万来堂日記3rd(仮)

万来堂日記2nd( http://d.hatena.ne.jp/banraidou/ )の管理人が、せっかく招待されたのだからとなんとなく移行したブログ。

2004-04-01から1ヶ月間の記事一覧

「意識の科学は可能か」っつう本

「意識の科学は可能か?」っつう本を、今読んどります。新曜社刊。 まだ序盤しか読んでいないんだけれど、この手の本にしては語り口が平易で読みやすく、いい感じ。 著者は5人。2人が知覚心理、一人が知覚心理でも特殊な部類に入るであろうギブソニアン、一…

毛の生態について

一念発起して、部屋を少し掃除したわけですよ。何ヶ月ぶりになるんだろう。考えたくもないけれども。 寝床の周りに壁のごとく聳え立っているCDと本を整理し、私の移動可能なスペースを3倍(当社比)に拡張し、ホウキで掃いて、雑巾をかけたわけです。 で、感…

海老の夢

さっぱり訳がわからない夢を見たので、書いておこうかと。 元々はウェブ上で素人さんが発表していた小説なわけですよ。 それが、もうとんでもなく下手糞で。 小説としての体裁をなしていないし、悪い意味で爆笑必死。 なんか、クライマックスで主人公と海老…

Steely Danで張り切ってみた

さて、張り切って本サイトにSteely Danのアルバム別レビューを挙げてみたんですが。 うちに来てくれてるお客さんで、Steely Danを聴いたことがある人っているのかしらと、そこはかとない疑問が。でも、この疑問を持つと収集つかなくなる気がするので、とりあ…

カルヴィーノ、広江礼威など

「見えない都市」イタロ・カルヴィーノ/河出文庫「BLACK LAGOON(3)」広江礼威/小学館 「プラネテス(4)」幸村誠/講談社 「ラディカル・ホスピタル(6)」ひらのあゆ/芳文社広江礼威「BLACK LAGOON」についてのコメントを本館に書きました。よろしくお…

彩〜Aja〜

と、タイトルを見て「ああ、サザンの新曲ね。旅烏もミーハーなこと。うふふ」とか思う方もいらっしゃるでしょうが。 確かにサザンの新曲のことには間違いないのですが。 個人的にはサザンのこの曲にはさほど興味がないわけでして。 じゃあ、なにを書きたいの…

ふたりジャネット

テリー・ビッスンの短編集「ふたりジャネット」(河出書房新社・奇想コレクション)を今読んでいるんだけれど、これがいい。 雑誌で訳出されたときに読んでいる作品も多いのだけれど、再読に耐え得るどころの話じゃない。 洒脱で暖かみがあり、それでいて抑…

メド・シップ

マレイ・ラインスター「メド・シップ 禁断の世界」読了。メド・シップシリーズの三冊目にして最終刊。 50年代のSFを読むのは久しぶり。 恒星間を巡る医療船エスクリプス20と、主人公カルフーンの活躍を描くシリーズ。中には時代を感じさせるような古い部分…

赤い目のフクロウが……

ええと、なんか、NHK教育に赤い目のフクロウことYOU THE ROCKが、赤い被り物をして子供と一緒に出演してるんですが…赤い目のフクロウの「赤い目」とは、何を暗示しているのとか昔は「MASS対CORE」なんていう名曲もやってたよな、とか「Professional Entertai…

士郎! 士郎! 士郎!

昨年は攻殻機動隊がテレビアニメ化され、今年に入って攻殻の外伝とも言うべき「イノセンス」と、出世作(だよね?)であるアップルシードが劇場公開。なんか最近、士郎正宗の再評価が進んでますな。 仙術超攻殻ORIONとドミニオンの存在を忘れていた人は、正…

どんな仕事がいいだろう

いや、ここ数日特にこれといった出来事もなく、日々平穏に過ごしているわけですが。 お天気もいいし、ご飯はうまいし。 そうですねえ、変わったことといったらせいぜい社長と衝突して会社を辞めたくらいのもので どうした、みんな。顔が引きつってるぞ? い…

闇 或いは本能

闇を恐れるのは人間の本能なんでしょうか。 偉い人いわく、人間は本能はぶっ壊れているそうですが、今も闇を恐れる人は多いです。「心の闇」という表現もいいえて妙です。 恐れている部分に「闇」という表現を使っているあたり。 きっと「無意識」がどうのこ…

BEYOND REAL

DJ SPINNAのレーベルBEYOND REALのコンピレーション盤“BEYOND REAL EXOERIENCE”と“BEYOND REAL EXPERIENCE vol.2”を聴きなおしてみた。 いや、良かったわ。 vol.2の方は、正直あまりいいイメージがなかったんだけど、よかったなぁ… 浮遊感というのがDJ SPINN…

所沢ナイトメア 或いは全部台無し

「大丈夫? だいぶうなされてたけど」 「……怖い夢見てた」 甘えるように肩に鼻先をくっつけてくる彼女。 「そっか、かわいそうに」 僕はゆっくりと彼女の髪をなぜる。肩に押し付けられる感触が強くなる。 「どんな夢だったの?」 「よく覚えてない。だけど………

エイプリルフールの罠 或いはクイズ

問題です。 エイプリルフールだというので「何か嘘をついてウケを狙わなければ!」と、義務とも焦りともつかない感情を抱え。 「よし! これで行こう!」 と「○○は本日を持って閉鎖しました。今までありがとうございました」と、フェイクの閉鎖宣言をし。す…

イーガンの短編と「三重盲検法」

グレッグ・イーガンの話題作「しあわせの理由」をようやく読了。 刺激とセンチメンタリズムにあふれた短編集で、とても楽しく読むことが出来た。近いうちに、本サイト(万来堂書店)の方で(今更ながら)紹介でもしてみようかと思ったのだけれど、気になる点…