本心では信じて無いであろうデマ「中国の尖閣侵攻」が良くも放言できるもんです。当たり前ですが「相手の領土への侵攻」など中国に限らず国際的非難などを考えれば、そうそうできるもんではない。「アルゼンチンのフォークランド侵攻」なんてのはレアケースです。

 韓国はこの軍艦島を「強制連行」「奴隷労働」「虐待の限りを尽くした地獄島」と貶め

 「おとしめ」も何も事実であり「櫻井らの方が嘘八百」です。それにしても「軍艦島を観光化したい→世界遺産登録→でも強制連行、強制労働の事実は否定したい」なのか、「強制連行、強制労働の事実を否定したい→世界遺産登録を悪用しよう」なのか、世界遺産登録の「目的は最初から歴史捏造主義」か「目的は観光商売(ただし歴史は捏造したい)」か知りませんが、「軍艦島は強制連行、強制労働の場では無い」などという嘘を正当化しようとは呆れて二の句が継げません。

 加藤氏に抗議する勢力は韓国や朝日や共同だけではないのだ。実は彼女が日本の産業革命の足跡を、そこで働く人々の実態も含めて調べ、資料収集していたとき、強力な反対意見が日本の官僚、とりわけ外務省や官邸中枢に陣取る幾人かの有力者たちから表明されたという点だ。

 つまりは「安倍と取り巻き右翼」がごり押しししなければ外務省官僚などにはさすがに「歴史の事実を認め日韓関係に配慮する」常識があると言うことですね。安倍政権などを容認した日本人多数派がいかにアホでクズだったかということです。
 「軍艦島での強制連行、強制労働否定のデマを流す中心人物・加藤康子女史(安倍政権で内閣参与)」が「加藤勝信*1官房長官の義理の姉(加藤六月・元農水相の実の娘)」であることを考えれば菅政権下においてもこの問題での改善は残念ながら望み薄でしょう(それにしても実の娘がこの酷さとは、清和会所属・加藤六月氏*2もこの種の極右だったんですかね)。つまりは「モリカケ、桜を見る会など不正の追及」だけでなく、「日韓関係の改善」と言う意味でも菅政権の一日も早い打倒が必要と言うことです。とはいえ歴代自民党政権でここまで酷いのも安倍や菅だけでしょうが。
 「鈴木*3内閣の宮沢官房長官談話」「中曽根*4内閣での藤尾*5文相更迭」「宮沢*6内閣の河野官房長官談話」などでわかるように、歴代自民党政権はさすがに安倍や菅よりはまともでした。


旧維新代表、松野氏次女の未佳さん、自民・二階幹事長と面会「いつか選挙に」 - 産経ニュース
 「ミス日本コンテスト2016グランプリ=松野の娘」だそうなので、「単なる話題作り(出馬の可能性はほとんど無い)」の可能性も大ですが、それにしても政治家の娘と言うだけで、世襲が当然であるかのような自民党関係者の物言いは「政治を舐めるな」と腹立たしくなります。
 それにしても

◆旧維新の党代表などを務めた松野頼久元衆院議員
◆未佳さんの祖父で、(ボーガス注:自民)党総務会長などを歴任した頼三氏

という「自民万歳」「維新万歳」産経の書きぶりが「涙ぐましい」ですね。松野は「親父・頼三*7(ダグラスグラマン事件で名前が出た灰色政治家の一人で、同じくグラマン事件で名前が出で国会議員引退に追い込まれた岸信介*8の子分)が自民党議員」とはいえ、松野頼久 - Wikipediaによれば「細川熊本県知事の秘書」を務めた関係で政界入りは「自民では無く日本新党から」で、その後も民主党に入党し、鳩山*9内閣官房副長官を務めたんですがね。松野の「鳩山内閣官房副長官」と言う経歴は鳩山氏に悪口する産経にとって都合が悪いからネグるわけです。
 まあ、松野のような「自民と変わりの無い人間がゴロゴロ居るのが民主党系(勿論今も)」なので俺は到底民主党系(国民民主や立民)を積極的に支持する気にはなりませんね。そうなると結果として「支持率が立民に次ぐ第二野党・共産」しか選択肢が残ってないわけですが。


国民民主の次期衆院選公約に「ベーシックインカム」 玉木代表が意欲 - 産経ニュース
 まあ、目新しいことを放言することによる話題作り、受け狙いでしょうがそんなことより「既存の社会保障(年金、介護保険、生活保護など)を充実する」というより現実的で地道な策をなぜとらないのか。「石原都知事(当時)の新銀行東京(結局、営業不振で失敗)」「維新の大阪都構想」等もそうですがいい加減「目新しいことをもちあげる」風潮は辞めて欲しいもんです。とはいえ落ち目の玉木では大して話題にもならないでしょうが。


安倍前首相が会長復帰 全日本アーチェリー連盟 - 産経ニュース
 おいおいですね。「首相は務まらないがアーチェリー連盟会長なら務まる」というのか。
 勿論首相の方が重責ではありますが、まさか「お飾りの会長」でもないでしょうに。病気辞任だというのなら、それこそ「当面は責任ある地位からは離れるべき」だし、それこそ「議員も辞めるべき」でしょう。病気辞任が嘘だと自白してるようなもんです。


遠のいた秋口の早期衆院解散 自民幹部「突然の解散ない」 - 産経ニュース
 まあ、「10月7日、8日に閉会中審査」とは「とっとと菅は臨時国会を開催して所信表明演説と野党代表質問をやれ」「先週は党内人事と組閣で忙しかったと言い訳ができるかもしれない。しかし、今週だって来週だって9月中に充分、臨時国会を開会できるだろ」「つうか閉会中審査ならそれこそ9月中でいいだろ」「立民はそんなんで妥協していいのか?」とは思います。
 まあ相手があの横柄で厚顔無恥な菅では『9月中の臨時国会開会や閉会中審査を求めても応じない可能性が高い』『だったら、いつ開くかだけでも早急に決めた方がいい、臨時国会ならまだしも閉会中審査が10/7,8は早いとはとても言えないが我慢しよう』『9月中の臨時国会や閉会中審査にこだわればもっと臨時国会開会が遅れた上、「臨時国会を開かずにご祝儀相場で解散」というとんでもない事態すらある』という考えも『一理はある』でしょうが、正直不愉快です。
 とはいえ、いつ菅が解散するかはともかく、「10月7日、8日以前に解散」することはとてもできないでしょう。
 「臨時国会開会、所信表明演説、野党代表質問」もやらずにご祝儀相場で解散するというのは正当化しづらい。裏返せば「ご祝儀相場で9月中や10月上旬に早期解散したい」のなら、「臨時国会開会、所信表明演説、野党代表質問」をもっと早く持ってくるでしょう。どんなに早くても「10/8以降に所信表明演説と野党代表質問」をやってその後解散でしょうから、菅がどんなに無茶苦茶でも「どんなに早くても10月9日解散(10/9に所信表明演説と野党代表質問をやった後に即解散)」でしょうね(まあ個人的にはさすがに10/9解散は無く、早くても10/12(月)以降だと見ますが)。
 まあ、「10月7日、8日に閉会中審査」とはいってもその間、菅も何もしないわけでは無く「野党の追及を国会で受けない形での人気取り」に励むのでしょうね。それに対しては野党も「国会外での批判」にならざるを得ませんが大いに批判してほしい。


リベラル21 影も形も感じられない合流新党・立憲民主党の存在感、このままでは次期総選挙で野党は惨敗する
 ほとんど無内容なばかばかしい記事です。リベラル21も広原氏も「アホか?」と思いますね。そういうと広原氏もリベラル21も激怒なのでしょうが。
 まず、第一に「解散総選挙後に改憲派(自民、公明、維新)の衆院2/3もありうる」とは野党共闘の方向性についてあまりに否定的すぎるでしょう。もちろん、なかなかのびない立民支持率を考えると、野党共闘支持の俺ですら選挙予想について余り楽観的なことは言えませんが、とはいえ「改憲派2/3」などという過大な悲観論は馬鹿げています。
 上でも触れましたが遠のいた秋口の早期衆院解散 自民幹部「突然の解散ない」 - 産経ニュースでわかるように菅ですらそんなに楽観的ではないのでは無いか。正直、早期解散したいのなら「臨時国会開会、所信表明演説、野党代表質問」を早期にやることは不可避でしょう。それらを何一つやらずに解散を打つことは正当化しづらいからです。かつまともな首相なら「所信表明演説で自分のイメージアップを図った上で解散したい」と思うでしょう。「マスコミ相手の記者会見」よりも「所信表明演説」の方がインパクトは数段上です。
 かつ菅に「所信表明演説をすぐにやって国民のイメージを高める」自信があるのなら「臨時国会開会、所信表明演説、野党代表質問」をとっくの昔にやってるでしょう。しかしなんと「10/7、10/8閉会中審査」だそうです。つまりは早くても「10/9(金)が臨時国会開会、所信表明演説だ」、早くても「解散は10/9以降だ」ということです。残念ながら現時点ではその点は未定なのでもっと臨時国会開会が遅れる可能性もありますが(そうなれば当然解散時期ももっとずれ込みます)。もちろん逆に「閉会中審査がもっと早まり、臨時国会ももっと早まる(早期解散の可能性が高まる)」「閉会中審査開会を反故にし、臨時国会開会も閉会中審査もなしで解散」の可能性も「ゼロとは言えない」でしょうがほぼゼロに近いでしょうね。「いったん自民・立民合意で発表した物」をその後、撤回、変更することもやりづらいでしょう。
 特に「閉会中審査がもっと早まり、臨時国会ももっと早まる(あるいは閉会中審査なしで臨時国会開会が早まる)」なら立民も反対する理由は無いでしょうが、「閉会中審査開会の約束を反故にし、臨時国会開会も閉会中審査もなしで解散」なんてしたら立民からの批判は不可避です。自民にとって「民主主義否定」という批判を受けることは不可避であり、選挙にも一定の悪影響でしょう。そんなことをやる動機は菅には無いでしょう。そんなことをやるくらいなら「閉会中審査云々」なんてことは約束しないで「何もなしで解散(何度も言うように所信表明演説、野党代表質問すらなしでの解散は考えがたいですが)」か、もっと早く「臨時国会開会、所信表明演説、野党代表質問」をするでしょう。 
 まあ、「さすがにいずれは臨時国会を開き所信表明演説、野党代表質問をやるのでしょうが、国会をすぐには開きたがらない菅」「国会開会前に野党の批判を国会で浴びない形での人気取りをやった上で開会したいらしい菅(強がっていても自信のない菅)」と「野党代表質問も閉会中審査も何もなしでのご祝儀相場での解散は避けたい立民(野党代表質問なり閉会中審査なりを解散前のそれなりの見せ場、アピールタイムにしたい立民)」との妥協がひとまず「10/7、10/8閉会中審査」のわけです。
 他にも広原氏のばかばかしい主張を批判しておきます。

 合流新党・立憲民主党が不振・不評なのは、「まだ何もしていない」からではなくて、合流前に嫌と言うほど「すべきでないことをした」ためだ。長期にわたってゴタゴタ話しを繰り返し、不毛の駆け引きと取引を続けてきたことが野党の存在意義を失わせ、新党イメージを決定的に傷つけたのである。なかでも、国民民主党の玉木代表に最後まで振り回されたことの影響が大きい。もともと自分が代表にならなければ合流する気のない同氏を相手にしていたずらに時間を浪費し、安倍内閣が末期症状を呈しているにもかかわらず、「政権交代」をアピールできる新党結成の絶好のチャンスを逃してしまったのである。

 おいおいですね。玉木は仮にも「国民民主の代表」です。陣笠ならまだしも代表を無視して話をするわけにも行かないでしょう。
 いかに当時の「平野*10幹事長(現在、立民代表代行(選対委員長兼務))」「泉*11政調会長(現在、立民政調会長)」「原口*12国対委員長(現在、立民副代表(国対委員長代行兼務))」ら玉木以外の国民民主党幹部連の多くが合流に乗り気とは言え、代表の玉木を無視して合流話を進めるなんて事は事実上無理(少なくとも国民民主党側が玉木を代表から下ろさない*13限り、立民にはそんなことは無理)だし、仮にそんな玉木無視をすれば玉木が「代表の自分がないがしろにされた。立民は国民民主をばかにしてる」と悪口するだけです。広原氏の言う「野党のゴタゴタ」はさらに「深刻化(?)」するでしょう。
 玉木に最後までお付き合いしたことで「立民主導の強引な再統合では無く、一応国民民主の了解も取った」という形ができたわけです。
 というか、「玉木が合流に反対したことによるゴタゴタ」を「不振の原因の全て」とすること自体がおかしい。不振の最大の理由は「いったん希望の党騒動で国民民主と立民に分裂した民主党が元に戻ること」への説得力のなさでしょう。玉木がゴタゴタを創ろうが創るまいが、不振は当初から予想されていたと思います。
 国民民主も立民も当初は「支持層の眼を気にして」、お互いに「いったん分裂した以上、安易に再統合はしない」といっていた。ところがお互いに「選挙での成績」や「支持率」が思うように伸びないと「合同しよう」「票の食い合いで自民を利するのは避けよう」です。
 もちろん「票の食い合いで自民を利するのは避けよう」は戦略として間違いでは無い。しかし「希望の党騒動」という醜態をさらした連中が「騒動の中心人物である細野*14(自民入り前提で自民と共同会派、また二階派にはオブザーバーの形で参加)や前原*15(玉木の国民民主に参加し、国民民主代表代行に就任)は新党に合流しなかった」とはいえ「二度とあんなことが起きない」という確信を支持層に抱かせることができなければ「また希望の党騒動の再現はごめんだ」となるでしょう。
 他に不振の原因としては「野党共闘に与える悪影響への危惧」ですかね。再合同の黒幕が「連合」であることは明白であり、少なくとも連合の思惑が「野党共闘での共産党の存在感低下」を狙ってることは明白です。それこそ「連合による野党共闘の完全なぶち壊し(ある意味で希望の党騒動の再現とも言える)」すらありえないとはいえない。
 つまりは「もう二度と希望の党騒動などあり得ない」「共産を含む野党共闘も今後も積極的に進める」という確信を支持層に与えることが大事でしょう。何故か広原氏はそうした指摘を何一つしませんが。なお、「政権交代をアピールできる新党(広原)」も何も、民主党の再建にすぎないし、執行部も「当面枝野ら立民執行部がメインで大幅な変更は無いであろうこと(変更がある場合も国民民主の平野幹事長、泉政調会長など旧国民民主幹部の登用止まり)」は統合前から予想されており、支持層ですらそこまでの期待は無いでしょう。

 こんな野党*16の醜態をむしろ「好機」と捉えたのが与党側だったのではないか。安倍前首相の持病悪化を口実にして突如辞任表明に踏み切り、野党側に付け入る隙を与えず、あっという間に菅内閣への「政権委譲」を実現してしまったのである。

 「野党側に付け言える隙を与えず」の意味が分かりませんね。安倍の退任表明は「コロナ禍による政権支持率低迷」や「そうしたことも一因である政治的な挫折(検察庁法改定断念、地上イージス配備断念)」によって「安倍が首相を続ける意欲を失っただけ」であって「野党の醜態(広原氏)」とやらは何も関係ないでしょう。むしろ「野党の醜態(?)」は「安倍にやる気があるのならば」首相在位の意思を高めたことでしょう。
 重病辞任(重病なのでやめざるを得ない)は明らかに「支持率低迷による辞任」を認めたくない安倍の嘘ですが「体調が良くないこと自体は恐らく事実」であり、そのことも安倍の辞意を高めたでしょう。
 「野党側に付け言える隙を与えず」の意味がわからないのは「安倍辞任」だけでなく、その後の菅担ぎ出しも同じ事です。
 菅担ぎ出しについて、「菅と、菅をポスト安倍に担ぎ上げた二階幹事長、麻生副総理・財務相」が「石破や岸田につけいる隙を与えず」ならまだわかりますが。
 自民党総裁選に野党が影響を与えることなど勿論できませんし、自民党総裁決定後に「首相選出選挙」で野党に一体何をどうしろというのか。過去の「自民党総裁(首相)退任劇」においても野党に何かできることがあるかと言えば何もないわけです。

 加えてもう一つ、合流新党・立憲民主党の不振・不評の原因を挙げるならば、それは合流新党の代表に選ばれた枝野氏*17に人を惹きつける魅力がないことだろう。先日も民放テレビ番組に出演した枝野氏の話しぶりを観たが、能面のような無表情で場の雰囲気もわきまえず自説を一方的に喋り続ける有様には心底閉口した。このことは友人たちの間でも期せずして話題になり、「あれではダメだ!」「もっと魅力的な人物に替えなければ」と図らずも意見が一致した。

 やれやれですね。既に書いたように立憲民主の「主たる不振原因」は広原氏の言う「合流前のゴタゴタ」でもなければ「枝野の個人的問題」でもないと俺は思っています。そうではなく「合流新党にまた希望の党騒動のような内紛は無いのか」「合流新党が共産を含む野党共闘を壊しはしないか」という支持層の不安だろうというのが俺の見立てです。従ってそうした疑念を払拭する事が大事です。
 というか、果たしてそんなに枝野は魅力が無いのか。ならば安倍や菅は魅力的なのか。枝野を絶賛する義理はありませんが、そもそも「枝野に何の魅力も無ければ」菅内閣官房長官、野田内閣経産相、民主党幹事長(海江田、岡田代表時代)、立憲民主党代表など要職を歴任はしないでしょう。
 「安倍のような例外」はともかく、多くの場合「政治家としての魅力がまるで無ければ」誰も要職に就けようとは思いません。
 そして政党の支持率について「党首の個性」を強調することは不毛かつ無意味でしょう。「社会党のおたかさん(土井たか子委員長)ブーム」「日本新党ブーム(細川ブーム)」「橋下維新ブーム」「小泉ブーム」など一部を除けば、多くの場合「そうした党首の個性で政党支持率が影響されること」は考えがたいからです。かつそれらのブームは多くの場合、一時のあだ花に終わっている。「党首の個性」を強調することはそう言う意味で有害無益でしょう。
 しかもここまで枝野に悪口するのなら

◆小沢*18元民主党代表、菅*19元首相(立民最高顧問)、野田*20元首相、海江田*21元民主党代表(立民常任顧問)、岡田*22元民主党代表、蓮舫*23元民進党代表(現在、立民代表代行)の「元党首たち」の党首再登板
◆福山*24幹事長、泉政調会長(前・国民民主党政調会長)、長妻*25副代表、辻元*26副代表など幹部連の代表への昇格

など、「枝野に変わる選択肢」を提示するのかと言えばそれもなし。
 単に「枝野が代表でない方がいい。枝野はろくでもない。枝野を代表にし続ける立民はダメだ」とぼやくだけでは何の建設性もありません。
 というか枝野にどうこう言う前に「リベラル21は自分たちの魅力のなさ」を真面目に反省したらどうか。
 何せ毎度毎度、リベラル21の記事の書き手は

【順番は誕生年順(誕生年が同じ場合は名前順)】
â—†伊藤力司 - Wikipedia(1934年生まれ、元共同通信論説副委員長)
â—†岩垂弘 - Wikipedia(1935年生まれ、元朝日新聞編集委員)
â—†田畑光永 - Wikipedia(1935年生まれ、元TBSニュースキャスター、元神奈川大学教授)
â—†坂井定雄 - Wikipedia氏(1936年生まれ、龍谷大学名誉教授)
â—†広原盛明 - Wikipedia氏(1938年生まれ、京都府立大学名教授)
◆阿部治平(1939年生まれ)
â—†岡田幹治 - Wikipedia(1940年生まれ、元朝日新聞論説委員)

と代わり映えがしないで「ワンパターン」な上に「ジジイばかり(どこの老人会だ?)」です。
 広原氏の枝野への悪口をまねれば

◆「リベラル21はあれではダメだ!」
◆「若ければいい、新しければいいという物でも無いが、執筆者をもっと魅力的な人物(特に若手)に替えなければどんどん衰退していく(おそらくリベラル21には、社会的影響力や知名度は広原氏が悪口する野党各党ほどにも無いでしょう)」

ですね。
 正直、赤旗や前衛の方がよほど「若い外部筆者」の活用に積極的でしょう(もちろん不破氏の連載など党関係者、それも古株の執筆もありますが)。
 というとリベラル21や広原氏は激怒するのでしょうが「偉そうなことを抜かせるほど、手前らは立派か?」「手前らに成果がある、つうなら何があるのか、いってみろ」て話です。


山尾志桜里氏が比例東京で出馬へ 次期衆院選で国民民主が公認14人発表 - 産経ニュース
 記事にも書いてあるように、そもそも山尾は東京選出ではない(愛知選出)ので「そこまで地元の評判が悪いのか」と言う話でもあるし、そんな人間が「東京選出の現職の票を食うな*27」と言う話でもあります。
 正直、「地元での悪評」を反省して政界引退したらどうなのか。

*1:第二次安倍内閣官房副長官、第三次安倍内閣一億総活躍等担当相、自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)、第四次安倍内閣厚労相などを経て菅義偉内閣官房長官

*2:中曽根、羽田内閣で農水相

*3:池田内閣郵政相、官房長官、佐藤内閣厚生相、福田内閣農林相、自民党総務会長(佐藤、田中、大平総裁時代)などを経て首相

*4:岸内閣科学技術庁長官、佐藤内閣防衛庁長官、運輸相、田中内閣通産相、自民党幹事長(三木総裁時代)、総務会長(福田総裁時代)、鈴木内閣行政管理庁長官などを経て首相

*5:鈴木内閣労働相、自民党政調会長(中曽根総裁時代)、中曽根内閣文相など歴任

*6:池田内閣経済企画庁長官、佐藤内閣通産相、三木内閣外相、福田内閣経済企画庁長官、鈴木内閣官房長官、中曽根、竹下内閣蔵相などを経て首相。首相退任後も小渕、森内閣で蔵相

*7:岸内閣労働相、佐藤内閣防衛庁長官、農林相、自民党政調会長、総務会長(三木総裁時代)など歴任

*8:戦前、満州国総務庁次長、商工次官、東条内閣商工相を歴任。戦後、日本民主党幹事長、自民党幹事長(鳩山総裁時代)、石橋内閣外相を経て首相

*9:細川内閣官房副長官、新党さきがけ代表幹事、民主党幹事長、首相など歴任

*10:鳩山内閣官房長官、民主党国対委員長(野田代表時代)、野田内閣文科相、民進党国対委員長(大塚代表時代)、国民民主党総務会長、幹事長などを経て、現在、立憲民主党代表代行(選対委員長兼務)

*11:希望の党国対委員長、国民民主党国対委員長、国民民主党政調会長などを経て、現在、立憲民主党政調会長

*12:鳩山、菅内閣総務相、国民民主党国対委員長などを経て現在、立憲民主党副代表(国対委員長代行兼務)

*13:とはいえそれを公然とすれば「立民が玉木おろしを仕掛けた」と玉木が騒ぎ出すのは目に見えています。

*14:野田内閣環境相、民主党幹事長(海江田代表時代)、政調会長(岡田代表時代)、民進党代表代行(蓮舫代表時代)など歴任

*15:鳩山内閣国交相、菅内閣外相、民主党政調会長(野田代表時代)、野田内閣国家戦略担当相、民進党代表など歴任

*16:共産や社民が関係ない話で野党呼ばわりは勘弁して欲しいですが。

*17:鳩山内閣行政刷新担当相、菅内閣官房長官、野田内閣経産相、民主党幹事長、民進党代表代行などを経て立憲民主党代表

*18:中曽根内閣自治相・国家公安委員長、自民党幹事長(海部総裁時代)、新生党代表幹事、新進党党首、自由党代表、民主党代表、幹事長、「生活の党」代表など歴任

*19:社民連副代表、新党さきがけ政調会長、橋本内閣厚生相、鳩山内閣副総理・財務相などを経て首相。現在、立憲民主党最高顧問

*20:鳩山内閣財務副大臣、菅内閣財務相、首相、民進党幹事長(蓮舫代表時代)など歴任

*21:菅内閣経産相、民主党代表などを経て立憲民主党常任顧問

*22:鳩山、菅内閣外相、民主党幹事長(菅代表時代)、野田内閣副総理・行革相、民主党代表代行(海江田代表時代)、民主党代表など歴任

*23:菅、野田内閣行政刷新担当相、民主党代表代行(岡田代表時代)、民進党代表、立憲民主党副代表などを経て現在、立憲民主党代表代行

*24:細川内閣外務副大臣、菅内閣官房副長官、民主党政調会長(海江田代表時代)などを経て立憲民主党幹事長

*25:鳩山、菅内閣厚労相、民主党代表代行(岡田代表時代)、立憲民主党代表代行(選対委員長兼務)等を経て立憲民主党副代表

*26:社民党政策審議会長、国対委員長、鳩山内閣国交副大臣、菅内閣首相補佐官(災害ボランティア担当)、民主党政調副会長、民進党幹事長代行、立憲民主党政調会長、国対委員長等を経て立憲民主党副代表

*27:山尾が出たとしてもどれほど得票できるのか疑問ですが