“学歴”格差が命に影響
大卒と高校中退者 死亡率4倍差
米で調査
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【ワシントン=西村央】所得格差の広がりが深刻化する米国で、社会経済的な格差が死亡率にも影響しているという調査結果が明らかになりました。白人男性の場合、大卒以上と高校中退者では死亡率で四倍以上の差があります。保険の有無など医療へのアクセスや健康意識の差が反映しているといいます。
調査結果は、医療や科学分野での論文をインターネット上で発信している『プロス・ワン(PLoS One)』の最新の論文「一九九三―二〇〇一年の米死亡率にみる社会的経済的不平等の広がり」で発表されました。
これによると、高校中退以下の白人男性では人口十万人当たりの死亡率は一九九三年の八三六・八から二〇〇一年の九三一・一へと11・3%増加しています。これにたいして大学卒業以上の白人男性では二八四・七から二一二・七へと25・3%減少しています。両者の死亡率は二〇〇一年には四・四倍にも開いています。
黒人男性では同じ比較で、高校中退以下が一二五三・五から一二八三・一へと2・4%増加、大卒以上では五九六・二から三八一・六へと36・0%減少しています。
女性の場合もほぼ同様の傾向を示しています。
こうした動向について論文では、「死亡率にみる社会経済的な不平等は増加し続けている」と指摘。その背景として「低学歴層の場合、収入は少なく、医療保険加入率も少なく、安定した雇用にも就いておらず、健康意識も低い」ことをあげています。さらに、喫煙、肥満、高血圧、HIV感染などのリスク要因も多いとしています。
米国では低技術や技術のない労働者が生産現場からも排除され、低賃金のサービス産業などに従事する傾向が強まっています。失業率でみても学歴による差は顕著で、労働省の今年四月の雇用統計でみると、高卒以下は7・8%と全米平均値5・0%を大きく上回っています。これにたいして大卒以上は2・1%と平均の半分以下です。
雇用主が医療保険の費用負担に耐えられない中小企業労働者、失業状態の人が、民間医療保険の高い保険料を払えずに無保険になるケースは増えており、四千七百万人が「命の綱」ともいえる医療保険なしとなっています。
(出所:日本共産党HP 2008年5月17日(土)「しんぶん赤旗」)
大卒と高校中退者 死亡率4倍差
米で調査
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【ワシントン=西村央】所得格差の広がりが深刻化する米国で、社会経済的な格差が死亡率にも影響しているという調査結果が明らかになりました。白人男性の場合、大卒以上と高校中退者では死亡率で四倍以上の差があります。保険の有無など医療へのアクセスや健康意識の差が反映しているといいます。
調査結果は、医療や科学分野での論文をインターネット上で発信している『プロス・ワン(PLoS One)』の最新の論文「一九九三―二〇〇一年の米死亡率にみる社会的経済的不平等の広がり」で発表されました。
これによると、高校中退以下の白人男性では人口十万人当たりの死亡率は一九九三年の八三六・八から二〇〇一年の九三一・一へと11・3%増加しています。これにたいして大学卒業以上の白人男性では二八四・七から二一二・七へと25・3%減少しています。両者の死亡率は二〇〇一年には四・四倍にも開いています。
黒人男性では同じ比較で、高校中退以下が一二五三・五から一二八三・一へと2・4%増加、大卒以上では五九六・二から三八一・六へと36・0%減少しています。
女性の場合もほぼ同様の傾向を示しています。
こうした動向について論文では、「死亡率にみる社会経済的な不平等は増加し続けている」と指摘。その背景として「低学歴層の場合、収入は少なく、医療保険加入率も少なく、安定した雇用にも就いておらず、健康意識も低い」ことをあげています。さらに、喫煙、肥満、高血圧、HIV感染などのリスク要因も多いとしています。
米国では低技術や技術のない労働者が生産現場からも排除され、低賃金のサービス産業などに従事する傾向が強まっています。失業率でみても学歴による差は顕著で、労働省の今年四月の雇用統計でみると、高卒以下は7・8%と全米平均値5・0%を大きく上回っています。これにたいして大卒以上は2・1%と平均の半分以下です。
雇用主が医療保険の費用負担に耐えられない中小企業労働者、失業状態の人が、民間医療保険の高い保険料を払えずに無保険になるケースは増えており、四千七百万人が「命の綱」ともいえる医療保険なしとなっています。
(出所:日本共産党HP 2008年5月17日(土)「しんぶん赤旗」)
あの国は博士号持ってるホームレスだって存在してるのだが。
良くも悪くも平等なんじゃないでしょうか。
稼ぐ奴は大量に稼ぐし、稼げない者は死んでいく。
その為には「善いこと」をして、それを継続しなければなりません。
それは個人でも国レベルでも同じです。
ただし、イラクに軍隊を派遣して戦争の手伝いをする事は「善いこと」な訳ありませんので。
努力して大学に行くことも可能なわけです。
よしんば資金難だったとしても絶対に大学にいく方法はあるはずです。
その努力を怠った結果じゃないですか。
>作務さん
なぜここでイラク派遣が出てくるのか・・・
私は個人的には賛成だったんですよ。
日本の浄水技術が人道支援に使われたわけじゃないですか。すばらしいことです。
っていうか、この程度の事が理解出来ない人が居る、と云う現実が、現在の日本の病みかな、と思います。
前にもいいましたが、学校は職業訓練所ではないし、賃金格差を認定する場所でもありません。主権者国民として必要な能力をつける場所なんです。
現状は学歴雇用、学歴差別で学校が賃金格差を認定する場所になっていますが、それは改善していかねばなりません。
イラクへ浄水技術を教えることはいいことです。問題は、自衛隊なのは何故か?ということです。今でも、自衛隊はアメリカの軍隊を航空自衛隊で輸送していますね?浄水技術じゃないですよ。
理解しようと精一杯の努力はしています。
あなたは私を理解しようという努力はしてくれないんですか?
>東西南北さん
高卒と大卒では勤続年数では高卒の方が上なんです。にもかかわらず、大卒の賃金が高いのは学歴差別なんです。
私は学歴「差別」というよりは「区別」という認識を持っています。大卒者は高卒者よりも賃金が高い分、高い賃金分の労働をしなければならない責任が生まれます。
零細会社だとこれは奇妙な状況になっていますよ。
まず、学歴差別は無いといっていい状況。そんな余裕はないわけですから。ところが経営者の立場からすれば、大卒と高卒、中卒が同じ待遇で雇えるなら大卒を雇う。そうなると結果として従業員のほとんど(アルバイトも)が大卒ということになってしまう。おっしゃる通り中卒であっても勉強する気があれば十分やれる仕事でもですよ。オーバースペックもいいところ。高校新卒で大手(高卒も多い)にもぐり込めればいいんですが、一旦落ちこぼれると、簡単に入れそうな零細会社の方が大卒ばかり。そう簡単に受け入れられるとも思えない。居心地が悪くて又転職すれば、ほぼ確実にフリーターかニートですよ。その事情がわかればとにかくどこか大学に入れなくちゃと、親はたまりませんわね。多分こんな教育費を負担してたら社会もたまらない。
適当な待遇差別があればこんなことにはならないんじゃないかと思ってます。
労働能力だけが格差の基準でよいでしょう。それでも責任感は生まれるでしょう。
むしろ、仕事以外の性別、学歴などの基準で待遇が決まる方が、やる気、責任感を失わせるのではにでしょうか?