私が小さい頃は、まだ任天堂とセガのハード覇権争いが続いていて、
さらにそこにソニーが割って入っていった正にドンピシャの世代で
SEGAハードに後ろ髪をひかれつつも任天堂→プレステとハードを渡り歩いたので
ソニックシリーズって、キャラクターは知っているけどストーリーとかは全然知らない、格好いいけど触ったことのない憧れみたいなものがあるキャラクターなんですよね
なんで、実写映画シリーズも、ファンだから見ているというよりは、映画からファンになった
という方が近くて、原作とは全然違う世界観、背景設定になっていることは知っているのだけど、どう違うかは全然わからず
新鮮な気持ちで初代、そしてソニックVSナックルズと楽しんできたのですが
3はそれを超えるメガヒットを飛ばしていると!
めちゃめちゃ楽しみやんけ!
ということで、アマプラでソニックVSナックルズを見せたら思いのほかドはまりした娘ちゃんと一緒に見てきました!
#ソニックXシャドウ
— べる (@bel729) 2024年12月29日
見に来たよ! pic.twitter.com/qNDDKytQCV
結論から言えば、2024年を(私の中で)締めくくるにふさわしい超傑作でした!
ということで感想です
- チームソニックの軽快な掛け合いはナックルズの加入で更にパワーアップ!
- シャドウのキャラクター設定が秀逸
- トリックスタードクターエッグマン
- 人間パートは正直全体的にいまいちでした
- 娘ちゃんも大興奮
- 最後に
チームソニックの軽快な掛け合いはナックルズの加入で更にパワーアップ!
ソニック・ザ・ムービーシリーズの見どころなんですか?
っていうと、やっぱり、そのコミカルで軽いキャラクターたちの
密度の高い掛け合いだと思うんですよね
で、なんか既視感あるなと思って考えてみたんだけど
これ、デッドプールなんですよね
人とは違うという孤独を軽口で隠し、表向きはあっさりしているんだけど
境遇はかなりシビア
特に、今作では1作で離れ離れになった育ての親の喪失を引きづっていることがわかるので、結構軽いだけのキャラじゃないっていうことが引き立っていましたし
何よりも、特に今回は他作品のネタが多かった
予告にも出ていたポケモンネタに始まり、ビートルズやハリポタなど
現実世界のネタをさながら第4の壁を超えるかの如くぶっこんでいく爽快感に
私の大好きなデッドプールと同じ匂いを感じていたのかもですねぇ
さらに、そこに弟分のテイルズ、能筋キャラのナックルズと
関係性もかなり成熟してきて非常に良かったです
ナックルズの「俺が戦ったハリネズミよりも強かった」
はかなりエスプリ効いていて最高でしたね
ナックルズもただ能筋直情キャラではなく、結構しゃれの分かる男なのが会話のテンポをすごく良くしていて前作からかなり進化した楽しさをみせてくれている気がします
シャドウのキャラクター設定が秀逸
当たり前っちゃ当たり前なんですけど
ソニックシリーズの肝はやっぱりライバルキャラ
1作目ではDrエッグマンだったし
2作目はナックルズ
そして本作はシャドウ
ソニックの、あり得たかもしれないIFの姿というのが、べたではありますが
べた、王道を正道でぶつけてこられるとまぁ間違いがないんですよね
さらに、断片的にしか語られないシャドウの過去が作品に更なる深みを与えますね
過去の悲劇的な事件が、シャドウの怒り、悲しみ、そしてDrエッグマンの祖父
ジェラルド・ロボトニックの狂気へとつながる
されど、ソニックと鏡合わせであるがゆえに、和解、共闘の流れも素晴らしく
ラストバトルなんてもう鳥肌もの
アクションも全般的に素晴らしかったですね
原作ファンじゃなくても上がるので、古参の方は脳汁やばかったろうなぁ
良いシナリオに、良いアクション
いうことないです
トリックスタードクターエッグマン
Drエッグマン×2は正直くどかった・・・
というのは若干あるものの、演じるジムキャリーがかなり思い入れを持って演じているらしく
ふざけ倒しているように見えてずっと作中で重要なポジションにい続けるの本当にすごい
ジムキャリースゴイ
スゴイし、演じ分けるジムキャリーも凄いけどそれ以上に、
あの見た目。あのキャラクターはそのままに、Drエッグマンと祖父、ジェラルドが
あれだけ内面が違うキャラとして描いてきてるの、脚本も凄いと思うんですよね
ジェラルドは終盤まで隠していましたが、彼の目的は復讐、そして破滅
それに対して、Drエッグマンはあくまで支配
だから支配すべき民衆ごと消そうとするジェラルドと最終的に決裂するし
ジェラルドはジェラルドで、世界の破滅という狂気を身にまとうに至る理由をしっかりと用意し、そこに囚われ、もう一人の孫ですら・・・
というのは背筋が凍るぞっとする演出
ボディダブルでジムキャリーに2役演じさせながら、性格や癖の違いではなく
目的、立ち回りをしっかりと差別化できているのがよいんですよ
そして、Drエッグマンに関しては、序盤の追跡からすぐジェラルドとのチームアップに走っちゃって、「全然ソニックと共闘しないじゃん。ありがちな誇大広告かー」
と思わせておいて、ジェラルドとの決裂後しっかりとソニックたち、とくに同じメカニックのテイルズとの共闘がしっかりと描かれるのがいい意味で予想を裏切られた
こういう、客を喜ばせるサプライズが随所にちりばめられているのが
アメリカで過去作を上回るヒットを飛ばしている理由なんでしょうね
人間パートは正直全体的にいまいちでした
些末なんですけどね、一応マイナスポイントも言っておこうかと
ソニックとシャドウ周りがかなりがっつり作り込んでいる分
人間パートが分量も少ないのになおざりになっていた印象
ただのカスハラにしか見えない恫喝で入館を許可しちゃうセキュリティだったり
結局何がしたかったか全然わからないアン・ハサウェイ似のGUMの副官だったり。なぜ長官が彼女じゃなくソニックにキーを渡したのか、なぜ信用してもらえないのかフワッフワだったし
長官は長官で1枚だけ渡しても仕方がないキーを託して何がしたかったのか、そしてもう一枚引くほど厳重に保管しているのになんで胸ポケットに入っているのか
不法侵入して組織のセキュリティぐちゃぐちゃにしておきながら、普通に救急車に乗せてもらえるトムだったり
まぁがばがばです。でもそこは本筋ではないので、まぁ良いかなって感じですかね
結局マリアとジェラルドがカオス連れて逃げ出そうとした理由もいまいち説明不足な感じするんですよねぇ
娘ちゃんも大興奮
娘ちゃんと一緒に見れたの本当に良かった
映画が始まると前傾姿勢で食い入るように映画を真剣に見て
ソニックとシャドウの和解のシーンでは、小さい声で
「仲直りできてよかったね」とつぶやいててかわゆ
最後は父と一緒にノリノリでラストバトルを見ていました
小さいころからこういう映画体験を積み重ねていって
立派な映画好きに育ってくれると嬉しいですねー
最後に
ということで、さすがに今年は最後
最後にいい映画が見れました
客入りは200人弱の箱で1/3程度
相変わらず日本での成績は厳しそうですが
本国で大ヒットかましてもらえれば続編は出ますからね
早速続編制作中の情報も出ていますし
あのミドルクレジットは期待せざるを得ない!!
あ、TOHOシネマズ市原さんよぉ
東宝配給なのにやらないってどういうことやねん
ほんと、ほんっと、そういう所やぞ・・・