こんにちは。森和恵です。
普段のお仕事は、Web系のセミナー講師をしています。年度末は、「来年どんな講座をしようかな?」ということを考えています。
Web系のセミナーですので、ネタ探しもWebから......ということが多いのですが、今回は「HTML5」についての最近の動向を検索で調べてみたいと思います。
Google検索を用いて、キーワード「HTML5」・期間指定「1か月以内」で検索した結果から2ページ分をとにかく読んでみて、「なるほど」と思った記事をピックアップしてみました。
検索結果のランキングが高いものは、「よく読まれていて、人気がある」という所から、セミナーカリキュラムのヒントを掴もうということなのです。
うまくいく、行かないにかかわらず、思考回路そのままに書き綴ってみます。
ふだん、私がどんな感じで検索し、記事を見ているか? のリアルなところが出たらいいなと思います。
ではさっそく。
●HTML5で業務システムを構築しよう
< http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/column/14/121100125/?TOC=1
>
日経が運営するお堅いサイト「IT Pro」で掲載されているコラムです。コラムから数本が上位に食い込んでいました。
登録されているカテゴリが、「情報システム>オープンソース/Linux」というのだから、バリバリのシステム開発分野の話のようですね。「HTML5」は、Web制作の分野だけではなく、システム開発の分野でも注目されてるんですね。
普段なら、「え〜。Web屋の自分には関係ないね」と、この手の固めの記事はスルーするところなのですが、今回のお題にしたルールに従ってとりあえず読んでみることにしました。
【第1回 HTML5による業務システム開発に踏み出そう】
< http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/column/14/121100125/020200002/
>
コラムの一つめでは、HTML5の現状が述べられていました。
[システム分野でいう「HTML5」は、「広義のHTML5」である。HTML+CSS3+JavaScriptをはじめ、多くの関連するAPI仕様群を含んだもの。アプリケーションを構築するために必要なすべてを含む]
[「社内で使う業務システム」をHTML5ベースで構築している企業はまだ少なく、「様子見をしている」段階]
[みんながHTML5を活用することで、インターフェースの見栄えや操作感が共通され、ユーザーが操作を覚えやすくなる]
[HTML5を導入することで、「マルチデバイス対応が容易」・「配布コストを軽減できる」・「ベンダーロックインを回避可能」 とういうメリットがある]
つまり、システム開発分野の界隈では、HTML5導入には二の足を踏んでいる状態だけれども、導入することができれば、開発者・利用者ともにメリットがあると著者は考えているようです。
Web制作の界隈では、すでにHTML5導入があたり前になって来ていることを思えば、少し状況は違うようですね。
【第2回 HTML5でここまでできる!入力補助からオフライン実行まで】
< http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/column/14/121100125/020500003/
>
コラムの二つめでは、HTML5を導入すればインターフェースがどのように進化するのか? が細かく書かれていました。
また、CSS3で実現したレスポンシブWebデザイン式のコーディングを導入することで、ひとつのデータを準備すれば、画面をマルチデバイスに対応できることについても書かれていました。
【第3回 データ可視化のための三種の神器「チャート&グリッド&図形」】
< http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/column/14/121100125/020900004/
>
コラムの三つめでは、企業システムでは、データを分析するために「チャート&グリッド&図形」が必要なことから、HTML5の「SVG」や「Canvas」を使って、画像を作らなくてもブラウザ上で図形が簡単に描けることについてまとめていました。
システム開発界隈の方々にとっての「HTML5」がどんな状況にあるかがよくわかる記事でした。今後、セミナーを打ち出す時にこの方向性を狙ってみる、というのもおもしろそうです。
また、記事の中にあった「広義のHTML5」が気になったので、更に検索してみましたら、HTML5のことが簡潔にまとまった記事も見つかりました。
【インターネット10分講座 HTML5】
< https://www.nic.ad.jp/ja/newsletter/No55/0800.html
>
こんな風に、ある記事からある記事へと派生して調べていくと、もっと面白い記事が見つかることもある。これが、検索の醍醐味ですよね。
●HTML5 と SVG で考える、これからの画像アクセシビリティ
< http://www.slideshare.net/ssuser99dc16/html5fun-svg-accessibility
>
「ニューストピック」として、検索結果の上位にあがってきたこの記事。別枠で表示されてたりして、なんだかすごそうです。
まずはこの「ニューストピック」が気になったので調べてみました。
【Google検索でニュース欄に載る方法】
< http://www.kagua.biz/seo/news-seo/newssiteatukai.html
>
なるほど。Googleから、ニュースサイト扱いになっているサイトで紹介されている記事ということですね。勉強になります。
さて、本題の記事の方の話を。
URLからわかるように、これは「Slide Share」というスライドを公開するサービスサイトの記事です。スライドということは、何かしらイベントがあったのでは? と思い、スライドのタイトルで調べてみると...ありました。
【HTML5 フロントトレンド最前線】
< https://html5-fun.doorkeeper.jp/events/20792
>
東京でHTML5をテーマにした勉強会があったようですね。参加者が80名近く。人気のある勉強会だったようです。他にもスピーカーがいらっしゃるようなので、その方々のこともあとで調べるとしましょうか。
さて。記事の内容は、HTML5時代になってから利用頻度のあがった「SVG」という画像形式の話です。ひとつめの記事でも、第3回のデータの可視化の所で出てきていました。
HTML5を勉強する時のひとつのホットトピックスになりそうですね。
●Googleがフラッシュ広告をHTML5に自動変換する機能を実装
< http://gigazine.net/news/20150226-google-flash-to-html5/
>
こちらも、検索結果で目立っていました。同様の記事も他にあつたので、最近のニュースだったんですね。
「再生が重くて、スマートフォンの電池を食う」などの理由で、スマホでのFlashの再生ができなくなっています。それを受けて、Googleが対応したのだということですね。
YouTubeの動画閲覧も、FlashからHTML5式に変更していますので、当然と言えば当然ですね。Web系の講師になった時に、初めて担当したのがFlashの講座だったので、なんだか寂しい気もしてしまいますが、これも時代の流れというものでしょう。
脱Flash、というのもなにかのキーワードになりそうです。
●今回検索してみて掴んだこと
HTML5を語るには、単なるタグの紹介をしているだけではダメになってきたんだなと実感しました。「広域のHTML5」として、CSS3やJavaScriptも交えて教えていかなければならない段階に進んでいるのだなと思います。
それには、コードの紹介だけではなくて「形の見える、動いているサイトの作り方」として実践を取り入れる必要があるなと感じました。BootStrapなどのフレームワークを題材にしてもいいかもしれません。
という結果を得ることができました。
検索で調べるというのは、実はまとまった書籍を読むよりかじ取りが難しくて、情報を「点」でとらえることはできても、それをつないで「線」にしていくことができにくいと思っています。
ですが、時代や人の「動き」のような部分を知るには、使えるツールなのでは? と思います。
どんなツールでもそうですが、与えられる情報を鵜呑みにして終わるのではなく、「これは何?」「なんで?」と疑問を持ちつつ、自分手動で使っていくことで、うまく使えるようになると思います。
みなさんも、何かテーマがあれば、いろいろ検索してみて掘り下げて試してみてくださいね。
・・・さて、今回はここまで。
次も、4月から担当するWeb系セミナーの話にからめて、技術的な話をしようかと思います。ではまた!
【 森和恵 r360studio 〜 Web系インストラクター 〜 】
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4月からの続投が決まりました。年度初めの無料セミナーを4月9日にやります。今回は、定員30名になっているのでお早めに。
【知っておきたい「これからのWebサイト改善のポイント」】
< http://www.sansokan.jp/events/eve_detail.san?H_A_NO=18991
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