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新入社員に伝えたい社内規則の意味 面倒事を避けるための対外的な口実

皆さんご存知の通り、会社に入社してからまずやることと言えば「社内規則を隅から隅まで舐めるように読む」ことです。

 

新卒で入社した会社の社内規則に、読んでて「あれ?」っと思うと箇所があった。

社員は、顧客からのプライベートな誘いを受けてはいけない。

 

・・・。

 

社員が顧客とプライベートで遊んだっていいだろ!!なんで禁止するんだ!!営業担当の人がお客さんの会社の人と恋に落ちて結婚することだってあるだろ!!ひどい!!なんでだ!!社畜か!!

 

・・・、とは言ってもこんな規則があるのは何か理由があったのか?、過去に営業の人がお客さんとプライベートで遊んでなんかやらかして、大きな取引ダメにしたとか。それで社長がキレてできた規則なのか?

 

などと、腑に落ちない社内規則の理由を考えていた。入社したときはその理由がわからないままだったけど、最近になってわかった。

 

 

腑に落ちない規則は、社員を縛るためではなく、社員を守るための規則だった。

 

先輩から規則の発端となった話を聞くことができた。

営業の社員がお客さんにしつこく誘われて、そのことを上司に相談して問題になったことがあったらしい。その女性はいろいろ大変だったみたいです。

 

営業ですし、断りにくかったんでしょうね・・・。お客さんだし断れなくて、1回食事に行ったらその後も定期的に誘われて大変だったようです・・・。相手を勘違いさせてしまったようです(とは言っても、毎回の誘いにのってたら勘違いするよねそりゃ・・・)。

 

私は「勘違いさせる前に断れよ!!」と思うんですが、断りにくいんでしょうね、お客さんからの誘いって。

 

それでできたのが「社員は、顧客からのプライベートな誘いを受けてはいけない」という規則。この規則は、お客さんからの誘いを断れるようにできたんですよ。

 

規則を利用した誘いの断り方

お客さんから誘われて、できれば行きたくない。 → でも断りづらい。なんて断ろう、断ってお客さんと嫌な雰囲気になったらどうしよう・・・。 → 社内規則のせいにして断ればいい!!

この規則があると、お客さんから誘われて嫌だったら「会社の規則でお客さんと遊ぶの禁止されてるんですよ。ごめんなさい」って規則のせいにして断れるんですよね。

 

規則ができた理由を聞いたときは「こんな風な規則の作り方・使い方があるんだな」とびっくりしました。「やりたくないけど断りづらいことを、社員がやらなくて済むようにする」、社員を守るための規則だったんですよね。

 

実際のところ、社外の人と遊んだって全然問題ないんですよ。会社はそれを縛る気はなく、「田中商事の田中とご飯食べただろ!!減給だ!!」なんてことは全然ない、それが目的の規則じゃないから。「誘われて嫌だったら、この規則のせいにして断れ」という目的の規則。

この規則があるからすべてのケースが穏便に済むとは思ってません。だけど、これまでどうしても断れなかった人にとって断る口実が1つできるのは大きい。

 

他にもこの類の規則はいくつかあって、例えば「社員間でのお金の貸し借り禁止」なんてそうですね。「禁止」するための規則ではなくて「社員を守る」ための規則です。

この規則で「昼休みに田中にジュース代100円貸しただろ!!絶対許さん!!減給だ!!」とはならなくて。

同僚から「◯十万円どうしても必要だから貸してくれ」って言われたときに、「規則があるので貸すことができない」って断れるんですよね。すごい。

 

規則にもいろいろあって「面倒事を避けたいときの、対外的な口実にするための規則」もあるよという話でした。

 

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