『 結論から言いますと、咲村を乗せた・・・と言うタクシーは見つかりませんでした 』
朝山が続いて
『 咲村を乗せたと言うタクシーの運転手はいませんでしたが
咲村らしい人物を見かけた・・・と言う運転手は見つけました 』
捜査本部内の眼は、朝山と山口2人の口元に集中している。
山口が手帳を見ながら続けた。
『 そのタクシーは咲村が住む街のタクシー会社で、咲村らしい人物を見かけたのは
午後21時過ぎ、呉市内の繁華街で・・・との事でした 』
『 咲村の写真を見せると、運転手が【 あぁ、この人なら覚えてるよ 】と 』
『 繁華街とは言え夜だろ?その運転手は何故咲村のことを覚えていたんだ?』
石原が山口に問うてみた。
山口は朝山を見た。朝山はコクリと頷き山口に先を促した。
『 運転手は咲村がカープのユニフォームを着ていたので印象に残った、と 』
『 今時街中でカープのユニフォームを着ている者なんてたくさんいるじゃないか。
何故咲村だけを覚えていたんだ?』
石原は不思議そうに問いかけた。
すると朝山が
『 それは、咲村が着ていたユニフォームの背番号が57番で、
石原は不思議そうに問いかけた。
すると朝山が
『 それは、咲村が着ていたユニフォームの背番号が57番で、
選手名が【 KAWAGUCHI 】だったからです 』
『 川口盛外のユニフォームで、その川口はもう何年も前に引退しています。
さらに現役時代、一軍登板のなかった投手です 』
『 そして、運転手も実は当時川口盛外のファンで、珍しいユニフォームを着ていた咲村が
『 川口盛外のユニフォームで、その川口はもう何年も前に引退しています。
さらに現役時代、一軍登板のなかった投手です 』
『 そして、運転手も実は当時川口盛外のファンで、珍しいユニフォームを着ていた咲村が
すごく印象に残ったと言ってました 』
『 その後、咲村はとある飲み屋に入っていったそうです 』
『 その店の店主に話を聞いてみたら、咲村は夜中の2時過ぎまで居た・・・と言っていました 』
『 これにより、当日の咲村のアリバイはほぼ確立されたのではないかと思います 』
山口が少しだけ残念そうな表情を見せた。
『 その後、咲村はとある飲み屋に入っていったそうです 』
『 その店の店主に話を聞いてみたら、咲村は夜中の2時過ぎまで居た・・・と言っていました 』
『 これにより、当日の咲村のアリバイはほぼ確立されたのではないかと思います 』
山口が少しだけ残念そうな表情を見せた。
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