goo blog サービス終了のお知らせ 

Curse priest

Trigger Happy 出張所。D.Gray-manとシャドーハウスのネタバレ感想、アニメ感想を書いてます。

神様ドォルズ seg.69 「別離」 2

2012-11-21 23:14:07 | ç¥žæ§˜ãƒ‰ã‚©ãƒ«ã‚º

マギ15巻を買いました。
アリババ君とアラジン君は絵がないと、未だにごっちゃになります(笑)
どっちもアで始まるからかしら。
アリババ君てば、王子なのにカリスマなかったんだ…(^â–½^;)
これからも色んな人のマゴイ吸収して、王様になっていくのかねぇ。
俺はジュダル君さえ出てればそれで…(おい)

神様ドォルズ seg.69 「別離」 2

靄子と阿幾の別れの続きですが、やはり二人には会話して欲しかったね。
この村に阿幾が戻れないのは解ってますが、おはぎ以外何か一つ位、人との繋がりが出来ても
よかったと思うんだ。
なのに、最後まで靄子が背を向けていて、それはそれで切ないんだけど、もう完全に糸は断ち切られてるし、
修復もかなわないって解ってしまう。
見苦しくても、最後に少しでも靄子に縋って欲しかった。
阿幾の願いを突っぱねた(それは正しい事ではあるけど)後悔と未練が靄子の中に残ってるなら、
阿幾に何か言葉を投げて欲しかった。

日々乃さんが「匡平くんは来るわ!」(ドヤァ)と図書館でのリベンジを果たすのはいいですが、
靄子は阿幾の破滅に何らかの微かな救いを与えうる存在だっただけに、何で日々乃をここで
入れちゃうのかなーと残念無念であります。
(やまむら先生が日々乃好き好きなのは仕方ないですけどー(^▽^;)

靄子には自分を汚しても構わないまでには至らない「淡い初恋」やったんやなぁ。
ただ、これが卒業で別れ別れなんてもんではなく、文字通り生死を分かつ別れになるかもと、
靄子は知ってる筈なのに「お綺麗」でいいのじゃろか、と思わんでもない。
靄子が彼女なりに頑張ってて応援してただけに、この幕切れは淋しいね。
もっとパワフルで形振り構わない思い切った行動が出来る子として、村の意識を変え得ると
期待してたんだけど。
まひる様と別な形で活躍して欲しかったが、神ドらしく「優等生」で終わってしまうのかな。

それにしても、誰も阿幾にお社で何やったん?て聞かないのね(笑)
読者は阿幾が大した悪さはしてない事は知ってるけど、ふつーなら大虐殺する動機持ちの悪党が
村にご帰還遊ばしたのに、そこは気にならないのかしらん?

さて、匡平VS阿幾。
わーい、匡平が来たーと出迎えたら、手ぶらで来たんで、当然阿幾の機嫌はよろしくない。

「阿幾」
「玖吼理はどうした?」
「玖吼理は詩緒の案山子だ」
「じゃあ詩緒はどこだよ」
「お前の相手は、このオレだよ」

匡平は阿幾を睨んだ。
阿幾の顔が歪む。

「なんだ? そりゃ」

何の為に激しい頭痛や体の軋みを我慢してきたのか。
屈辱にも似た人形師の言葉を入れて、暗密刀を強化したのか。
阿幾は隻である以外、自分の存在理由を持たず、また持てない環境で育った。
そして、最初にそれを認めたのが匡平ではないか。
なのに、待たされた上に案山子なしで戦おうと言われては、気持ちのやり場がなかった。

「この期に及んでバカにする気か?
 なめてんのか。手前!
 ふざけんな!」
「怖いのか?」

だが、匡平は誘うように嗤った。
この状況で挑発すればどうなるか。
匡平にだって解る。
隻同士の戦いで案山子なしは相手を侮辱してるも同然だと。
ケリをつけるのは、やはり案山子が必要なのだ。
それでも、阿幾が望んでいる戦いが己の存在の証を立てようとしている以上、
匡平も自分の意志を貫くしかない。
闇雲にお社のような暴力で相手を服従させるやり方には添えなかった。

人を救う為でしか案山子は使わない。
そう決めたのだ。
自分の中に潜む隻の力。
阿幾が怖れるその力で対抗する。
ちっぽけな矜持かも知れないが、匡平も後に引く気はない。

「なに?」
「お前が言いだしたんだぜ?
 オレには力があるんだろ?
 黒くて大きな…だっけ?」
「案山子あってのハナシだ。
 バカヤロウ!」
「わかんねェぞ?」

尚も不敵に匡平は嗤った。
匡平はあの時の記憶を持っていない。
何もかもぶっ飛んで、気づくと別の誰かが四ツ足を倒していた。
自覚が何もないのに、まひるは匡平を神の如く讃え、阿幾は崇拝と畏怖の目で
匡平を見るようになった。

チガウ。

そのたびに違和感を感じた。
チガウ。チガウ。
俺は知らない。俺は何もやっちゃいない。
だから、そういう目で見るのはヤメテクレ。

信じられなくて、あの現場に戻ったが、その残骸と痕跡は巨大で徹底的過ぎた。
これを自分が引き起こしたのか?
キレた自分と玖吼理が?
その光景は到底受け入れられなかった。
もしかして、思い出すのではないかという僅かな期待も無駄に終わった。
荒涼とした光景は何の刺激にもならなかった。

あれを再び…。
まひると阿幾は匡平に無自覚に催促する。
また見せて。
あの光景を見せて、と。

知らないものは出来ない!
何度拒絶しても、二人は信じない。受け入れない。
だから、重くなった。隻の力が。隻でいる事が。
自分の中の力も怖かったが、二人が見ているのが、自分の背後にいる見知らぬ自分なのが
たまらなくイヤだった。
特に阿幾に望まれるのが苦しくてツラかった。

それまで、阿幾は自分を見てくれてたのに。
世界は二人だけだったのに。
いきなり、知らない三人目が現れて、しかも阿幾はその知らない匡平に心を完全に奪われている。

『あれがお前のホントウだ!!』

と、何度否定しても繰り返す。
阿幾は自分のものではなくなった。
阿幾が追いかけるは、求めるのは匡平という名の赤の他人なのだ。

その事が何より匡平を傷つけた。
自分自身を否定された気がした。
自分の中がからっぽになった。
俺はここにいるのに、阿幾は自分を見ていない。
ただ一度、まぐれに現れたような人格を本当の匡平だと信じ込んでいる。
いくらインパクトがあったって、そんなものまやかしじゃないかと思っても、
阿幾は耳を貸そうとしない。

俺はただお前と二人きりの世界でいたかっただけなのに。

だから、何もかも振り捨てた。
隻も、玖吼理も、阿幾も。
東京に行って、別の自分、ただの匡平であろうとした。
ただの匡平のままの自分を、匡平が匡平だと思ってる人格を
受け入れてくれる人々と人生を築こうとした。

まぁ、それはうまく行ったように思えた。
隻だった頃の豊かな日々もなく、何の充足感も得られず、平凡な大学生として過ごした。
それでも、それは幸せなのだろうと思った。
綺麗で理想的な美女と一つ屋根の下で暮らす幸運にも恵まれたのだし。

けれど、ずっと引っかかっていた。
喉の奥で、胸の底で。
阿幾に出会うたび、同じ空の下にいると思うたび、過去の残響は語りかけてくる。
刺激する。
それを見ないようにしてきた。

だが、徒手空拳で阿幾の前にいる今、匡平は阿幾が望む「黒い力」を武器にせざるを得ない。
皮肉だなと思う。
信じていない、自覚してないものが、阿幾に一番効くだろう事が。
お前が求めていたものは、こんなものだと阿幾に見せつける事が。
意地の悪い昏い復讐だと思った。

でも、お前だって俺を傷つけたんだ。

そう言いたかったのだ。
紫音の迦喪建角を奪い、覚醒させた力は阿幾が指摘した「黒い力」の一部だと匡平は思わない。
あれは真に優秀な隻なら出来るだろう事であり、阿幾が望むのはもっと原始的な根源的な力だ。
その筈だ。

ああ、でも、阿幾は怒るだろうな。
匡平はさすがに思った。
隻なんかでなければ、俺達はストレートに殴り合い出来たのに。
案山子が介在するばかりに、素直に相手にも触れない。

阿幾はじっと匡平を見返した。
怒りと失望。
そのまなざしにあるのは、そればかりだった。

「そうかよ、そんなにお望みなら、今すぐチリにしてやるよ!」

暗密刀の腕に光が籠る。
天から凄まじい雷光が降り注いだ。

匡平は阿幾を見返す。
ただ、受け止めてやればいい。
何故、そんな簡単な事が出来ないのか。
お互いに我を張って、強情を通そうとするのか。
それがどんな結果を生むと解ってて。

それでも、やっぱり引けない事があるんだ。
男だから。
これが俺なりのやり方なんだ。

匡平は心の中で千波野に謝った。

『先生…ゴメン。
 これじゃもう、友達なんて…言えないね』


森の中。
詩緒は蹲っていた。
匡平を追えず、だが、村に戻る気にもなれない。
兄の無事を信じて待ってる事しか出来なかった。
玖吼理は力なく仰向けに彼女の命令があるまで横たわっている…。

…筈だった。

背後に影が差し、知ってる気配を感じて、詩緒は振り返る。
そこには玖吼理が立ち上がって浮かんでいた。

「玖吼理?
 どうして…私は何も…」

玖吼理は命じなければ動かない。
自立した意志は持っていない筈だ。
暴走する事以外、案山子は隻といつも共にある。

が、その時、玖吼理は明確な意志を持つ存在に思えた。
玖吼理の目が緑色に灯る。

「えっ?」
「………。………。………。」
(…そうか!)

それは人間の言葉と違ったが、何故か詩緒には玖吼理の意志が解った。

(昔からずっと玖吼理に関わってきた隻たちの心は…完全に消え去った訳じゃないんだ。
 少しずつ少しずつ玖吼理の中に溜まってきて、いつのまにかひとつの心に…)

そして、今初めて詩緒に語りかけている。
案山子達は皆、生きているのだ。
隻達の心が集まって、空洞な人形でしかなかった案山子が本当の神様になったのだ。
その感動に詩緒は震える。

「そっかぁ。えへ」

思わず涙ぐんだ。
ずっと玖吼理と話したいと思っていたから。

「えへへ。
 なんか変な気分だ。
 でも! 嬉しいよ」

思わず両手を広げて、玖吼理を抱きしめようとした。
この感動を分かち合いたかった。
だが、玖吼理は動かなかった。

「え?
 行く? 行くって…。
 どこへ?」

玖吼理は静かに語りかける。

「暗密刀?
 暗密刀が泣いてるの?
 力が大きすぎて…体が耐えられないって…」

おおおおおおおおおお。
クククラ来たああああああああああああああ!!\(^▽^)/
神ド女性ファンが大抵一度は夢見る擬人化(笑)
人の意志が息づいてるぞおおおおが出たぁ。
しかも、暗密刀に限って反応する玖吼理萌え!
他の案山子はあんなにガンガン平気で壊してきたの(ry

でも、この暗密刀の悲しみは阿幾の事だと思うなぁ。
暗密刀は多分自分が壊れるより、阿幾が壊れてしまうのを案じてるんだと思う。
だから、強情張ってる匡平の元に飛んでこいと玖吼理を呼んでるんだろう。
自分だけが助かりたいなんて、暗密刀は思わないだろうし。

「…放っとけないんだね」

詩緒は大きく頷いた。
匡平が心配だし、助けに行かないと。

「わかった!
 私も行く!!
 二人で一緒に…」

が、乗り込むため駆け寄ろうとする詩緒を、玖吼理は優しくそっと押しやった。
それは『来ないで』という明確な意思表示だった。
暗密刀を助ける意味が少し違う。
匡平を助けるだけじゃない。

本気の戦いに行くのだ。
隻の命がぶつかり合う、本当の戦いに。

阿幾を救いたい暗密刀の求めはそういう事だ。
だから、詩緒の望む善き神ではいられない。
それを詩緒には見せられないから置いていく。

それを悟って、詩緒は愕然とした。
玖吼理は私のもの。
そう信じていた。
それは今でも変わらない。

でも、やはり最後は玖吼理は匡平のものなのだ。
自分の意志を発現させて、詩緒に見せる程、彼らの繋がりは深いものなのだ。
まだ詩緒には立ち入られない遠い領域を、玖吼理は少しだけ見せてくれたのだ。

そこに詩緒は入れない。
入らせてはもらえない。
そのショックに思わず少し涙ぐむ。

だが、詩緒は必死で顔を上げて、玖吼理を見つめた。

「戻ってくるよね?
 そしたらまた…」

玖吼理は詩緒を見返した。
静粛と沈黙。
答えはなかった。

玖吼理は詩緒を見つめたまま、その刹那、姿を消していた。
森の葉を舞い上がらせ、詩緒を置き去りにして。

詩緒の唇が震えた。

「玖吼理ィ!!」

が、その叫びに答えるあの白い姿はなかった。

で、次号。

やああああああああああああっと匡平VS阿幾。
いや、ホント長いっすよ。溜め長すぎッスよ(^▽^;)
ここで玖吼理が飛んでいかなかったら、マジ匡平、どーしたんだ。
わーい、やられたー!ゴメン、センセーじゃ、阿幾が益々絶望に陥って、ヤケになって、村焼くよ。
メチャクチャだよ?(汗)
自分を粗末にしたら、阿幾が迷子どころか、闇の淵に真っ逆さまだってのにノープランとはっ!!

で、正直、阿幾や匡平より女性陣ばかりスポットライト浴びてましたね。主役でしたね。
凄いアップばっか。大コマばっかでしたね(笑)

これから匡平たちがメインになっても…いや、本当になるんですかね?
この期に及んで、まだアヤシミますね。
3ページ位で終了で、いきなり3年後とかになんないですかね?
やまむら先生が男ばっか描くのいやああああとか言いそうですもんね。
野郎同士なんかどーでもいいや。
どーせこの後は皆さん想像つくでしょ?で終わらないですかね?
余りに引き延ばされたんで、真面目に最終決戦でなく、圧倒的に匡平が勝っておちまいの図で
後はアニメ2期か、愛知版で見てねとムチャはしょったりしないですかね?

ここまで読んでそんな事だけはないと思いたいですが、いかんせん長すぎましたね(笑)
仮に決戦が始まっても、20P位女性陣側の描写だったりして(^▽^;)
シャレにならなさそうでコワイ(笑)

正座して、匡平VS阿幾待ってますのでよろしく!!!



最新の画像[もっと見る]

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。