うらうらに 照れる春日に 雲雀(ひばり)あがり 情(こころ)悲しくも 独りおもえば
大伴家持・作 万葉集
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作者はなにを思い悩んで悲しんでいたのかは知らないですが、
2019年3月27日の春の陽気と柔らかな色の青空をみていると、
わたしはふと寂しくなりました。
気持ちはいまでも若いつもりですが、
年齢を重ねて、今は、やがて自分も死んでゆくんだということに気づくからです。
太田裕美が「青空の翳り」という歌で歌ったとおり、
春の空は、ひとに寂しい気持ちを起こさせる。
ちょっとした病床に就くと、生計を立てるためだけに生きていることが
どうにも耐えられなくなる。
悔いのない人生をおくるためには、
わたしはもっともっと余暇が欲しい。
生きている間に読んでおきたい本が山ほどある。
そんな暮らしができるだろうか。
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