ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

京都万華鏡ミュージアムで、万華鏡の手づくり体験に挑戦。旅の思い出にもなるステキな体験。

2013-05-31 | 体験

京都、中京区にある「京都万華鏡ミュージアム」にやってきたミモロ。いろいろな万華鏡を見学した後は、万華鏡づくりに挑戦です。

体験の料金は、350円。係りの方に支払って、さっそくテーブルへ。初めての人でも、約30分ほどで完成できるそう。

「あのー初めてなんですけど…」と、ミモロ。「大丈夫、誰でも簡単にできますよー」と係の方。

ミモロは、ひとつひとつ教えていただきながら、作業を進めます。

まず、机の上に、万華鏡づくりに必要なものが、並べられます。紙製の筒。鏡、中に入れるビーズなどなど…。


では、初めに、紙テープを6枚切っておきます。
「鏡を2枚、ちょっとだけ間を開けて、並べます」
「こんな風?」「はい、そうですね。そしたら、テープで端っこを止めましょう」

ミモロは、言われる通り、一生懸命に作業を…。「同じように、もう1枚の鏡をとめてくださいね」「はーい」

「できたら、裏返してね…。こちらが万華鏡の内側の鏡ですよ。カバーをはがしますから、鏡に触って指紋を付けないようにね…」
ミモロは、じっと作業を見つめます。「そう、ゆっくり引っ張ってねー」

「わーピカピカの鏡...」ミモロの顔もはっきり映っています。

次に、3枚の鏡を三角形におりあげて、そこをテープで止めてから、紙の筒の中に納めます。

「ちゃんと入ったかな?」と確認。

「では、鏡に映る模様を選びます。この中から、好きな模様を大きいのを3つ、小さいの5つ選んで下さい」と言われ、真剣に小さなスパンコールのような模様を見つめます。

「わーどれにしようかな…ウサギ、イルカ、チョウチョ・・・みんなカワイイー悩んじゃう…」と、なかなか決められないミモロです。

しばらく悩んだ末に、やっと選んだのは、青いウサギ、赤いハート、緑の風船、金色のお星さまなど…ミモロの好きなものばかり。

それに、ビーズやクリップなどもプラスします。

「わーこれを万華鏡にセットするんだねー。どんな風に見えるか楽しみードキドキ」


「では、一度、どう見えるか確認してください…」
フムフム…と言いながら、万華鏡を覗きます。「なんかいい感じ…いろんな色が入ってるから、楽しい感じ」と。

「では、最後に筒のまわりに巻く紙を選んでください…」
「わーまたいろいろあるー。悩んじゃう…」と、またしても、なかなか決められないミモロです。
結局、選んだのは、万華鏡の模様の紙。筒にノリで貼って完成です。

「やっとできたー!」と、嬉しそう。「ミモロだけの万華鏡だよー。お友達に見せてあげよう…」と大切に抱えます。

「はい、お疲れ様でした…いいのができましたね」とずっと親切に指導してくださった係りの方。
「はい、ありがとうございます。うれしいなぁー」とミモロ。

「京都万華鏡ミュージアム」には、カフェスペースもあり、そこには、いろいろな万華鏡が並ぶ売店も。

このスペースは、入館料なく、だれでも利用できます。

「お茶も飲めるんだって…」と、さっそくミモロも珈琲でひと休み。


「なんか、すてきな万華鏡ができちゃったー。旅の思い出づくりに、ピッタリのステキな体験。ぜひ、京都に来たら、やってみてー。きっと楽しいよー」と、ミモロ。

予約なしで、随時体験可能です。

作りたての万華鏡を抱え、ミモロは、ミュージアムを後にしました。
途中何度も、覗いて楽しそうに「キャーステキー」と声をあげるミモロでした。

*「京都万華鏡ミュージアム」の詳しい情報は、ホームページで。


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京都万華鏡ミュージアム。鏡に映る変幻自在の光と色彩。さまざまな万華鏡が体験できる場所。

2013-05-30 | 博物館・美術館
この日、ミモロが訪れたのは、京都の町中にある「京都万華鏡ミュージアム」。「京都文化博物館」に隣接し、姉小路通側に入口があります。

「万華鏡って、前に見たことある。すごくキレイで不思議な世界が展開されるんだよねー」と、楽しみにお出かけです。

この「京都万華鏡ミュージアム」は、平成16年に、NPO法人「京都万華鏡こう房」により開館され、ボランティアスタッフにより運営されています。

館内の展示室には、世界各地から収集された所蔵品の中から、季節ごとに、常時50点以上が展示され、実際に、手にとって、自由に見ることができるんです。


ミモロもさっそく、展示されている万華鏡を、ひとつひとつ見て行くことに…。

*館内は、撮影禁止ですが、今回、撮影許可をいただきました。



そもそも万華鏡は、1816年、スコットランドの物理学者デーヴィッド・ブリュースターが、光の反射と鏡の屈折の研究を進める中で、発明したもの。翌年には、万華鏡の特許を取得。瞬く間に、世界中に広まって行き、なんと1817年ごろの江戸時代には、日本に伝わっていたと言われます。

万華鏡は、鏡を内側に向か合わせることで生まれる無限の空間を利用したもの。そこにカラフルなガラスの破片などを入れ、光を入れることで、さまざまなも不思議な模様を楽しむことができます。

基本的な作りは、3枚の鏡を組み合わせたもの。近年は、より複雑に鏡を組み合わせた立体的なものなど、その世界は、いっそう広がっています。

さらに、模様を作る色の素材も多様化。よりゆったりとスムーズな展開もできるオイルを使ったもの。ステンドグラスを回転させたり、ただ手で筒を回すだけではありません。館内には、国内外の万華鏡作家の作品が多数置かれ、さまざまな模様をみることができます。


「このミュージアムでは、実際に手にとって、万華鏡の世界を楽しんでいただけるんですよ。万華鏡で見る世界は、同じものはないと言われる、まさに一期一会。どんな模様が現れるか、ワクワクしますね。ミモロちゃん、ゆっくり万華鏡の世界を楽しんでいってくださいね」と代表理事の伊藤知子さん。


さて、館内に並ぶさまざま万華鏡。ミモロは、次々にその不思議な世界を体験してゆきます。
「わーキレイ…」

「これはどんな模様が見られるかな?」

「京都万華鏡ミュージム」ならでは、京都の風物を取り入れた作品も、訪れる人の興味を誘います。
ミモロ、舞妓さんにしがみ付いちゃダメじゃない…。

「これも、万華鏡なんだってー」舞妓さんのかんざしの部分が万華鏡になっており、万華鏡作家の山見浩司さん制作の、世界大会で受賞した作品です。
金閣寺や渡月橋の万華鏡もあります。
大きなカメも中を覗くと、不思議な世界が。

「この大きな万華鏡、どうなってるんだろ?」とミモロが覗くと…。
反対側から見ると、ミモロがいっぱい。

「お手伝いしましょうね」と、スタッフの方に見せてもらうミモロ。「わーよく見えるー。ホント、不思議な世界だねぇ」

「では、ここで展示室の照明を消します。壁をみてください」との声。すると…

周囲の壁には、万華鏡の世界が映しだされました。
「わー幻想的…万華鏡の中にいるみたい…」次々に変化する模様の美しさに、見惚れるミモロです。
この投影式万華鏡は、1時間おきい約5分間、壁や天井、床に映し出されます。お見逃しなく…。

「あ、万華鏡の手づくり体験もできるんだってー」と。わかりました、やってみる?「うん」というと、展示室をハリキッテ出てゆくミモロです。

*「京都万華鏡ミュージアム」京都市中京区東洞院通姉小路東入ル 電話075-245-7902 入館時間10:00~17:30 月曜休館  入館料:300円 (カフェスペースなどへは無料で入れます) 交通/地下鉄烏丸御池駅徒歩約3分 詳しくはホームページで。


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平安騎馬隊。観光地や小学校周辺、河川などのパトロールに活躍。厩舎の見学、体験騎乗も。

2013-05-29 | 京都


「ミモロちゃん、平安騎馬隊って知ってる?」と、ある日、お友達に聞かれたミモロ。「えーそれ、なあに?」と、興味津々の様子。さっそく、その疑問を解決すべく、平安騎馬隊の厩舎を訪問することに。


厩舎があるのは、京都の町の北側、宝ヶ池公園の、いこいの森の一角です。


緑茂る公園の中を進むと、さりげない表示が。敷地内には、清潔に管理された厩舎が。


「えーっと、入る前に手を消毒しなくちゃ…」
雑菌の侵入を予防するため、入場者は、必ずアルコールで手や靴底を消毒します。

「あ、馬…」馬好きのミモロは、そこにいる馬たちにご挨拶。

そもそも平安騎馬隊は、京都府警察の一部門で、そこに勤める職員は、すべて警察官です。
日本には、現在、皇宮警察本部、警視庁、そして京都府警察と、3か所に騎馬隊があります。交通の取り締まりなどは、パトカーや白バイの役割で、騎馬隊は、主に、公式行事、パレードなどの先導など儀礼を担っています。
でも、そのなかで、京都府警の「平安騎馬隊」は、儀礼にとどまらず、京都御苑などの観光地のパトロール、学童安全対策として、府内の小学校の通学路のパトロールや、平日の朝、厩舎近所の小学校周辺の警戒活動、さらに賀茂川などの水辺のパトロールで水難事故防止活動なども行っているそう。



ここでは、毎日、午前10時から午後4時まで、厩舎を自由に見学できます。ただし、馬に近づきすぎたり、馬場内への立ち入りはできません。あくまでも、馬を眺めるという感じです。

さて、朝、10時頃に到着したミモロ。「馬装の様子見るんだー」と、さっそく見学開始、


ブラシを掛けたり、鐙やハミ、手綱などを装着したり、虫よけスプレーをしたり、手際よく作業が進みます。
「クンクン…ここは、馬が臭くない…」清掃も行き届いた厩舎は、今まで訪れたことがある厩舎に比べ、なんと臭いがほとんど感じられません。毛並も美しく、よく手入れされているのが、わかります。さすが警察の管理は見事。

ちなみに、騎馬隊へ配属されるのは、かつて乗馬経験がある人が多いそう。もちろん、人事異動で配属されますが、馬が好きでないと務まらず、また、藁アレルギーも無理だとか。

「あ、馬がカワイイお帽子かぶってる…。いいなぁ…オシャレ・・・」とミモロが言うと、「これは、耳の中に虫が入らないようにするためのもの。オシャレじゃありませんよ」と。馬は、とても神経質。でも夏は、蠅などが寄ってきて、集中力を削いでしまうことも。それを予防する帽子でした。


平安騎馬隊の馬には、「愛宕」「鞍馬」「小倉」など、すべて京都近郊の山の名前がついています。馬の種類は、サラブレッド。かつて競馬馬として調教されていたものが、ほとんどです。

「競馬に使うには、競争心が少なくて、おとなしい性格だったから、向かなかったんだねー。でも、穏やかで、おっとりした性格は、パトロール向きかも…」とミモロ。

競馬の馬は、ごく限られた環境で育ち、調教されます。そのため、一般道路のように、車や人、自転車などには、馴れていなくて、ほんの小さな物音でも、反応してしまいがち。パトロールに使えるようになるまでには、やはりそれなりの時間と訓練が必要。

馬装を整えた馬たちは、朝の運動へ馬場へと進みます。

「わー女性の騎馬警官さん、カッコイイ・・・」とミモロは、憧れの眼差し。

馬場内では、並足から、駆け足まで、ゆったりと運動が…。


ミモロは、決められた場所から、ジッと馬を見つめます。
「いいなぁ、ミモロも馬に乗りたいなぁー」

実は、ここでは、4歳から小学4年生までを対象に、予約制の体験騎乗が行われています。ミモロも、その気分をちょこっと体験?

(形こそ違いますが、子供も騎馬警官の前に乗せてもらうんです)

この日も、近くの子供たちが見学に来ていました。

「いいなぁ、馬は…」といつまでも訓練を眺めるミモロです。

京都では、葵祭、時代祭などの行列に、馬は欠かせない存在。時代装束に身を包んだ人たちが、馬に乗って進みます。実は、この行列にも「平安騎馬隊」は出動。万が一、馬が、暴走したとき、抑えるのは、やはり馬で行うのがベストだとか。また、馬に騎乗することで、その高さから、視野を大きく開け、警備には最適。「京都には、欠かせない存在なんだー」とミモロ。

さぁ、そろそろ帰りましょ…。

帰り道は、やはり公園の中を抜けて…新緑が清々しく、本当に爽快です。

ミモロは、途中、川で遊んだり…

そして、土手の一本道をトコトコと歩きます。
「君の行く道は、果てしなく遠いー・・・」と、思わず歌が…。


*「平安騎馬隊」の厩舎見学などの情報は、「京都府警察」のホームページのふれあい活動から。


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新たに登場した客室を特別料金のモニターステイで楽しむ「ブライトンホテル京都」の心地よさ.

2013-05-28 | 宿・ホテル

「ミモロちゃん、新しい客室ができたから、モニターステイしに来ませんか?」と、ブライトンホテル京都の広報の方のお誘いで、「うん、行く行く…」と、喜び勇んで出かけたミモロ。

今年に入り、ロビーなどを中心に、リニューアルされたばかりのホテルです。

「なんか、グッとモダンな感じになったねー」と、ミモロ。

以前の白を基調にしたインテリアから、ダークブラウンを基調にしたシックで洗練された雰囲気に、リニューアルされました。

「あれ、バーがロビーにある…」
前にこのホテルを訪れた時は、確か2階の奥まったところにあったクラシックな感じのバーが、今は、グッと開放的に。ケーキを食べながら、シャンペンも飲めます。

「キャー!ケーキの種類も増えた感じ…」
ケーキの変化には、かなり敏感なミモロです。

さて、今回、ミモロがモニターするのは、「ルーム パルタジェ」という客室。
「パルタジェ」とは、フランス語で共有という意味だそう。
すてきな時間や空間を、親しい人と共有してほしい・・・という思いから名づけられたとか。

さっそくお部屋の中をご紹介しましょう。

部屋は、大きく3つの部分に分かれています。
まず、入ってすぐのところには、リビングスペース。

ゆったりとした大きなソファーと、大きなテレビなどオーディオが置かれています。


そして、中間部分にあるのが、バスや洗面スペース。

「広くて使いやすそう…」

閉鎖的なバススペースを、広々と開放的にした斬新な配置です。
大きな鏡が、空間を広く見せています。

バスルームも、のびのびした造りに。
バスタブの外に体を洗ったり、シャンプーできるスペースも。

西洋式の長いバスタブが設置されたホテルでも、日本では、体をバスタブの外で洗うのが人気。しかも、シャワーは、ハンドタイプが好評です。

もちろん、トイレも最新式。

アメニティーも充実しています。

そして、窓際が、ベッドルームになっていて、外の光が注ぐ明るい空間が広がっています。


「あ、また、ミモロのための小さなベッド用意してくれたんだーうれしい!」と。

コンシェルジュの方が、ミモロの専用の小さなベッドを特別に用意してくださいました。

さっそく「ちょっと寝てみよう・・・」と、ベッドにもぐりこむミモロです。


さて、このお部屋の特徴は、それぞれのコーナーの仕切りが、ほとんどないことです。
「共有」というコンセプトから、親しい間柄の人には、より開放的で心地いいのかも…。

バスルームもベッド側は、ガラスで、中にはいっている人が見えますが、女友達同士でも、最近は、あまり気にならないよう…。

また、ベッドも、幅180センチのクィーンサイズで、大きなベッドに並んで眠ります。
「最近は、ダブルベッドは、ご夫婦や恋人同士という感じではなく、親しい女同士が、おしゃべりしながら・・・というのが、人気です。このお部屋は、特に女性の方にご利用いただきたいと思っています」と広報の方。

「ミモロもお友達と並んで寝るよー」と。

さらに、このお部屋には、アロマのライトをはじめ、お茶なども京都らしいものが用意されています。

「なんか、すごくモダンな客室になったねー」

現在、6月末まで、リニューアル記念モニターステイ宿泊プランを実施中。
詳しくは、「ブライトンホテル京都」のホームページをご覧ください。ブライトンホテルの心地よさを、気軽に楽しめる特別価格が魅力です。





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珍しい形の「上御霊神社」の神輿。3つの大きく豪華な神輿が、厄を祓い、町を浄める御霊祭

2013-05-27 | 祭事・神事・風習

夕方から、御所の北側に位置する「御霊神社(上御霊神社)」を訪れているミモロ。屋台の焼きそばや、ベビーカステラなど、次々に食欲のおもむくままに、食べ歩き、ようやく空腹も納まった様子です。
「ちっとも神輿かえって来ないねー」と、お腹がいっぱいになって、神輿のことを考える余裕が生まれたのか、来る方向をジッと見つめています。

「かなり遅れているようです…」という祭の世話役の声。ようやく姿が見え始めたのは、もう陽はとっぷり暮れた7時すぎです。道の遠くから、聞こえてくる「ホイットー、ホイットー」という声。


「御霊神社」には、3基の立派な神輿があります。京都の神輿は、本当にどこも立派です。関東は、「ワッショイ、ワッショイ」という掛け声ですが、京都は、「ホイットー、ホイットー」と言います。

京都の神輿の特徴は、何しろピカピカで、やたら金具が多いこと。神輿の周囲には、簾のように金具が垂れ下がっていたり、神輿と台座を繋ぐ太い綱にも、大きな鈴がいくつもついていたりと、まばゆいばかりの姿です。

大きな神輿といえば、八坂神社の3基の神輿をはじめ、ここ上御霊神社、また下御霊神社の神輿も立派です。「あのねーミモロの住む岡崎の粟田神社のお神輿も立派だよー」と、地元びいきのミモロは、すかさず。

金ぴかの神輿は、担ぎ手によって、前後に激しく揺さぶられ、その時、シャリン、シャリンと音を出すのが特徴です。鳴り管という音を出す部分もあります。(神輿の代わりに、鳴り管だけが、町を回ることも…)。大きく神輿を揺さぶるのは、中の神さまにいっそうのパワーを出してもらうためとか。
「お神輿の中の神さま、神輿酔いしないかなぁー」と、いつも心配するミモロですが、その心配は無用。いっそうパワーアップしているのです。

また、神輿は、ときどき止まって、揺さぶると同時に、担ぎ手が両手を上にのばし、神輿を高く持ち上げる「さし上げ」が行われます。そして、そこでも揺さぶられます。周囲の観客から、一際大きな拍手が起きる場面です。

掛け声に合わせて、独特のステップを踏んで、神輿を担ぎます。ツーステップのようなリズムで、膝をピョコピョコと後ろに蹴り上げます。また、担ぎ手のメンバーチェンジの手際の良さも見事。重い神輿は、長時間、担ぐのは無理。そこで、揺さぶりを掛けている間でも、担ぐリズムを崩さないようにタイミングを計りながら、何度もメンバーチェンジをしてゆきます。新たに担ぐ人が、すでに担いでいる人の後ろに、ピッタリと体を合わせるように滑り込み、前の人は、押し出されるように外れて行きます。

「何度見てもワクワクしちゃうねー」と、気づくと、ミモロは、「ホイットー、ホイットー」という掛け声に合わせて手拍子を取っています。「ミモロ、男の子なら、絶対お神輿担ぎをやりたい!」と。法被に、締め込み、ハイソックスような地下足袋、そのイナセな姿に憧れているようです。

さて、最初に境内に入ってきたのは、小山郷の神輿。
屋根の鳳凰が、稲穂を持ち、それは豪華な神輿です。境内で、10回ほど、さし上げを行った後、降ろされ、手拍子で締めくくり。この手拍子にもいろんな種類があります。

落ち着いた神輿は、長い担ぎ棒を外され、ついで、屋根の鳳凰が、本殿の中へと帰られます。


神輿が、拝殿におさまると、次の今出川口の神輿が境内へ。同じように、何度もさし上げをして、拝殿へ、この2つの神輿は、よく似た形をしていました。

「あれーミモロちゃんじゃない?こんなとこまで見に来てるんだー」と声を掛けてくれたのは、粟田神社のお祭りでお世話になった若山さん(写真右)。「あ、かほちゃんのパパ…」ミモロは、思わず知っている方に会えてうれしくてたまりません。

神輿の担ぎ手不足の昨今。それぞれの町内の神輿を担ぐために、担ぎ手は、助け合っているのです。独特のステップやリズム、またさし上げなど、とても飛び入りで参加できるものではありません。
「明日も別の神輿を担ぐんですよー。このとこ、忙しくってー」と。そういいながらも、どこかうれしそうな若山さん。祭りの時期になると、きっと血が騒ぐに違いありません。

拝殿には、ずらりと並ぶ笛の吹き手。
狩衣姿に、この祭りの格式を感じさせます。

最後に境内に姿を見せたのは、末広会の神輿です。
屋根には、菊のご紋章を染め抜いた赤い布が。

その姿は、他の神輿とは異なり、屋根には、角が出ています。これは、神社の建物の千木を模したものとか。古い形の神輿です。

「すごく迫力あるねー。なんか虫のロボットみたいに見える…」と、勝手な感想を口にするミモロ。

夜の闇の中、その姿は、異様なほどに浮かび上がり、思わず息を飲む迫力です。

御霊祭を見終わったころは、もう夜の10時近くに。存分に祭りを楽しんだミモロは、地下鉄「鞍馬口」から家路へと向かいました。

5月から始まった京都の夏祭シーズン。6月中は、市内各所の神社で、次々に祭りが行われ、そして7月の祇園祭へ。

「ホント、京都ってお祭りだらけだよねー。あー忙しい…」と、この夏も張り切るミモロです。


*「御霊神社(上御霊神社)」京都市上京区御霊前通烏丸東入ル 境内には7:00~日没 自由参拝 地下鉄烏丸線「鞍馬口」徒歩3分
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