JUNSKY blog 2015

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『誤認逮捕』は最近急増という!

2006-06-30 17:57:35 | äº‹ä»¶ãƒ»äº‹æ•…
【警視庁の誤認逮捕、事故車未発見のまま逮捕に踏み切る
2006年 6月30日 (金) 01:38 読売Web版

 東京都内で起きたひき逃げ事故を巡って、昨年8月、神奈川県相模原市の塗装工の男性(27)が警視庁に誤認逮捕された問題で、同庁は、犯人の事故車両が発見できない段階で、男性の逮捕に踏み切っていたことが29日わかった。
 男性の無実を信じる友人たちが独自調査に乗り出し、今年2月、神奈川県清川村の山中で事故車両が捨てられているのを発見、これをもとに、同庁に再捜査を依頼して、10か月ぶりに男性の疑いをはらした。男性の裁判は現在も続いているが、東京地検は今後、無罪を求める論告を行う方針。】

 本当にひどい警察の横暴です。
昨日の投稿で私は、「車が証拠」として逮捕された、かのように書きましたが、その証拠さへ押さえていない状況で見込み逮捕したんですね。
 捜査もせずに逮捕とは!? 明日、私やあなたが逮捕される可能性が幾らでもあるということです。

昨日から今日に掛けてのメディアの放送の中で、『誤認逮捕』は、その交通事故事件が特異なものでは無く、日常茶飯事であることが報道されていました。
昔の話ではなく、去年から今年に掛けてでも相当数あるようです。
【窃盗で会社員を誤認逮捕 6/23付】
【04年知的障害者を誤認逮捕 6/27付】
【神奈川県警で誤認逮捕2件 殺人未遂や強盗傷害事件で 5/30付】
【殺人未遂で男性を誤認逮捕 神奈川県警 5/29付】

現在『誤認逮捕』で検索に掛かるのはこれくらいですが、警察庁も
『また、取り調べをめぐる不適正事案や誤認逮捕が後を絶たないとして、捜査管理の徹底も指示した。』
と事態を知らないわけではないようです。
【摘発で目に見える成果を 警察庁が全国刑事部長会議 5/9付】

ところで、
昨日の私の投稿に対して布引洋さんから、『組織と個人』と題して、次のコメントを頂きましたので、本文に引用させて頂きます。
【十年程前大阪府堺市泉北ニュータウンで遺失物の現金を交番警官がネコババした事件で、当初警察署は悪徳警官を全署を挙げてかばい、届け出た主婦を犯人に仕立て上げようとした。

日本には組織が一定の方向に動き出した時、たとえ疑問を持った個人が居ても沈黙する傾向が有るようです。
堺市のス-パー経営者の主婦は社会的信用も有り、地域で孤立し虐められていた藤里町の母親でなかったのが幸いしたようです。

30日の毎日新聞の『記者の目』(署名入りの大きなj記事)に「20年前から知っていた(秋田の事件の)容疑者』と言う不思議な記事を見つけました。
幼馴染らしい記者(通信員?)の記事内容は、おおむね今まで報道されたものです。容疑者を犯人視する内容ですが微妙に
ニュアンスが違います。(100%ではなく80%位か?)

記事のさいごは・・・・。
それが真実かどうか分からないが、「彩香の死を十分に捜査すれば第2の犠牲者は出なかった」と言う彼女の声は今も耳に残る。
警察は綾香ちゃんの水死について継続捜査を行っている。
事件の全容解明のためにも、徹底的に調べて欲しい。

①「白か黒か、分からない」というのが正直な感想だった。
②インタビューを掲載する際は社内でも議論があった。
③彼女は逮捕された。裏切られたと言う気持ち以上に、「なぜ?」と言う思いが強かった。
④私は彼女の性格の二面性に困惑し続けた。
⑤今回の報道の難しさを痛感した。
よく読むと新聞記事の書き方に、記者の苦悩がにじみ出ているようです。】
以上、引用終わり。

 上にあげた『誤認逮捕』は、警察側が非を認めたものだけでも相当数あるという話で、冤罪になっている『誤認逮捕』は、闇から闇に葬られ、被疑者は真犯人として無実の罪をかぶることになる訳です。
マスコミが放送した数倍もの『誤認逮捕』が存在するのでしょう。
恐ろしい世の中です。

 そのうえ『共謀罪』で誰でも検挙できるようにしようと言うんですからね・・・
再開国会でもネットの力量を見せなければなりません。


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Unknown (ヘリオトロープの小部屋)
2006-06-30 18:21:44
たとえ無実だったとわかっても、10ヶ月も勾留されていたら、職場に復帰できるかどうかもわかりませんよね。その点でも、何でもありの共謀罪がつくられたら、ますますひどいことになってしまうでしょう。代用監獄もほとんど恒久化していますし。国際社会がどうの、条約がどうのと言っていますが、国連人権委員会に勧告されたことは無視、人権関係の条約は保留にしているのですよね。
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警察が逮捕した人 (田原)
2006-07-01 01:21:51
世田谷の轢き逃げ事件は、警察が本当の犯人(と今回、新たにされた人)の証言をそのまま信じていたというのが、一番のショックでした。通りすがりの第三者ならまだしも、当の車の所有者なのはわかっていたのだから、少しは疑ってみなかったのだろうか、というのが一番の疑問です。



毎日の記者の記事は私も読みました。



> 20年以上前、H容疑者は私の家から200メートルほどの所に住んでいた。亡くなった長女のAちゃん(9)と同じ小学4年生くらいで、朝、友達と一緒に登校する姿をよく見た。(お名前の部分は私、田原が勝手にイニシアルにしました)



ということなので、幼馴染というほどの仲でもなかったようです。



> 近所の人に笑顔であいさつする可愛い女の子だったという記憶がある。



というところなどは、亡くなった彼女の娘さんを髣髴とさせるものがありますね。



ただ気になるのは、彼女が逮捕されたとたんに、この記者さんは“やはり、犯人だったのだ”と決め付けてしまっているらしいことです。それ以前にはまだ「心のどこかで彼女の潔白を信じたかったからなのかもしれない。」ということだったのに、「逮捕された→だまされた。裏切られた。」と言う言葉が出てきてしまうのはジャーナリストとしてはいかがなものなのでしょう?



> 畠山鈴香容疑者(33)を私は以前から知っていた。その縁もあり、彼女には何度も単独でインタビューした。そして結果的にだまされた。

> 2週間後、彼女は逮捕された。裏切られたという気持ち以上に、「なぜ?」という思いが強かった。



現行犯で捕まった強盗ならいざ知らず、決め手となるほどの物的証拠も未だに出ていないらしい殺人事件です。警察が逮捕した人=犯人 ということで良いのなら、そもそも、この世に裁判所など必要ないでしょう。世間一般の人がそう思うのはまだ仕方ないとして、新聞記者のような人にはもう少し中立的な立場を取っていてもらわないと、このままでは裁判員制度など、危っかしくてやってもらいたくありません。

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記事の内容と『見出し』 (布引洋)
2006-07-01 14:29:59
毎日新聞の記事の「不思議」の続きですが、

内容と見出しに微妙な違いが有るのです。見出しでは20年前から知っていた、記事では20年以上前(24年前)、四捨五入したとすれば正しい(間違いではない)のですが。

テレビに映る現場は、道路も広く開けた場所ですが、自然が世界遺産になるほどの田舎です。200メートルは都会と意味が大きく違うでしょう。

記者と容疑者女性とは小学校から高校まで面識があった。小中学校では当然同級生になったろうし、高校でも記述が無いが可能性は有る。

意識的に記者と容疑者との関係を薄める書き方になっている。

記者は少女水死事件での警察発表を信じていないが、はっきり指摘出来ない。(書けない)

記事内容は記者の困惑と迷いが見られるが。「見出し」は、はっきりと有罪を打ち出している。

おおむね新聞記事は記者が書くが、読者の誰もが見る「見出し」は編集部の意見が入っている。そう考えると不思議が理解出来るのですが。
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7月2日のサンデープロジェクト (ガスパーチョ)
2006-07-03 02:23:35
7月2日のサンデープロジェクトの特集はご覧になりましたか?犯罪被害者保護の為という名目で「犯罪被害者等基本計画」なるものが去年の末可決されました。被害者の実名を公開するかどうかが、最終的に警察の一存で決まるのだそうです。

数々の冤罪を生み出し、身内をかばって汚職や犯罪を隠し、捜査の怠慢を揉み消したりして来た警察が、公表・非公開を決定するのです。しかも既にこれを悪用したと思われる事例も発生しているといいます(地方の有力者の息子の犯罪など)。

ニュースには結構目を光らせているつもりでしたが、これは迂闊にもすっかり見逃していて気付きませんでした。今回の放送で初めて「犯罪被害者等基本計画」なるものを知りました。ある意味マスコミの自業自得的な側面が強いですが、決して全員が全員善良な正義の味方の集まりだとは言えない今の警察に決定権を握らせるのは、大変危険だと思います。

今の時代、情報を征する者が世界を征すると言っても過言ではありません。また民主主義は、国民主権と同時に情報の公開・共有化も積極的に行なわないと維持出来ません。マスコミのメディアスクラムを口実に、権力に都合の良い情報操作権を与えてしまった今、ますます警察に対する監視を強める必要があるでしょう。そしてマスコミ諸氏には猛省していただきたい。
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