本日も乙

ただの自己満足な備忘録。

相手に何が提供できるのかを常に考える

『金持ち父さんの若くして豊かに引退する方法』という本を読んでいます。今回は『第13章 気前よさのレバレッジ』について。

気になったのが以下の一節です。

「たいていの人が金持ちでない理由は、単に彼らの気前よさが足りないからだ」

一般的には「金持ちはケチだ」というイメージを持つかもしれませんが、その逆が提唱されています。金持ちは「気前のよさ」になる必要があり、貧しい人はその逆、欲張りであると。

本章では、さらに「気前よさ」は「互恵主義(ごけいしゅぎ)」につながると説いています。互恵主義とは、相互に利益や恩恵を与え合うことを基本とする考え方や行動原則のことを指します。社会学、心理学、政治学、経済学などのさまざまな分野で使われる概念です。要は「与えよ、さらば与えられん」ということです。

つまりは「何かを得たければ、まずその何かを他人に与えるべきだ」ということですね。例えば、お金が欲しいならお金を与え、時間が欲しいなら時間を提供する。友達や人脈が欲しいなら、誰かを他の人につなぐことで得られるということです。

また、本章ではネットワークと「気前のよさ」の関係性についても触れています。以下、一部引用します。

「金持ちになりたかったら、ネットワークを作り、そのネットワークを他のネットワークとつなぐことだ。ネットワークを通じて金持ちになるのが簡単な理由は、そうすると気前よくするのが簡単だからだ。反対に、1人で活動する人、個人プレイをする人は、お金の面で成功するチャンスを自ら制限している」
 
「ネットワークは、君が気前よくする相手の人間、ビジネス、組織を意味する。なぜなら、お互いに支え合うのがネットワークなんだから。ネットワークは強力なレバレッジだ。金持ちになりたかったら、ネットワークを作り、それを他のネットワークをつなぐことだ」

私たちは、何かしらのネットワークやコミュニティに属しています。会社員であれば会社というネットワークに属していますし、趣味やスポーツをしている人はそのコミュニティに属しているでしょう。そして、一つのネットワーク内に留まっていると、他のネットワークやコミュニティとのつながりは得にくくなります。普通の一般会社員が、社外の人とつながる機会ってあまり多くない気がします。交流会や勉強会などに参加するにしても一度限りで終わってしまうことがあり、ネットワークを築いているという感覚はあまりないじゃないかと思います。自分で意図的にコミュニティに入って活動している、積極的な人は一定数いますが、たいていの人はそうではないと思っています。

もしも、異なるネットワーク同士をつなぐことができることで、自分一人では想像しなかったコラボレーションが生まれるかもしれません。そして、そのネットワーク同士をつなぐ結節点を担えるか、ということですね。

とある方から『となりの億万長者が17時になったらやっていること 大富豪が教える「一生困らない」お金のしくみ』を勧められて、そちらも読了しました。キャッチーなタイトルですが、内容は「コミュニティの力」をテーマにしています。コミュニティの中で自分のお金と時間を使って貢献し、協力的になることが「気前のよさ」につながってくるという内容です。また、自分がコミュニティのハブや結節点の役割を果たすことで、ネットワークがさらに広がり、新たなチャンスを生む可能性も出てきます。

『金持ち父さん』の話に戻りますが、気前のよさを持つためには、まずは寄付でもいいので、何かを与えることから始めることを説いています。

私は社会人1年目からチャイルドドクターという団体に毎月寄付をしています。これは恵まれない子どもたちの医療費を支援する活動です。当初は1人のドクターサポートから始めましたが、現在では2人の支援をしています(本来は3人支援していたのですが、1名が音信不通になってしまったため)。
この取り組みを始めたきっかけはテレビ番組でした。内容にすっかり忘れてしまったのですが、なぜかめっちゃ感動して「これはやらないといけない」となったのが始まりです。

www.child-doctor.org

当時は社会人1年目であまり余裕はなかったのですが、それでも継続して支援を続けています。「与える」ことはできているとはいえ、今の状況だとまだまだ「気前のよさ」が足りないと感じているので、さらなる支援をしていこうと思った次第です。

 
 

改訂版 金持ち父さんの若くして豊かに引退する方法 (単行本)
ロバート キヨサキ(著), Kiyosaki,Robert(原名), 美保子, 白根(翻訳)
筑摩書房 (2015-11-09T00:00:01Z)
ï¿¥2,640