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たまに面白いことをいうブログです

10年一緒に働いた同僚のために100%の送別会を開催した

全力でやった送別会を記事として残したいので紹介する。開催したのは2019年の3月、当時はまだコロナのコの字もない平和な時代だったのでオフライン開催。

送別会の主役は10年以上一緒に働いたプログラマ。ここ数年では所属する部署も変わったのもあって絡むこともほとんどなかったけど、10年前は毎日一緒に深夜まで飲みまくっていて、間違いなく人生で最も酒を酌み交わした人。自分は尊敬しているプログラマが数人いるんだけど、彼からはプログラマがどう考えてどう振る舞うのかといったことを沢山教わったし芯が強くブレない生き方は人生の先輩としても教わることが多かった。

「あなたの送別会をする時が来たら絶対に俺がやりますから、すげー期待しててくださいよ」と何度か言った覚えがあるし、とてもお世話になったので全力でやった。開催すること自体は本人にも伝えて、参加してほしいメンバーをリストアップしてもらった(そういうサプライズは不要) 全部で30名ほどの会になることが決定。

企画は何をしようかなーと考えて
・いつメンで固まってほしくないので席順は幹事側で決める
・主役と参加者が必ず話せるように仕掛けを準備する
・プレゼントは、転職ではなく起業するっぽいので社長に必要なセットにする
・送別会の会場は参加者が出席しやすく、ちょっと懐かしい気持ちになるところ
・参加出来ない人もいるので動画を作ってプレゼント
というのを大枠決めて、若手(だったけど今は中堅)に幹事グループとして手伝ってもらい色々と準備を開始。

作る系はデザイナー担当に、お店の予約やら参加者への連絡・テーブル構成どうするかとか動画に使うメッセージ回収などは若手におまかせすることに。「なんか昔も一緒にやってたから懐かしいですね!」とキャイキャイしながら楽しく準備をすすめることが出来て楽しい。

席順は、テーブルを4つのグループに分けてそれぞれに札を立てることに。4つのグループには主役である「にぽたん」の1文字をそれぞれ付けて、参加者を事前にランダムで抽選してグループ分けしておくことにした。いつメン感を脱したい。結局こうなった、いい出来。
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主役と参加者が必ず話せる仕掛け、は「全員から簡単なメッセージやサインをもらう」というスタンプリレーを主役にやってもらうことで参加者全員と少しでもいいからコミュニケーションしてもらう形式にした。

「何個か達成するとプレゼントもらえて、最終的には全部もらえるみたいなかんじでさー」と適当なラフを書いてデザイン担当へ送ると
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いいかんじに仕上がる。最高。
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キンコーズで出力して完成。角丸にしたかったのでこの後ハサミでカットした。
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プレゼントは社長に必要なものにしようと思って、印鑑・ネクタイ・万年筆の3点セットにすることに。印鑑は、会社用で使うのは本人が当然作ると思うので完全にネタにふることに。これは昔、主役が自分でブログに書いていたものがあったのでそれをこっそり実現しちゃおう!という主旨。

「自分の名前がシンプルな文字の構成で、よくよく見たら人の顔に見えるわ」というもので、これをそのまんま印鑑にしたら、もう、ね。面白いじゃないですか。これもデータ入稿で自由に印鑑を作るところを探してデザイナーへ依頼。出来上がったのがこちら、完璧だ!
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なんとなく豪華に見えたほうが面白いのでケースもつけた。
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万年筆はまったくわからなかったので、万年筆を買うのが趣味というちょっと変わった同僚に予算感を伝えてオススメを教えてもらってAmazonで購入。ここはあまりこだわりなし。

ネクタイは、プログラマとはいえ社長になったら謝罪の時とかネクタイする機会はあるでしょうということで若手に要件を伝えておまかせ。皆が一緒に働いた会社のシンボルカラーである赤でシックなものを選んでもらった。

動画を作る企画は、主役がアメリカに行く時に壮行会を開催したことがあって、その時に作ったものをセルフオマージュすることにしてスタート。皆からのメッセージを思い出のある曲に乗せてまとめ、最後は好きな曲で締める。今回は偉い人からもメッセージもらって仕上げるぞという構成。

偉い人のところにメッセージをもらいに行った時に「そういえば袖机に沢山ネクタイ持ってましたよね?1本もらえませんか?」と聞き「会見で一度つけたやつあるけど、マジでこれでいいの?たいして高くもないよ」と言われながらも1本強奪。突然いいものが手に入ったのでジップロックに入れて渡すことにした。
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そして迎えた送別会当日。参加者だけで作っていたグループに、集合時間ちょっと前に主役を招待してテンション的なスタートダッシュを狙う。「いやー、ここらへん昔よく来たねえ」「懐かしすぎて迷子なんだがっw」と皆がワイワイ言いながら集合できてすでに楽しい。

全員が集まり、乾杯してスタート。主役にはスタンプラリーのことを伝え、とにかく全員と話してねということを理解してもらう。会うのが久しぶりな人が多くて、完全に盛り上がった。

昔に比べると皆バラバラな部署で頑張っているので、胸アツなかんじに。
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主役にテーブルの札を気に入ってもらえた
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スタンプラリーは難易度がチョロチョロのチョロ(とにかく簡単)なので、かなりあっさりとクリアされてしまう。皆と話せたようで何より。
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全クリしたのでプレゼントを渡すよーってことで進呈タイム。マイクが無いので声を張り上げる私。
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プレゼントはかなりウケて、気に入ってもらえたようで何より。印鑑はとりあえず使ってほしかったので「私はプレゼントを転売しません」という無駄な誓約書を作り捺印してもらった。こういうどうでもいいもの作るのが好き。
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最後に動画。参加者から懐かしい写真、主役との思い出の写真を集めたら大変な枚数になってしまってセレクトが大変だった。自分も昔一緒に撮ったものの一部を使った。みんな若い。
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動画はPremiererでペペッと作ろうと思っていたら、みんなすごい熱心で長文なメッセージを書きまくるので動画として成立させるのがかなり大変だった。なんかこんなかんじ。
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当日はプロジェクタがなかったので簡素にMacで見せるスタイル。お店の中はうるさいし、画面は小さいしで完全に失敗w 「このあとすぐ動画送るから見て!」ということにした。完成したものは残念ながら公開できないけど、なかなかいい出来でありました。
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そんなかんじで、やりきった感のある送別会の話でした。LINEグループでは終わったあとも色々と盛り上がり、やりたいことはかなりやれたし、本人も喜んでくれたしでよかったなーというところ。

会計的には、参加費は事前徴収して「ドタキャンしてもいいけど返金しないからね」というスタイルにしたのがとてもよかった。飲み放題料金+プレゼント代、その他かかる費用などを計算して、一律で集金。内訳などは全てエクセルでまとめてキャプチャを共有するという明朗会計。幹事として自分以外に3人手伝ってもらったので、最終的に彼らにはギャラとして参加費を全額返還。それでも余ったので二次会に行く人に残りを渡したので、無駄なく効果的に予算を使い切れた。

コロナがあってオフラインで集まることが難しい今の情勢だとどうやるかなぁ。しばらく送別会をやる予定がないのでわからないけど、あの頃はよかったなぁと1年と少し前のことを思い出していたのでした。