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バナナとカレーの共通点はなんだろうか

共通点

バナナとカレーの共通点はなんだろうか、カタカナ3文字ということぐらいだろうか。

スライスされたバナナ

ところで、150円のバナナと300円のバナナでは味が全く異なる。

150円のバナナは、至って普通のバナナの味がする。バナナ、バナナの味だ。300円のバナナの味は、まるで果実の王様がバナナであると思わせるように甘美だ。300円という、通常のバナナより倍の値段するバナナは、もうバナナの枠を超えている。バナナを超えてうまい。バナナを超えた甘美な味わいがする。300円のバナナはうますぎるのだ。

 

倍の値段するの商品を買ったからといって、それが消費者に与える価値や喜びが倍になることは少ない。ましてや、価値が倍以上になることなど滅多にない。滅多にない中で、「バナナ」はそれに該当する。300円の高級バナナは、150円のバナナの5倍ぐらいおいしい。300円のバナナを買うことで450円得をしているとも言える(150×5ー300=450)。バナナという果物の私の認識を超えてうまい。先ほど、「もうバナナの枠を超えている」と私は書いたが、そういう意味である。私は300円のバナナにそれほど感動した。

 

では、カレーはどうか。家庭向けのカレールーの価格帯はいくつかに分類されるが、ここでは150円と300円、そして400円の価格帯があるものとする。それぞれ「通常」「ちょっといい」「高級」 という具合だ。

スーパーで買い物をしていると安いカレー、150円のカレールーを買ってしまう。だが、300円のバナナとの出会いが私の考えを変えた。300円するちょっといいカレールーが、値段の倍以上の味わいを私に与えてくれるかもしれないと期待したのだ。

300円のカレールーで作ったカレーは確かにおいしい、150円のカレールーよりも深い味わいが、300円のカレールーには確かに存在する。しかし、残念ながら300円のバナナを食べたときの感動ほどはなかった。300円のバナナは「バナナを超えた何か」だったのだ。

 

まだ食べたことはないのだが、400円のカレールーで作ったカレーは私に「カレーを超えた何か」との出会いを与えてくれるのだろうか?

 

ところで、カレーにバナナをトッピングする文化が存在するらしい。バナナをカレーに加えることで、カレーがマイルドになるらしい。

400円のカレールーに300円のバナナを加えてカレーを作ったら、私の想像を超えた味のカレーが生まれるかもしれない。しかし、400円のカレールーに隠し味として何かを加えることには抵抗がある。そのカレールーは食品メーカーの開発担当者がうまいカレールーを探求し、来る日も来る日もカレー、毎日カレー、毎食カレーを食べてカレーを食べてまた食べてカレーをカレーしてカレーしたらカレーしてまたカレーしてカレーをカレーしつくして誕生した、既に完成されたカレールーなのである。素人が安易に「隠し味はこれ♪」とか「別のカレールーを混ぜるとうまい」とかでアレンジしてはいけないのだ。家に帰ったら夕食がカレーで「だって私カレー食べたかったんだもん♪」という妻と一緒にまたカレーを食べる食品メーカーの開発者の苦悩を踏みにじる行為だ。

しかし、400円のカレールーに300円のバナナを混ぜたカレーには興味がそそられる。その前に400円のカレールーのカレーの味を確かめてからだ。話はそれからだ。バナナとカレーの共通点はなんだろうか、カタカナ3文字ということぐらいだろうか。

 

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