『エースコンバットX2 ジョイントアサルト』
対応ハード : PSP
発売元 : バンダイナムコゲームズ
開発 : アクセスゲームズ
発売日 : 2006/08/26
希望小売価格 : 5,229円(税込) ※パッケージ版とダウンロード版がありますが、どちらも価格は同じです
ジャンル : 共闘フライトアクション
プレイ人数 : 1~8人(協力プレイは最大4人)
通信機能 : アドホック通信対応・インフラストラクチャー通信対応
※アドホック通信…人数分のゲームソフトが必要な通信プレイです。
※インフラストラクチャー通信…1つのゲームソフトで通信プレイできます。(もちろんPSP本体は人数分必要です)
CERO : A(全年齢対象)
※仕事上の関係でXbox360『エースコンバット6 開放への戦火』のプレイ経験があります。比較の材料として、多少参考にしつつ評価していきます。
※体験版では、全4ミッションが体験できました。(マルチプレイはできません)
●仲間とともに、テロリストの東京侵略を阻止せよ!
今作は、3Dフライトシューティングとして名を馳せている『エースコンバット』シリーズの最新作です。
今回は、日本の東京が舞台となっています。さらに、最大4人の協力プレイ&最大8人の対戦プレイも搭載。マルチプレイによる協力&対戦を主としたシステムとなっています。
◆あらすじ
仲間との合同軍事演習の最中、正体不明の武装集団が襲撃。
その場はしのぎますが、武装集団は東京へと進行。東京に対してテロ行為を行います。
武装集団の正体は、「ヴァラヒア」という武装組織。彼らは、テロリストとは思えない強力な軍備でもって、東京に幾度となく襲い掛かります。
目的も、強力な軍備の入手先も不明ですが、1つだけ確実に分かっている事実。それは、東京が危機にさらされているということ。
主人公たちは、ヴァラヒアから東京を守るため、戦火に身を投じます。
●ゲームの流れ
プレイヤーは、戦闘機を操作してステージごとに定められたミッションをこなしていくのが目的となります。
全敵機の撃墜・特定の敵機の撃墜などが基本ですが、中には、仲間部隊の戦力を0にしないなどの特殊なミッションもあります。ステージ内での全ミッションをクリアすれば、そのステージはクリアとなります。もちろん、定められたミッションがクリアできないと失敗ですし、敵機や敵の攻撃に当たったり、地形にぶつかったりして自機が墜落してしまっても失敗となります。
●操作説明
操作タイプは、ざっくり分けて「ノーマル」と「エキスパート」の2タイプがあります。
今回は、一応両方説明していきます。
(※なお、今作ではボタン操作を自由にカスタマイズできます)
◆共通の操作
×ボタン…機関銃の発射
敵をターゲットアイコンの中心に捉え、ターゲットアイコンが大きくなると、機関銃が当たる範囲に入った印です。無限に使用できるので、余裕があればこれで撃墜していきましょう。
○ボタン…特殊兵装(ミサイル)の発射
□ボタン…特殊兵装の切り替え
特殊兵装は、1度の2種類まで装備できます。特殊兵装の弾数には限りがあるので、使いすぎに注意しましょう。
△ボタン…ターゲットの切り替え
基本、ターゲットを合わせている敵機は、レーダーでもマップ上でも位置が明確に分かるようになります。優先して破壊する敵機を変えたい場合は、△ボタンで切り替えていきましょう。
Rボタン…加速
Lボタン…減速
L+Rボタン…機体を水平にする
L+Rボタンを押しながらアナログパット…周囲の確認
SELECTボタン…レーダーの範囲切り替え
SELECTボタンを押すたびに、レーダーの範囲が3段階に切り替えられます。近くに敵機が見当たらない時は、広範囲のレーダーに切り替えて確認しましょう。
◆ノーマル操作
アナログパット上下 … 下降・上昇
アナログパット左右 … ターン移動
こちらは、上下操作が必ず真上・真下へ移動。左右だと、真っ直ぐ左右へ移動できるという感じです。
非常に安定しているので初心者でも簡単に操作できますが、その反面で、あまり自由度がないので敵機を追いかけるなどの能力には劣ります。
◆エキスパート操作
アナログパット上下 … ピッチアップ・ピッチダウン
アナログパット左右 … ロール
方向キー左右 … ヨー移動
こちらの操作は、ひとクセあります。ロールで機体を回転させ、ピッチで向いている方向に対して上下に旋回するという操作になります。
つまり、例えば右に曲がりたい場合、ノーマル操作だと右に操作するだけですが、こちらの操作だと、ロールで機体を(地面に対して)右向きの真横に傾けた後、ピッチで旋回することで曲がるという操作になります。自由度が高いぶん、慣れるのには時間がかかると思いますし、酔いやすくもあるかもしれません。しかし、難しいミッションをこなしていくことを考えるとこちらの操作に慣れておいたほうができるだけ良いです。
あと、ヨー移動はノーマル操作の横移動と同じような動きができますが、旋回速度は極めて遅いです。微調整のつもりで使用しましょう。
◆partygameの評価◆…体験版なので点数は付けません
安定した出来だと思います
まず私自身、3Dフライトシューティングはほとんどプレイしたことがありません。難しそうとか酔いそうとか、先入観をもっていたことが大きかったですね。しかし、『エースコンバット6 開放への戦火』をプレイした時、全体的に思ったより遊びやすく、わりと楽しめた印象があります。難易度は高かったですけどね。
そして、そのスタイルは今作でも受け継がれています。
操作の面は6とほぼ同じで、2タイプの操作がある点も同じですが、急旋回ができる「ハイGターン」は実装されていないので、敵機を追いかけるのが若干難しい感じはしました。
ただ、遊びやすさという面ではむしろ6より良くなっていると思います。私が6で難点だと感じたことの1つに、ミッションがとにかく異常に長かったということがありましたが、体験版でプレイした限りでは、今作は1つのステージが5~10分程度で終了します。これくらいがちょうどいいですね。難易度も易しめです。(最初だからかもしれませんが)
また、6ではストーリーを楽しませるためのムービーなんかもありましたが、今作ではそれが心持ちテンポがよくなっているように思いました。グラフィックのクオリティは高く、見せ方はいわゆる「コマ送り」みたいな感じでしたが、そこまで違和感はありません。
一方で、どうしてもXbox360からPSPなんでね。地形のグラフィックとかはどうしても劣って見えます。地形はほとんどテクスチャを貼り付けているだけです。東京タワーとかはしっかり作っているので、東京だな~という雰囲気はしますが、どこまで再現できているのかは分かりません。東京には「東京ゲームショウ」の時しか行かないので(笑)
また、これは6の時にも指摘した点なんですが、地形との距離感が分かりづらいんですよね。6ではまだ影が出たりしてくれていましたが、今作ではそれもなくなっているので、余計に分かりづらいです。
グラフィックが落ちる点は仕方ないですし、別に気にするほどではないと思っていますが、分かりづらくなるのはちょいと難しいところです。地形に近づくと警告が出てくれることは出てくれるんですが、もし真っ逆さまだったら警告が出ても間に合わないことはあるでしょう。
こだわりのある人にはどう見えるか分かりませんが、私は少なくとも、1つのゲームとしては充分な完成度であると思いました。
かなりのシリーズ作を発売していますからね。やはり、培ってきたものが違うという感じでしょうか?
インフラストラクチャー通信でどれだけのことができるのか?も含め、マルチプレイによるプレイは気になるところです。購入予定はありませんが…まずは体験版のシングルプレイで、感覚を試してみてはいかがでしょうか?
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