立体的なボタンを押しこむことについて考えてみました。
つい先日iPhoneのアップデート「iOS7.1」はもうしましたか?
私はそのアップデートで「キーボード」が気になりました。
微妙な変化ではありますが、キーボードが色の明暗がはっきりして前より立体的に見えますね。
私はやっぱりこっちの方が押しやすいですし、なにより気持ちが良いなと思いました。
なぜ、気持ちが良いと感じるんだろう?
ボタンを押すのって、なんだか気持ちが良いですよね。
押すと必ず何かが起こるので、ワクワクもします。
だからこそ、小さい子どもは好奇心にかられて
街中のいろんなボタンを押したがりますし、
オトナだって、梱包材のプチプチをつぶすのが大好きです。
(↑【∞(むげん)プチプチ公式サイト】人は、プチプチせずにはいられない・・・。)
ボタンを押すと何か良いことが起こる?
生活のいたるところに「ボタン」はあふれています。
自動販売機、エレベーター、TVリモコンなど、ボタンを押すことでその機械を誰でも簡単に動かすことができます。
しかも、自動販売機のボタンを押せば飲みたい缶ジュースが出てくるし、エレベーターのボタンを押せば楽に階を移動できるし、
TVリモコンのボタンを押せば好きなチャンネルに切替えられます。
こうやって考えると、どれも自分にとって「良い」ことが起こります。
もちろん例外もあると思いますが、ボタンは私たちにとって良いものです。
その体験が刷り込まれているからこそ、押したくなりますし、
なおさら押す感触を気持ちが良いと感じるのではないのでしょうか?
だんだんと物理的に「ボタンを押す」ことが減っている?
そんな「押す感触を体験できる」機会が減りつつあるのではないか
と私は思います。
例えば、最近増えつつあるタッチ画面になった自動販売機。
(↑ 次世代型新飲料自販機|エキナカ自販機 acure<アキュア>)
私の最寄り駅でもつい最近設置されていました。
(未だに怖くて触れません…笑)
電車の券売機だってタッチ画面です。
そしてiPhoneをはじめとするスマートフォンの登場!
いかにも僕はボタンくんは必要ない?
iPhoneは、はじめユーザーが説明しなくても使いやすいように、
現実の生活に寄せたあの立体的で「いかにも僕はボタンです!」というデザインにしていました。
でも、みんながiPhoneの操作に慣れてくると、説明してもわからないということがなくなってきます。
そうすると、いかにも僕はボタンくんはその主張を弱めていかなければ、逆に邪魔な存在になってしまいます。
そこで現れたのが今のフラットなデザインです。
小学生でもスマートフォンを持つ時代。
私の弟なんて、最初の携帯電話がiPhoneでした。
ガラケーの立体的なボタンを押し込んだことのない人が
どんどん現れてくるわけです。
そうすると、彼らには初めから立体的にみえる「いかにも僕はボタンくん」は必要ないんですね。
最終的には夢の全自動?
日常の生活に「タッチ画面」が将来はもっと普及して、ついには「立体的なボタンを押しこむ」という行為がなくなってしまうのではないのでしょうか?
そして、最終的には全自動・・・?
そんな未来が近いうちに私たちの「当たり前」になっていくのでしょう。
あのボタンを押し込む感触を失ってしまうのかと思うと、
少し寂しい感じもします。
もしかしたら、梱包材をプチプチすることすら無くなってしまうのでしょうか。いや、考え過ぎですよね。