goo blog サービス終了のお知らせ 

DEEPLY JAPAN

古い話も今の話も、それでもやっぱり、ずっと日本!
Truly, honestly, DEEPLY JAPAN!

プロパガンダ省は敵ではないのだろうか

2018-08-25 03:09:23 | 太平洋情勢乱雑怪奇

最近、トランプが、メディアはアメリカ人の敵だと言っているというので、なんということでしょう、みたいな日本人の発言をいくつかみた。

この話は、トランプはもう大統領になる前から、CNNやNYTあたりを中心としたメディアと戦争状態なのは周知なので、メディアはというそのメディアはそこらへんだ、という限定が事実上できている。

また、言語上も、おそらく、the mediaとかthe corporate media、あるいは、the fake news mediaとかなんとか言っているんじゃなかろうかと思う。いずれにしても冠詞がついてるでしょう。

しかるに、こうなっちゃう。全てのメディアが敵みたいだ。

 

 まぁアメリカでトランプに批判されているメディア(限定している)が既にしてそういうトラップを掛けて書きまくっているから田原じじいのせいだけでもないんだが、まぁこういう風に、言葉だけを捉えて伝言ゲームよろしく誤解をあえて伝えようとするのは良い習慣とは思わない。

 

■ プロパガンダ省、メディア、ジャーナリズム

で、多くの自分を良識派だと思ってる人たちがこの間、トランプの特定メディアとの闘争を非難するわけだが、これはよく考えると、考えるべき点が実はある。

それは、その特定メディアは本当に庇うべき主体なのだろうか、ということ。

おそらく、前提として、その特定メディアを、

ジャーナリズム > 個別メディア a, b, c...

と考えて、ジャーナリズムを否定するなど民主主義の敵である、

したがってトランプは民主主義の敵だ、

みたいな感じで批判しているのだろうと思う。

しかし、もしその個別メディアa が、権力と結託してデマばっかり書いている、言ってみればプロパガンダ省のような存在だとしたら、私たちは庇うべきなんだろうか?

要するに、ゲッペルス配下の報道機関を庇うことは果たして正義なのだろうか、という問題。

ナチス体制をなんとかしてひっくり返そうとする人たちが、フェルキッシャー・ベオバハター(ナチ党の代表紙の1つ)を人民の敵だと言ったとして、その人たちを、

メディアを非難するなどもってのほか、と言うのだろうか?

 

と、うろうろ書いてますが、要するに、これら騒動の下敷きには、西側で目だったメディアは庇われるべき正しいジャーナリズムを実行している事業体であるという、誰も検証すらしたことのない前提が横たわっている

ここが一番の問題というべきでしょう。

この前提はしかしながら、ロシア周りやシリア、イラン、リビア、etc.の出来事を見ている人にとっては、バカバカしくて聞いていられない。もういい、ってところ。まったくもうナチのプロパガンダ紙の方がまだ控えめだったのではないかと思うような嘘を書きまくり、さらには、ロシアものに関していえば、英米メディアのロシア人への民族差別が著しすぎて恐ろしいレベルになっている。

あの無自覚の差別主義の放出、リリース、爆発といった趣の大報道は、現地でテレビ、新聞、週刊誌ががーっとかぶって来た時なんか恐ろしいと思った覚えがあるわ、ほんと。

 

あと、トランプはCNN、NYTあたりと衝突することが多いけど、でも、ワシントンポストだって普通に昔からCIAの犬メディアと言われて久しいわけで、ってことは、ワシポを守れといっている人たちは、CIAのご宣託を聞くのだ!と言っているのに等しい。

田原総一朗あたりはそういうつもりなのかもしれないが(笑)。

 

というわけで、いやもう1945年以降に出来た体制の最後の砦は、それらの、特殊メディアでしょうね。実際、ダレスの時代あたりの主筆の人たちというのは、基本的にダレス兄弟なんかと同じ、寡頭勢力の人たちだしね。

ダレス兄弟の半世紀

2018-06-04 22:57:49 

 

トランプの支持率が半数ぐらいから落ちないといって、田原などは嘆くんだろうけど、いや考えてみれば、メディアに関していえば、アメリカ人はよくぞここまで我慢したといえるかもしれない。

結局、なんのことはない、特殊メディアを含む治安機関による恐怖政治だったところに、人々が地道に抵抗していてもなかなか治らなかったので、なんかちょっと暴発気味になったという、考えてみれば世界中の圧政下でよく起こる出来事じゃないか。

圧制に抗するのは正しいことだとウクライナ人に言ったのだから、NYTはアメリカ人のためにも応援したらどうなの?

そうだ、ウクライナ人、グルジア人あたりは大挙してアメリカに向けて発言する、金使う、人を送る、多少銃も送るとかして、アメリカ人を支援すればいいのではないのか? アメリカでこそカラー革命を!

 


 

 


コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« NATO小ネタ;海自バルト海で演習 | トップ | 地中海東岸はまだ波が高い »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
関東軍の宣伝部門みたいなマスゴミ (ローレライ)
2018-08-25 06:39:23
関東軍の宣伝部門みたいなマスゴミて日本では、そのまま電通のマスゴミ支配そのままだ。
返信する
実際宣伝部門でしょう (ブログ主)
2018-08-25 16:02:19
ローレライさん、
いやほんと、日本の戦後を形成した一つはまぎれもなく電通支配でしょう。あと大メディアの寡占状態とかね。でもってテレビも新聞も系列化させてるのもまったく問題。そこに政治というより行政、特に治安機関が被ってるわけだから、まぁね、多くの人に籠の中の自由しなかったのも無理はない。
返信する
ねじれ現象 (私は黙らない)
2018-08-28 04:45:27
トランプ支持者と安倍支持者は同類じゃない。安倍支持者は、プロパガンダ洗脳者。
メディアを敵視するのと、新聞を読まないのとは、全く別次元の問題。日米草の根右翼のねじれ現象に気付かぬとは、さしもの田原先生もボケたか。
返信する
20年前から気づいてました (特命希望)
2018-08-28 20:34:49
田原総一朗はテレビ朝日系列の日曜討論番組で、共産党員の発言は批判どころか、妨害や発言機会を奪うことすら露骨にやってました。90年代末、森喜朗や小渕恵三の頃ですよ。
今回の記事を拝見して、やっぱり田原は良識ぶっているだけのイヌに過ぎないじゃないかと、彼への不快感を感じた自分は正しかったことが実感できました。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

太平洋情勢乱雑怪奇」カテゴリの最新記事