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アトリエ10美術研究所 https://atelier10.blog.fc2.com/

文京区にある子どもの絵画造形教室です。 楽しい作品をご紹介。

大人顔負けのセンスにびっくりしたり、子どものころを思いだしたり・・・きれいで楽しい作品をご紹介しています。

アトリエ10美術研究所
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2013/10/05

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  • クリスマスをたのしみたーい

    おれもだ! わたしもだ!アトリエのこのドアをノックすればいいんだな。ノックするだけじゃ、だめだぞ。わかりました。でもあけて、出てきたらどうします? なにが 出てくると思ってるんだ。音楽がきこえているじゃないか。さあここからは歌とおどりで、みんなでもりあがりましょうね。ハーイ、ハーイ。この日のためにいっしょうけんめい練習しました。この手のかたち、見てくださいね。みなさんにお知らせがあります。ちゅう...

  • クリスマスカード おとどけしまーす!

    おてつだいにきました。よかった。いそがしくてこまっていたところなんだ。クリスマスなんて、あっ、というまにやってきますよ。これはありがたい。住所がわからないところがあるのでとどけてもらいたいんだ。おまかせください。宇宙はひろいけれどそんなにむずかしくはなさそう。水中だってだいじょうぶ。もんだいはアレかな・・。いろいろと知恵をしぼっているようです。センパーイ、うまくいきました!あれ?サンタクロースのこ...

  • 夜のメリーゴーランド

    頭をもたげ、いななき、首をふりながら木馬たちは一列になってすすんでいきます。どこへ?さあ、どこでしょう。作者は小学5年生の男の子。背景を黒でぬりつぶし、さらにひっかくような線でもとの色をうきあがらせる。この美しくて力強い色彩が木馬たちを夢の世界にさそったのかもしれません。いくぞ、わかったか? いそげぇー!昼間見たときとはまったくちがってなにかにいどもうとしているかのよう。連続するもようをいれること...

  • ちょっと きゅうけい チュー

    大きなまくらみたいなそれは毛糸玉ですね。なんだかとても気持ちがよさそう。作者は小学4年生の女の子。水彩。この足のなげだしかたですぐにわかりました。つりさげられて足をぷらんぷらんとさせている、そんな人形にちがいありません。きゅうけいするなら、リラックスできるところがいいなぁ。どお? 黄色のこの毛糸玉。ソファーにみえるでしょう?わたしはブルー。まくらにしてうとうと。ゆめの国にさそってくれるような、そん...

  • マトリョーシカ人形のおはなし

    きれいにならんだかしら。ハァーイ、ハァーイとかわいい声があがりました。作者は小学3年生の女の子。水彩。マトリョーシカ人形は自分のばんになると、えがかれている絵についてのお話をします。トップバッターはわたし。そのむかし、王子さまにはかわいがっている白いシカがいました。ある日、そのシカがほしいとひとりの猟師 ( りょうし ) がやってきます。マトリョーシカ人形は、人形のなかにおなじかたちの人形がはいっていま...

  • ロシアみやげの鳥の笛

    残念なことに音色をお聞かせすることはできません。 でもこの笛がどんな音色なのか想像してみてください。大人のアトリエより鉛筆画のご紹介です。胸元をかざるのは立体的な黄色花。ロシアでもとめたおみやげだそうです。この部分を口にくわえ、息をふきこむとピーっというかん高い音色。底がひらいた円筒で先っぽにちょっとした切込み。とても簡単な構造です。見ていただきたいのは小鳥の足もと。三方向からライトを照らすと...

  • 紅いボンボンのついた帽子のアンティーク人形

    どうかしました? あのぉ、靴が・・ぬげそう。今回はおとなのアトリエから鉛筆画のご紹介です。足の位置をみれば人形であることがすぐにわかります。ひじから指への描写も同じです。数ミリ平方メートルの描写に息を整えていどむ緊張感。手の感触という肉体の反応だけが今をささえる。スポーツ選手が今の一瞬に 賭 ( か) けるのと同じものを作者はもっています。この数ミリ平方メートルがうまく描けなければ、あとでなどとその先...

  • 秋のメロディ-がきこえる

     こいむらさきと、うすいむらさきでぶどうをぬりわけたとき全体のイメージができあがりました。絵から秋のイメージが音となって聞こえてくる。そんな絵をかきたい。作者は小学3年生の男の子。水彩。だいさんせいです。かんたんですよ。きみが指揮者になればいいんですから。ほら、ここがオーケストラボックス。ここに立ってぜんたいを見わたし、それぞれの絵 ( 楽器 ) からすてきな音色 ( ねいろ ) をひきだせばいいんです。...

  • ハロウィンに特別ゲストがおみえです!

    こういうときってなんていえばいいの?笑いましょう、ではへんだし・・。きねんさつえいなんだからやっぱりチーズじゃないかな。作者にきいてみたらどう?作者は小学4年生の女の子。油彩。 おっと、ねんのためにご注意いたします。↑  これは作者ではありません。にてる? とんでもありません。作者にしかられてしまいます。作者がおねがいして出ていただいた人形 (ゲスト) です。それならぼくも言われた。「あな...

  • ハロウィンの黒ねことこうもり

    どうしてハロウィンには黒ねこなの?答えは絵のなかにあります。ヒントはこうもりです。どちらもくらやみにまぎれてすがたをかくすことができる。作者は小学五年生の女の子。油彩。黒い → やみのなかにかくれることができる →とつぜん出てきたらびっくりする →こわい → あやしい → だったらもしかして・・魔女の使いにさせられてしまったようなのです。黒ねこにとっても、こうもりにとっても、いいめいわくですね。ひとをこわがら...

  • 人形たちのハロウィンパーティー

    みなさーん、用意はできましたかー?あれれ、じぶんひとりだけめだってずるいんじゃないの?そんなことはありません。作者は小学4年生の女の子。水彩。ハーイ、こちらはかんぺきに用意できていまーす。実をつけた枝が落ちかかるように下にのびている。こういうところにおもしろさを見つけました。 首の長いびっくり人形。 ここも ↓ おみのがしなく。なにかさわがしいんですけれどそちらはどうですか。ちょっと、もめてい...

  • シャチだ クジラだ しろくまだ!

     シャチだ  イルカだ  しろくまだ!ぼくもいるよ。作者は小学1年生の男の子。水彩。大空へむけて大きくジャンプしたシャチとイルカ。海中では大きなくじらがどっしりとかまえています。この「動」と「静」を赤とブルーをつかってみごとに表現しました。そんなパフォーマンスをみあげているしろくまと、ぼく。ここでは雪の白さがとてもいい効果をあげています。このどうぶつもいれてあげたいなぁ。なになに、クジラ...

  • あたまに花びらがのったら、デコピンよ!

    もういちどやってみるからね。あたまの上から花びらをふらす。ひらひらひら、いちまいのりました。おめでとうございます。デコピンに当選しました。中指でピーン。いたくはないけどこれって意味があるのかなぁ。意味はありません。じゃれあって楽しむためのゲームです。作者は小学4年生の女の子。油彩。さあさあ遊ぶのはそのくらいにしてもういちどポーズ。またですかぁ?もうすこしがまんしてね。油絵っていうのは時間がかかるの...

  • めだつのも王さまのおしごと(くるみわり人形)

    王さまのおしごとのひとつにめだつことがあるとおもいます。そのことを頭にいれてえがきました。王さまからのごへんじ。そのとおりだ。よくかけている。だったらもう少しうれしそうな顔をしてもいいと思うのだけど・・。作者は小学3年生の女の子。水彩。なにしろ「くるみわり人形」なもんで、こんな顔なのだ。きっと、くるみわりというおしごとがたいへんなんでしょうね。こんな大きなくるみ、口にはいるのかなぁ・・。ちゃんとわ...

  • 時計たちの記念さつえい

     なんてきもちのいい風!でも、どうしてわたしたちはいつも部屋のなかにいなくちゃいけないの?作者は小学5年生の女の子。水彩。だって人間の役にたつためだもの。だけどたまにはこういうの、いいよね。質問がありまーす。なに、なに?ぼくたち、時計なんだからおなじ時をさしているべきじゃないのかなぁ。えっ、気がつかなかった。いわれてみると、たしかに・・。わたしのときには、長い針とみじかい針がつくりだすこの角度...

  • やみのおしろ ・ 火のおしろ ・ 月のおしろ ・ 氷のおしろ

    ひみつをまもっていただけるのなら・・ごあんないします。ひみつってなんですか?それはないしょ。作者は小学3年生の女の子。水彩。あそこに見えるのがそのおしろ。まず「やみのおしろ」からごしょうかいします。コウモリがこわい?コウモリは暗いところをあんないするわたしのなかまです。ゆうきをもってはいっていけば、かならずなにかにであえます。そのやみはあなたのこころのやみにつながっているのです。こちらは「火のおし...

  • ラベンダーの咲く丘にて

     気がつきました?わたしは、未来のあなたなんですけど・・。えっ、あなたが、未来の私っていうこと?作者は小学5年生の女の子。油彩。あなたはいちめんにラベンダーの咲くこの丘でいつかまたここに来たい、そう思ったのね。そのいつかが今なの。そのときが夕焼けだったらいい。そう思っていたはず。夕焼けはラベンダーの丘をたちまちばら色にそめあげ、あたりいちめんをばら色の海にしてしまう。波のしぶきはラベンダーのか...

  • 花火の夜のたのしみ

    しゅるしゅるしゅる、ドーン。花火の夜です。この瞬間を待っていました。みあげれば頭上には大輪の花。うわー、きれいっ!作者は小学4年生の女の子。油彩。花火がすーっと闇のなかに消える。あー、ざんねーん、庭に目をやるとなにかが小さく光っている。もしかして、ほたる?光ったり消えたりしながらほたるはゆっくりと目の前をよこぎっていきます。風はないと思っていたのにかすかに風鈴の音がきこえる。小さなもの、かすかなも...

  • 夢のなかのきょうりゅう

    子どもたちはきょうりゅうがだいすきです。世界中のだれひとり、生きているきょうりゅうを見たこともないのに・・。でもぼくは夢のなかで見たよ。作者は小学3年生の男の子。油彩。いつもこんなにきもちのいい天気なんですか?ちょっとうなずいてくれたようにも見えます。このきょうりゅうが生きていた時代は、まだ人間はいません。車も飛行機もないので空気をよごすものはなにひとつありません。それをとうめい感のあるうつくしい...

  • バリ島の木彫りのふくろうの人形

    (兄) 日本のふくろうとは、どうもちがうらしいな。(弟) どこが?(兄) どこが、といわれても・・・。バリ島の木彫りのふくろうの人形です。作者は小学4年生の男の子。油絵。  バリ島というのが世界地図でどのあたりになるのか、それだけはたしかめてもらいました。みどりゆたかな島でこんなふうにならんでホー、ホーってないていたんじゃないのかな。「みどりゆたかな島」 「木にならんで」 「まんまるの目」これらの...

  • 人形たちのおしゃべり

    ぼくがまんなかでいいの? いいわよ。なんかうれしいなぁ~。モデルになった人形たちのおしゃべりにちょっと耳をかたむけてください。作者は小学4年生の女の子。油彩。わたし、この作者を気にいっているの。こんなに長いまつげにしてくれたんだもの。わたしも、そうだな。ましょうめんからかくのはむずかしいなんていっていたけど、いまにもニャーっていいそう。ぼくにはまつげもひげもないけど、えがおにしてあげるって赤い色...

  • アニマルケーキ おもちかえりにしますか?

    のみものを注文してここでたべていくのもいいかなぁ。でもやっぱりおもちかえりにして、みんなにちょっとじまんしたい。おもちかえりで おねがいしまーす。ウィンドウをのぞきこんだときのえらぶ楽しさをイラストレ―ションですばやくかきあげました。作者は小学4年生の女の子。水彩。いちだんめはマンゴーオレンジケーキ チョコケーキ チーズケーキ いちごのショートケ...

  • うさぎさんのにんじんパーティ

    えっ、おてつだいしてくれるんですか?もちろん、だいかんげいです。どうぞ、おはいりください。作者は小学4年生の女の子。はじめてのあぶら絵です。れいぞうこの中をみたいの?ええ、あけてもいいですよ。にんじんがたくさん入っていると思っていたんですね。あぶら絵では色を自分でつくります。バーミリオンという赤をパレットに出し、ほんの少しきいろをまぜる。で・き・たー、これがにんじんの色だ!そこにひとすじ赤をかさね...

  • にんじん畑のうさぎさん

    「これってわたしですよね」もちろんです。「まあ、こんなにすてきにかいてもらえたなんて」作者は小学4年生の女の子。はじめての油絵です。にんじん畑でとったばかりのにんじんをかかえたうさぎさんです。エプロンにはかわいいアップリケがついています。おしゃれをしてきたのかなぁ。でも、にんじんをほりだせば足もとはよごれる。エプロンにも土のかたまりがちょこっと・・・。こうしたこまかいところがなんとも楽しい。やさい...

  • スイカ、だーいすき

    見て、見て、こんなに大きいの!スイカ、だーいすき作者は保育園にかよう女の子。4才。スイカ の皮の色はパレットに少しずつ色をだして自分でつくりました。ここを赤い色でぜんぶぬる。ちゃんとスイカ の色になってくれるかなぁ。しんぱいすることはありません。赤とみどりはおたがいをめだたせあうなかのいい色なんです。ほらね。これでおしまいかと思いましたが、かわいい手がのびてきて皮のところをつかみました。ひ...

  • みんなでワンチーム!

    整列してくださーい。 はーい、わかりました。いつもよりちょっとだけいい顔でおねがいしまーす。作者は小学3年生の女の子。トップバッターは張り子(はりこ)の犬です。ふしぎそうな顔で、じっとこちらをみつめています。あとで遊んであげるからまっててね。あれれ、自分だけいい顔をして笑っているなんて。そう思われてもしかたがありません。おなかのところには金、銀、財宝(ざいほう)ざっくざくの宝船がえがかれているんで...

  • 浅草寺雷門の大ちょうちん

    外国の友だちを浅草に案内するのでそのときいっしょにどおかな?お父さんからそんなおさそいがあったそうです。行ってみたーい。もちろん作者もはじめてです。テレビではみたことがあるけれど、こんなに大きかったの?雷門のなかにつりさがっている大提灯にあらためてびっくりです。ここは人気のスポットなので外人も多く、ケイタイで写真をとる音がカシャッ、カシャッ。わたしも今日の記念に・・カシャッ。そのときの写真をもとに...

  • だいすきなもの

    だいすきなものってなにかな。・・えっ、そんなにあるの?じゃあ、アトリエのなかでだいすきなものがあれば絵にしてみようね。作者は保育園にかよう女の子。ひとつめはくまさん。両手でかかえるほどの大きなくまさんは、男の子にも、おとなの人にも人気があります。ふたつめもすぐにわかりますね。にんぎょひめです。このものがたりは最近知ったそうです。それだけに作者にとってはただの人形ではなくなりました。この日はたまたま...

  • ピエロが空をとんできた

    な、なんだ、あれは!そんなにおどろかないでくださーい。みんなー、いいわね、笑顔でパフォーマンスよ。はーい、はーい!作者は小学3年生の女の子。質問していいですか?どうぞー。どうして口をとじてわらっているんですか。  だってこんなとき口をあけてわらうと空気をのみこんで、おなかがぱんぱんになってしまうからでーす。色変わりになっているピエロの洋服になにか意味があるんですか?もちろんあります。ほら、両手...

  • 花と松ぼっくり

    大人のアトリエから鉛筆淡彩のご紹介です。今回の主役は影です。影のなかに感じられるかすかなビブラート。それを鉛筆の濃淡だけでいかに美しく表現できるか。霧のなかにおぼろげに見えてくるような花影のはかなさ。茎がつくりだした水平にひろがる影に対して、花と松ぼっくりの影はそれから離れるようにななめ下へと、三連符のようにつながりながらおりていきます。このかすかな和音を絵のなかにもひびかせたい。それを感じとって...

  • アトリエ10美術研究所 ホームページ

      少年や少女たちが、その年齢のときから美しいものにあこがれ、何が美しく、何が嫌悪すべきものであるかを身につけなければ、きっと醜悪なもののなかで平然としている人生を送るにちがいない。美の訓練は、智恵のできた大人になってからでは遅いらしい。司馬遼太郎さんのことば 「少年少女美術館」より今週の作品こんなふねにのってみたい知識というおおうなばらに...

  • こんなふねにのってみたい

    これですか?そっちじゃありませーん。わかってます。こちらはタグボートといってあんないをするやくめなんですからね。でも、のれるのならそれでもいいかなぁ・・。作者は小学1年生の男の子。自分でかいた絵なんですからえんりょせずにいちばんいい部屋をおえらびください。それじゃあ、ここがいい。たしかに見晴らしはよさそう。鉄はそのままだとしずむけど、船のかたちにすると浮くんだ。作者はそんな知識を披露(ひろう)して...

  • わたし・・ ちょうちょです!

    わたし、ちょうちょです。あなたは?ぼく、ただの虫です。ウィンクなんかされてもこまってしまうなぁ。作者は小学1年生の女の子。テントウムシだってすぐにわかったわ。はずかしがらなくてもいいのに。ダイヤモンドやルビー、星やエメラルドがきらきらとひかっているこのはねをみなさんにみていただきたいの。たくさん宝石がついていても重たいなんてことはありません。 てんとう虫くんのためにひとりファッションショーです。ど...

  • ぞうさん ぞうさん おはながながいのね

    いまでもこの歌、だいすきです。いまでもっていうことはあかちゃんだったときからっていうこと?作者は小学2年生の女の子。いいな、いいなー。そんな歌があって。ライオンくんはうらやましがっています。おたんじょうびにあつまってくれてありがとう。ぞうさんが長いはなを空にむけて水をまくときらきらとにじがあらわれました。わ、わッ、すごーい。こんな近くで見られるなんて。だけどぞうさんってはなが長いだけじゃなくてから...

  • ぼくのかいたこいのぼり

    すごい高さだね。マンションの10かいとおなじなんだ!ふきながしがこんなにゆれている。みんないっしょうけんめいおよいでいて、さぼってるのなんて、いないね。みんなに見てもらってきもちがよさそう。え、窓のところじゃなくてまだいるの? どこ、どこ?見ぃーつけた!(絵のいちばん下のところです)じゃあ、こんどはいちばんなかのいいっていうこの友だちを紹介してね。あっ、花びらがふってきました。いい香りがあたりいちめ...

  • メリーゴーランドは夕やけ

    もえてるみたい。まっ赤だものね。 ほんと。でも、夕やけってぜんぜんあつくなーい。あつかったらたいへんですよ。やきとりになってしまうじゃありませんか。ええ? それじゃああっちは、やきくじらなの?キャーッ!作者は小学1年生の女の子。水彩。ぼ、ぼくはどうなの?キャー、キャーと笑いころげる声はしばらくはとまらないでしょう。でも、いちばん星がかがやき、ゆっくりと夕やみがおりてきます。夕やけとともに去って...

  • 月の美しい夜にはファッションショー

    みなさんが寝静まったころアトリエのなかではファッション人形たちのファッションショーがひそかにひらかれていたのです。ついにつきとめました。作者は小学2年生の女の子。水彩。みんなには、ないしょにしておきますからそのかわりに・・みせてくれませんか?あらら! どうしましょう。いいんじゃないの。見てくれるひとがいれば楽しいし・・。でも毎日ではないの。みかづきが窓のむこうに見えるときだけなの。それでいいのなら...

  • オルゴールからうまれた恋

    フランス製の陶器でできた小さなオルゴール。かわいらしい音をたて、くるくるまわり、きれいなメロディーをかなでます。そこからモーツァルトが活躍していた時代へとイメージがひろがり、恋人たちの姿がうかんできました。作者は中学生。油彩。バイオリンをひいているこの姿がなんともかわいらしい。こどもにはバイオリンをならわせたいなぁ。将来、いいパパになりそうなやさしい表情をしています。あら、わたしはだんぜんピアノが...

  • ゆれてる、ゆれてる、地震みたい!

    あっ、そんなことしたら、つぶれてしまうじゃないの。おねえさんと妹がえがかれていますが、この絵の作者は小学3年生の姉のほうです。水彩。  ふたりが立っている場所はどこだと思いますか。ちょっとむずかしいかもしれませんね。こうすればどうでしょう。そう、そのとおり。ふたりは巨大なプリンのてっぺんに立って、目の下にひろがる「スイーツ なりきりキャラワールド」をながめています。かわいいキャラがスイーツにな...

  • 窓をあければフラミンゴがみえる

    窓をあければフラミンゴがみえる。 えッ、ほんとう?もちろんほんとうだよ。ほら。作者は小学1年生の男の子。水彩。すごいなぁ! 飼ってるの?そう言ってみたくなる気持ちはわかります。でも窓をあけるとこんな景色が目にとびこんできたらなんとたのしいことか。カラスでも、はくちょうでもなく、フラミンゴというところがすばらしい。フラミンゴだとすぐにわかるのは脚(あし)です。平行(へいこう)とか、垂直(すいちょく)...

  • 毛糸玉にふれるよろこび

    毛糸玉には春には春の、秋には秋の、それに触れるよろこびがあります。軽くてやさしい手ざわりを思い出してください。大人のアトリエから鉛筆画のご紹介です。ここには三つの毛糸玉がたくみな描写でえがき分けられています。(1)買ってきたばかりでラベルがついています。さあやるぞ、そんな高揚感がたくされています。(2) すこしほどいた毛糸玉の、てのひらに乗せたときのふわふわ感がそのまま伝わってきます。 (3)仕事...

  • 春はもうそこまで

    おまちどうさま、そういってくれそうな春がもうそこまできています。今回は大人のアトリエから鉛筆画のご紹介です。戸外の水やりには欠かせない如雨露(じょうろ)。その金属性の光沢と花びらのやわらかさを鉛筆の濃淡だけで表現しました。花がモチーフになっているので数か所、色をつけています。 そのせいか古楽器のピアノでかなでられるような、ピアニッシモといってもいい色彩のひびきが絵の全体にひ...

  • おひなさまに春の風

    おもいっきり笑いたくなったわ。ひなまつりがおわってほっとしたのでしょう。もう、すましていないで、顔がとけるくらい笑ってもいいんですよ。 作者は小学1年生の女の子。アイスクリームじゃないんだから・・でもとけているかしら。とけていても、とけてるなんて言えないなぁ。じゃあ、ご自分はどうなの?だからニコニコしているんだ。みなさん、おやくめごくろうさまでした。しまわれてしまう前にもう少し春の風をたのしん...

  • バンザイすれば、みんなハッピー

    ほんとですか? もちろんです。ためしにいっしょにやってみませんか?作者は小学1年生の女の子。天までとどけー。こんなふうに両手をあげて、思いきりわらえばいいんです。バンザーイはみんなで力をあわせなにかをやって、おわったときの、そのときの気持ちをストレートに表現できるまほうのことばです。大きな画用紙をぜーんぶバンザーイでうめる。あのじぶんかってなねこちゃんがいっぴきのこらず目をほそめての笑顔です。思い...

  • 雪がふればいいなぁ! テディベアのゆめ。

    雪の日の楽しさをテディベアになりきってえがきました。お部屋のなかはハートマークがいっぱいです。作者は小学1年生の女の子。あのー、おじゃましてもいいですか?どうぞー。りんごにぶどう、パイナップルにメロン。すごいですね。もちろんいただきます。でも、そのまえにちょっと窓をのぞかせてください。おおー、すごーい。こんなきれいで、かわいらしい雪、はじめてみました。とてもすてきです。あれ、あんなところに雪だるま...

  • たいちょー、まいごになったようです。くるみわり人形

    「 なに、どうした?」 「うしろがついてきていません!」「どういうことなのだッ!」「たぶん、まいごになったのだと思います。」作者は小学2年生の男の子。水彩。隊長さん、かなりおこっているみたいです。「うしろのみんながまいごなのか、それとも、まさか・・おれたちのほうが?」さあ、どうしましょう。隊長にじぶんたちが、まいごになったなんていえませんよね。赤いマントの人形を、となりにもたれかかるようにえがい...

  • わたしのために踊ってくれるの?

    わたしのために踊ってくれるの?うれしいなぁ。 だったらいっしょに踊りませんか? でも・・あたまの上にほら、こんなボンボンが・・。作者は小学4年生の女の子。水彩です。だったら踊るのはこっちにまかせてね。あれっ、三人じゃなかった? もうあそこでくるくると回転の練習です。それより、そのかわいらしいドレスをもっとよく見たいなぁ。えりもとのグリーンがとてもきれい。それにちょうちん袖(そで)がすてき。黒...

  • 四季の草花

     名前は知らなくてもどこかで出会ったことがある。見たことがある。今回は「大人のアトリエ」からそんな野の花や実をえがいた作品をご紹介します。摘んだことがある。なつかしいなぁ。多くの人がそんな経験をおもちでしょう。四つ葉だったときのうれしさ。 この花は「見つける」がもっとも正しい求めかた。そう言い切ってもいいような気がします。都会にすんでいると花屋でしか手にはいらないものがほとんどですが、とき...

  • 英語ではメリーゴーランド、フランス語ではカルーセル

    これはフランスの蚤の市でもとめたものなのでカルーセルがふさわしいでしょう。今回は大人のアトリエより鉛筆画による回転木馬のご紹介です。遊園地で回転木馬にのったことがあるこどもにとっては楽しいモチーフです。しかしその世界から色をぬけば拍手や歓声などの音が消えて、ぎゃくに欠けてしまった脚(あし)や、体をつらぬく棒だけが目につくかもしれません。けれども鉛筆画では濃淡だけというストイックな表現のせいで、永遠...

  • エゴン・シーレを摸写する ゴッホを模写する

     少しあごをあげ、ななめに見下ろすこの表情にはエゴン・シーレの本質がかくされているのではないか。それにうながされ、それを感じるためにも模写してみたい。作者は大学生。油彩。「ほおづきのある自画像」(1912年)模写「ほおづきのある自画像」(1912年)エゴン・シーレ模写が完成したあと作者はまるで自分自身がエゴン・シーレになって自画像をえがいたような作品を描きました。このだいたんなチャレンジをひとつづきの...

  • 雪のふる森のしずけさ

    花びらのように雪がふってくる・・。そんなしずけさを絵のなかに表現したい。作者は小学5年生の女の子。水彩。音がなければしずけさがうまれる・・。いいえ、音がなければそれはただの無音です。おなじ形の木が絵のなかにしずかなリズムをつくりだしています。花びらの重さだけでふってくるような雪。それをひとひら、ひとひら、ていねいにかきこみました。灰いろで、とうめい感のある、どこか日本画のすみ絵をおもわせるような色...

  • あけましておめでとうございます

    ことしもアトリエ10のこどもたちの作品をたのしく紹介していきたいと思っています。いちどう、れい!作者は小4の男の子。あれれ、こまったぞ。おじぎをしてもすぐにもとにもどってしまう。たしかにわたしたちはだるまさんなのでペコリというようなおじぎはにがてです。でも、ころがされても立ちあがるという勇気があるからこそみんなに愛されているのではないか。えへん。作者は、こんなだるまさんたちをひとつにまとめるために美...

  • もういくつねるとお正月

    たのしいクリスマスもおわった。学校も休みだ。あとはお正月をまつばかりです。お正月といえばたのしみは「・・・」。「・・・」のところにはいることばはきまっていますよね。そう、「お」のつくことばです。ぼくもそれがほしいな。ぼくもだ。あのね、きみたち、それがなんなのかわかっているの?もちろんさ。だったら、いち、にの、さんで、どうじに、そのこたえ、いってみてよ。じゃあ、いくよ、いち、にの、さん。司馬遼太郎さ...

  • 満天のクリスマス

    空にたくさんの星がかがやいているのを満天の星といいます。クリスマスのかざりもので満天のクリスマスをつくったらおもしろそう。作者は小学3年生の女の子。水彩。いまクリスマスのかざりものが星座のようにゆっくりと空をおおっていくところです。星も、星くずもかきこみました。みんな、みんな、地上の星になーれ! 人形たちの表情もおどろいていたり、すましていたり、のんびりしていたりとさまざま。でも夜になって見上...

  • クリスマス・パーティーはいかがでしょう

     クリスマスパーティをおひきうけいたします。はやめにご予約くださーい。クリスマス・プレゼントもはいたつしてくれるのですか?もちろんです。たのしいクリスマスのおてつだいをいたします。わたしにおまかせください。作者は小学2年生のおんなのこ。水彩。どんなことをしてくれるのですか?ジングルベルをうたいみんなでとびまわっておどるのはどうでしょう。サンタクロースが登場するときにはリボンや星や花がきらきらと...

  • ぼくがサンタで、サンタがぼく

    ぼくがサンタで、サンタがボクだってこと、知ってた?うーん、なんとなく、そうじゃないかとおもっていたんだけど、やっぱりそうなんだ。作者は小学2年生の男の子。水彩。いまはいそがしいんじゃないの?いそがしいのはこれから。それよりいまはトナカイとどうなかよくなるかがだいじなんだ。首にしがみついてはいけない。体はななめにまっすぐにする。いろいろやくそくがあるの。雨にも、雪にも、かみなりにもおどろいたりさわい...

  • あのね、いまスマホでおくるから・・

    そんなこときかれても食べるのまだこれからだもの。おいしいにきまっているわ!作者は小学4年生の女の子。サクランボのはいったメロンソーダのグラスの底の部分が、うでのむこうにちらっとみえます。たったこれだけの表現ですがいろいろなことをおしえてくれます。大きな画像でおくりたいのでスマホをぐっとちかずけたんですね。うでがメロンソーダをすっぽりとかくしています。うまくとれたかな。よし、これならだいじょうぶ。ス...

  • 宇宙とさかな

    まったくちがうテーマでえがいたふたりの絵ですが、ならべてみるとふしぎに調和するものがあります。作者は小学4年生の姉と小学1年生のいもうと。宇宙の絵では うつくしい輪をもった土星が、右したのほうに3分の1ほどすがたをあらわしています。こちらがわに太陽があって、あれはたぶん地球。表面にかすかに大陸のかげが見えています。やや近くにある。とても遠くにある。かなり接近している。はるかに遠いところにある。こと...

  • A4 サイズのワンダーランド その3

    A4サイズというのは 297mm × 210 mm。材料は木片です。つみかさねればたてものができそう。小さなものを作ればA4サイズでも広く感じられるかもしれない。時間がかかりましたが、個性的で楽しい作品ができあがりました。このかいだんをあがっておりて・・。わんちゃんの足あとが、なんとかわいらしいハートマークになっています。濃いブルーを使った色のくみあわせはより立体感を感じさせます。計算されたバランス感覚...

  • A4 サイズのワンダーランド その2

     木の表面ってこんなかんじなんだ。そっとふれてみる。ならべる、たてかける、かさねる。うごかしてみることでしだいにイメージができてきます。アトリエ10にはいつもふしぎな見物客がいます。集中しているみたい。じゃましないようにしなくちゃね。ひそひそ。コカコーラの赤い箱の上でみまもっています。いっぽうこちらではあれあれ、あんなところで、ふんぞりかえって、まだですかー。まだまだですよー。すこしはてつだって...

  • A4 サイズのワンダーランド その1

    ディズニーランドみたいなワンダーランドができたらいいなぁ。いつもとはちがうアクリル絵のぐをぬる気持ちよさ。みているだけでもそれがつたわってきます。A4 サイズの木製パネルだけはすべての作品に共通です。こちらは、たたかう前のいっしゅんのしずけさでしょうか。真剣勝負(しんけんしょうぶ)のそんな表情をちらっとみせてくれました。こういうところはね、こうやってしっかりおさえてくっつければいいの。ほら、ね。じっ...

  • ハロウィンパーティの夜

    おどかされるより、おどかすほうがだんぜん楽しい。ぼくにもやらせてー!おばけになりたい人があつまってハロウィンパーティです。作者は小学5年生の女の子。油彩。おばけだぞぉー。もう、びっくりさせないでよ。足がでているじゃないの、〇〇くんでしょ。ワッハッハー。わしにはこんなにかわいい手下どもがいるぞー!わたしにだってこんなにちから強いみかたがいるんですからね。そろそろきねんさつえいなんてどうでしょう?さん...

  • ハロウィンの かぼちゃ バンザーイ !

    こんなに おおきな かぼちゃ、見たことない。ほんとにかぼちゃなの?むりもありません。でも、これも あれも、みーんな かぼちゃです。作者は小学1年生の男の子。水彩。ハロウィンだからしっかり絵にかいてね、とどのかぼちゃもアピールしているかのよう。それにこたえようとしているのが作者と、作者の分身みたいなふたつの人形。こちらはかぼちゃをくりぬいてつくるかぼちゃランタンにぴったりです。でも人形たちと作者のいちお...

  • 人形たちのハロウィンパーティー

    わたしたちってなんだか歯がぬけてるみたいにみえない?そんなことないよ。笑顔がいいってほめてもらったもの。そうだよね、スマイルで、Happy Halloween !作者は小学4年生の女の子。水彩。あのぅ・・いっしょにいれてもらえませんか?いいんですか? うれしいなぁ。サンキュー。ついでにもうひとりしょうかいしたい友だちがいるんだけど・・。すごーく、かっこいいやつです。おーい、こっち、こっち。おまたせしました。わ...

  • メキシコのオアハカの黒ねこ

    おまえはどこからやってきたの?みたことないなぁ。それもそのはず、メキシコのオアハカという土地でつくられた木ぼりの民芸品です。作者は小学3年生の女の子。オアハカの民芸品は個性的な色彩とかたちで人気があります。ねこというより、動物園のもうじゅうのおりのなかにいそうですが、民芸品ですから手にとれます。 ねこにそんなしっぽ、ありえない。そうかもしれません。 でも長いしっぽのねこもいれば、みじかいねこもいま...

  • ハロウィン人形と秋

    もう秋です。ハロウィン人形さん、そろそろあなたの出番ですよー。そうだよね、長い夏だったなぁ。まちくたびれたんじゃないの?そんなことないよー。でも、そんなことあるよー、みたいな顔です。作者は小学4年生の女の子。油絵。ハロウィン人形のグリーンと、コンポートのグリーン。このグリーンをひきたてているのが元気いっぱいの赤。とうもろこしに、かぼちゃに、ぶどう。みのりの秋のよろこびがこの赤い色にたくされています...

  • 地下鉄が飛ぶ!

    中継画像がとどきました。地下鉄は巨大ないきものとともに、いま宇宙を飛んでいます。ええッ、どういうこと?作者は小学5年生の男の子。巨大ないきものってなんですか?鳥のようなつばさがあって、くちからはロケットエンジンのような火をふいています。この足の指とツメなら 地下鉄をまるごとつかめそうです。まわりのじょうきょうはどんなですか?うさぎがいます。もしかしたら月にいるうさぎかもしれません。文字がちょっと...

  • 赤毛のアンの部屋

    この部屋にとまれるのはきょうだけ。アンは絶望の底にいました。大好きな赤毛のアンの部屋を絵にしたい。作者は中学2年生の女の子。油絵。舞台はカナダのプリンス・エドワード島。孤児院でそだったアンは養子になるためにやってきたのですが、農家のシュウとマリラの希望は男の子でした。今晩だけはその少年のために用意された部屋にとめてもらえる。でも、あしたは・・。壁にかかったワンピース。身のまわりのものをつめこんだだ...

  • モデルはわんちゃん

    あのね、お花であそんだりしてはだめなの。じぶんこそ、それにふさわしい。そんな顔をしていてほしいの。作者は小学4年生の女の子。油絵。あたまのいいわんちゃんだそうで、作者のおもいをちゃんとうけとめてくれたそうです。でもどうなんでしょう。ひょっとして、だいすきなごちそうをみせて「待てっ」と号令をかけて・・。いえ、いえ、この木でできたいすはわんちゃんのためにつくったもの。おなかをぺたんとくっつけたこのポー...

  • あかいくつのうさぎちゃん

    あかいくつをはいておでかけですか?こんなにいい天気ですからね。作者は4さいの女の子。油彩。ええっ?くつは、きょうがはじめて?とってもかわいらしくて、よくにあっていますよ。みんなにみせてあげてくださいな。かるいのでぴょんぴょんできるの?それはよかった。でもしゃしん、とりたいのでちょっとだけじっとしていてください。お花ばたけでみみをぴんとはりあげ、はい、ポーズ。なによりも、ピンクのストライプのもようが...

  • 宇宙がうまれた!

    138億年まえ大爆発(ビッグバン)がおきて宇宙がうまれました。それを見たひとはだれもいません。だれも見たことのないものをえがいてみたい。作者は小学6年生の男の子。作者の想像力は、時間をこえ、空間をこえ、いままさに目の前でビッグバンがおこっています。だれも想像しなかったような美しさです。ここが中心なのでしょう。地球がうまれるまでにはさらに気のとおくなるような時間がかかっています。そんな地球の上でひとり...

  • フラミンゴのいるふうけい

    おーい、フラミンゴくーん、なにしているのー。ぴくりとも動きません。いっぽん足でかっこいいなぁ。作者は小学1年生の男の子。青空にうかんだ白い雲。なんとも気持ちがよさそうです。おなじ間隔(かんかく)でならんだフラミンゴ。カメラマンだったらシャッターチャンス!こうさけんだことでしょう。絵ではじぶんでそれをつくりだすことができます。フラミンゴたちにとってはいまがいちばんしあわせなとき。目をこらしてみてくだ...

  • にんぎょひめ little mermaid

    だいすきなにんぎょひめの物語を絵にしたい。作者は小学三年生の女の子。水彩。にんぎょひめの物語はもともとはアンデルセンによってかかれた童話です。ディズニーで何回もアニメ化され、いまでもその人気はおとろえません。貝がらをはりつけたドレス。これをみただけでこちらがにんぎょひめであることがすぐにわかります。さらに足もとをみていただくと足があることでならんでいるもうひとりは人間になったときのにんぎょひめであ...

  • 砂の上の貝がら

      ふと目をあげると波の音が聞こえてきそうです。そんなふうに思えるのは砂にひざをついてま上からながめたようなこの構図のせいかもしれません。 作者は小学4年生の女の子。整列させるのでも、ちらばすのでもない。人の手がくわわっているけれども自然に感じられるように大きな貝、小さな貝をうまくならべました。みどり、あお、むらさき、黄色といった光のつぶで絵に動きと明るさをあたえています。こうしたちょっと...

  • たのしい夏の夜

    夏の夜ってなんだか楽しい。どうしてかなぁ。作者は小学五年生の女の 子。油絵。夏の夜が五感(目、耳、鼻、口、ひふ)にあたえてくれる楽しさ。それがこの絵のテーマです。わーっ、きれい。花火は目で楽しむとどうじに、その音でも楽しませてくれます。(目、耳)汗をかきながらたべるのにすいかほどふさわしいものはありません。赤、みどり、黒というはでな色はまさに夏のくだもの。あじわうのはもちろんのことすいかには独特の...

  • けっこんしきってたのしい!

    「おめでとうございます!」「まあ、うれしい。きてくれたのね」作者は幼稚園の年長さん、女の子。 小さな女の子にとって結婚式に出席するというのは、自分が花よめになったかのような大きなイベントです。ちゃんとごあいさつできるかなぁ。(まえの日からどきどき)この日のためにすてきなドレスをつくってもらいました。いつかおうじさまみたいなこんなひとが自分のまえにあらわれたらいいなぁ。ハンサムで、足がながーーく...

  • シャチがとんだ クジラもとんだ

    こんなにすごいジャンプ、みたことがな~い!そのしゅんかんをとらえました。作者は小学1年生の男の子。この絵のほんとうのすごさは作者におしえてもらわないとわからないかもしれません。もちろん、いちばん高くとんだシャチが主役。でもそれだけではありません。ホッキョクグマの目のまえではいま、2ひきのイッカク(クジラのなかま)が、あたまだけ水面につきだし、ツノをつきあわせています。こちらはゾウのようにもみえます...

  • わたしのすいぞくかん

    ごあんないします。わたしのつくったすいぞくかんです。作者は小学3年生の女の子。水彩。ペンギンのえさやり こども10円 おとな50円やってみたーい!あの赤ちゃんペンギンにえさをあげたらどんなふうにしてよろこぶのかなぁ。これだけではありません。イルカとアシカのショーもあります。これもみたーい!クラゲとのしゃしんさつえいなんていかがですか。ゆーら、ゆーら。しゃしんさつえい 200円すいぞくかんで「か」のつくい...

  • ハサミ オン パレード

    さあ、はじまりました。紙ふぶきがまうなか、ハサミ・オン・パレードです。作者は小学3年生の女の子。エッフェル塔みたいな形のハサミが基本になっています。耳をすますとカシャ、カシャ、とリズムをとる音がきこえてきそう。オン・パレードにはせいぞろいという意味もあります。ばらばらにおかれているように見えるハサミですが、デザイン的にこんなふうにしたいという作者の意図は補助線をいれるとはっきりわかります。台風の目...

  • アトリエ10 こうさくの夏 その2

    作品ができあがるまでをマラソンにたとえてみてください。いちばんたのしかったのはどのときだったと思う?たとえば、ゴール(完成)したとき、だとか、スタートラインにたったとき、だったとか。今回のスタートラインは設計図です。いろいろのアイデアがえがかれています。こんなふうにしてみようかな。色はどうしよう。あれこれそうぞうしてたのしかったとおもいます。でも、たぶん、ほかのことをいっさいかんがえず、作品をつく...

  • アトリエ10 こうさくの夏

    こうさくの夏がもうすぐそこです。そこでちょっとふりかえってみました。どうしようかなぁ。まだ全体のイメージができていません。 スパイダーマンたちからひそかにインスピレーションがおくられてきました。あれれ、ここでも人形たちの視線が。   今回のこうさくでは、ボンドやめんぼうがだいかつやく。ピンセットのさきではがれないようにおさえつづける!こういう方法も発見しました。野球選手の目とであっても...

  • ヒノキをえがく

    名前だけはよく知っているが、実物は映像でしか見たことがない。都会にすんでいるとそういうことになりかねません。今回のモチーフはヒノキ。「大人のアトリエ」より水彩画のご紹介です。絵画ではボタニカルアートという植物画の分野があります。その植物の特徴をとらえ、どんな植物なのか見るひとにぱっとわかるような写実的なえがきかたで人気があります。でもそうではない描きかたがあってもいいのでは?たとえば・・・。作者が...

  • 夜の海とまひるの公園

    まんなかでしきられているので、ふたつにたたむことができそうです。ひらいてみると左には夜の海、右には、まひるの公園。このふたつの絵には、共通したものがえがかれています。作者は小学6年生の女の子。青い空にむくむくとわきあがる入道雲。 ひかげがないので人のすがたはまったく見当たりません。耳をすませばかすかに水のながれる音。そんな音があるからこそわかるしずけさ。蝶々がいっぴき、ふんすいの水とたわむれて...

  • くだものがいっぱい (競作)

     競作といっても今回は姉妹(しまい)です。この絵をえがいたときは幼稚園と3年生、いまは1年生と4年生になりました。 ふたりの絵をごしょうかいしますが、どちらがかいたかは見るかたの判断におまかせしましょう。ぐる、ぐる、すーい、すーい・・・リズムをつくりだした線がそのままおおらかな明るさにつながっています。うつわの白がこの絵の色彩のポイント。それをぱっとつかみとりました。もしこれをはこぶのなら...

  • わたしって、 だれ? (競作)

    なにかになりきるということは自分をわすれるということです。小学4年生の女の子ふたりの競作(きょうさく)です。まずティアラをつけた王女さまからごしょうかい。むなもとをごらんください。シンプルで調和のとれた美しいドレスです。王女さまのいらっしゃるところですから金色と銀色をつかって品格のある空間をつくりだしました。こちらはそれとは反対にあでやかなきものすがた。えりもとにかさねた色がなんとも個性的。流れる...

  • スイーツになりきりキャラ、やってみました!

    わたしたちがどこに立っているのかだれもわからないとおもうなぁ。(姉)そうだよね、わかりっこありませーん。(妹)この絵の作者はおねえさんのほうで、これをえがいたときは小学2年生。二人はなんと「とくだいプッチンプリン」のてっぺんに立っています。目のしたにはかわいいキャラがスイーツになりきってたのしませてくれるスイーツランドがひろがっています。ディズニーランドとおなじで、ぜんぶまわることはできそうにもあ...

  • かわいいしろくま

    氷のうえにのったしろくま、ちょっとじまんげな表情をしています。作者は5才、保育園の年長さんの女の子。氷の表面がすこしへこんでいるのは体重がものすごくおもいせいでしょう。おさないでね。でも海におちてもだいじょうぶ、しろくまは泳ぎがとてもじょうずだそうです。このしろくまは「ほっきょくぐま」。作者がおしえてくれました。マーカーですらすらとかきあげましたが、かわいいしろくまが頭のなかでえがかれるのをまって...

  • バリ島の木彫りのカエルのおきもの

    ある日には数平方センチしかすすまないこともあって、完成するまでに1年3ヶ月という時間がかかりました。今回は大人のアトリエからの鉛筆画のご紹介です。バリ島では神の使いといわれているカエル。 ライティングで微妙な影の美しさを演出し、ミリ単位でえがいています。 手にした棒の上にはまるで日時計みたいな円盤。それはストーン・ペイブメント・パターン(市松模様)です。その影が楕円となって顔の一部にかかっ...

  • 黒ねこのきもち

     にゃーお、ではなく、おもわず「やっほー、きもちいいー」とさけんでしまいました。作者は小学二年生の女の子。水彩。それもそのはず、この黒ねこは作者の想像力のなかにすんでいるもうひとつの自分なのです。ばれました?そりゃそうですよ。でもきょうはとくべつですね。赤いリボンなんかして。ああ、これ?それに、前足をきちんとそろえて、すましています。えがかれることわかっていたんでしょう?作者はいっていましたよ...

  • ようこそ パンダワールドへ (競作)

     パンダがだいすきなふたりの女の子のきょうさく(競作)です。ともに小学2年生。なかよく画板をならべ、となりをのぞきこんでは「わー、かわいい」「わー、すごい」。パンダをあいする心がますますねつをおびてきました。さいしょにごしょうかいするのはこちら。絵のなかに「かくれパンダ」がまぎれこんでいるそうです。おーい、かくれパンダさーん、どこですかぁ。見つけた、見つけた。これ、そうだよね?あたっているかど...

  • うさぎ年パーティー

    ね・うし・とら・うー、の「うー」はうさぎです。でもどうして「うー」なのかなぁ?作者は小学2年生の女の子。水彩。それでは「うさぎ年パーティー」のかいじょうにおはいりください。とくに赤いまるをつけたところにごちゅうもくを。エヘン。わたしが、ね・うし・とら・うー、の「うー」がどうしてうさぎなのかをせつめいいたします。それはですね。とらがたべてしまったからです。そんなのひどーい。うさぎどしだっていうのに~...

  • マトリョーシカ人形のものがたり

    ゆめのようなふしぎな舞台がおわりました。幕がおりても拍手がなりやみません。するともういちど幕があがり、星や、リボンや、ハートがきらきらとつながっておりてきました。舞台の上に出演者がせいぞろいしています。カーテンコールです。作者は小学3年生の女の子。水彩。マトリョーシカ人形のドレスには物語のいち場面がえがかれています。人形たちはその場面のおはなしをみなさんに披露(ひろう)したのでしょう。わたしがトッ...

  • ピエロのなげき

    あーあ、もっと足が長かったらいいのになぁ。さいしょピエロは自信なさそうな顔をしていました。作者は小学4年生の女の子。油絵。せっかくえらんであげたのだからそんな顔をしないでよ。いいこと考えた。わたしがえがおにしてあげます。じっとしていてね。ほっぺたのところに赤い絵の具をのせて筆さきできゅっきゅっ。まぶたのところにもきゅっ。かがみから三歩、はなれておたしかめくださーい。あれれ、えがおになっている。でし...

  • おひなさまにも はるのかぜ

    みなさーん、えがおで えがいていただきましょうね。はーぃ、もちろんでーす。ひなだんに、おひなさまがならびました。作者は小学1年生の女の子。水彩。三人官女 (さんにんかんじょ)たちもちょっとすまし顔です。ねえ、どうしてわたしたちは三人なの?むかしから、そうきまっているの。五人官女 ( ごにんかんじょ )っていうのはどうかしら。そんなのきいたことないわ。だってふたりあまってしまうじゃないの。えっ、ふたりあまる...

  • えがおのおひなさま

    フフフでも、へへへでもありません。この笑いはハハハです。笑っているおひなさまってとってもチャーミング。作者は小学5年生の女の子。油彩。たしかにこの顔をみているとつい、つられて、笑ってしまいそう。 油絵なので何週間もかかりました。今日はここまでと筆をおいて、それじゃあまたね、とあいさつして帰る。次にアトリエにきたとき顔が笑っていなかったらどうしよう。でもそんなことは一度もありませんでした。笑いには、...

  • うちゅうステーション

    ぽっかりとうかんだ宇宙ステーション。ぐんじょう色で濃淡をつけた空は音のない世界の神秘と美しさを感じさせます。宇宙には空気がないので音はつたわりません。作者は小学2年生の男の子。水彩画。 太陽電池が羽のようにみえますが、じっさいは巨大なものだそうです。寝るところ ( 居住スペース ) や実験室などがあるのはこちら。NASA (アメリカ航空宇宙局)は日本のおりがみをヒントにしたあたらしいソーラーパネルを開発中...

  • 空をとんでいるあれって、なに?

    とんでいるのだから、とり? それともひこうき?でも、見たことのないものであることはたしかです。「きけんせいぶつ」をえがいてあっといわせた作者。いよいよ保育園を卒業して一年生になります。共通しているのは、ま横にすすんでいること。すいへいひこう(水平飛行)といいます。 つばさのようなものを上下にひろげてきれいにならんでとんでいますが、右の上のほうで列がみだれているのはなにか事故、あるいは事件があったの...

  • エゴン・シーレ & ゴッホを模写する

    エゴン・シーレの自画像をみたときなにか特別に感じるものがあった。その絵を模写することでそれが何なのかわかるかもしれない。作者は男子大学生。油彩。見下すのでも、侮蔑するのでもない、この視線がみつめるもの。自画像にはそうしてみつめるエゴン・シーレと見つめられるエゴンシーレが、二重写しになっています。こちらが「ほおづきのある自画像」(1912年)というタイトルがつけられた原画です。この模写が完成したあと作者...

  • ししまい カルタ お正月

    今年も、おししに大きな歯でがぶりと頭をかじられたぁ~。きょねんまではこわかったけど、今年はだいじょうぶ。作者は小学2年生の男の子。水彩。ましかくにしてもおししの顔にみえてしまうのがなんともふしぎです。黒い耳のせいか、それともこの「からくさ」もようのせいか。「からくさ」もようがうまくかけたので、作者はおかざりの組みひもにもちょうせん。このひもがむこうにいっててまえの下からこっちへ出てきて・・。見るべ...

  • しずかにつり糸をたらす

    雲の上からしずかにつり糸をたらす。どこか夢のなかのようなふしぎな光景です。作者は小学6年生の女の子。色鉛筆画。 短い線で面をうめていく描きかたは、静かな情熱さえ感じられます。そのせいかこの絵にはわたしたちの日常にあるような音がいっさいありません。いま、つりざおがしなり、なにかがかかったという手ごたえ!わたしはゆっくりさおをもちあげ、雲の切れめからそれをたしかめてみる。 それはわたしがいまい...

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