#14 【CCZ DC02 SOLO】低価格でリケーブルも楽しめる[レビュー]

今回はKBEAR様よりご提供いただきました、【CCZ DC02 SOLO】のバランス接続、リケーブルでのレビューとなります🎧

CCZの創業は2021年。低価格帯のIEMで高い評価を得ています。
今回の『DC02 SOLO』は、やはり低価格帯で人気の『Coffee BEAN DC01』の後継機となります。

免責事項：
本レビューではレビューサンプルとしてKBEAR様より製品をご提供いただきました。
本レビューに対して金銭のやりとりは一切無く、レビュー内容が他の手段で影響されることはありません。以下の記載内容は個人的評価と製品の紹介となります。

🟦仕様
🔸ドライバー構成：1DD(PU+PET複合振動板)
🔸インピーダンス：20Ω@±2Ω
🔸周波数帯域：20Hz～20KHz
🔸音圧感度：103 dB±2dB
🔸コネクター： 0.78㎜ TFZ2pin(イヤホン側はTFZ)

🟦付属品
・ケース
・ケーブル(銅線・3.5㎜Plug)
・イヤーピース1種類(シリコン製(S/M/L))
イヤーピースの形状も他に見ないタイプですが、こちらは特許を取得しているとの事。




同価格帯と大きさが同じような物と比べてみました。

写真左から『NICEHCK DB2』→『CCZ DC02 SOLO』→『TANGZU WAN'ER S.G STUDIO EDITION』
厚みは同じ1DD搭載の『WAN'ER S.G STUDIO EDITION』とほぼ同じ。

こう見ると『DB2』は1BA+1DDなのにこの薄さは驚異的ですねｗ





この装着側のウイング部はシリコン製で、こちらも特許を取得しています。
この価格でこのクオリティは素晴らしい。

筐体は厚すぎず薄すぎずで、ソフトイヤーウイングのお陰もあり装着感は非常に良好です。

装着感 ーーー〇ー(4.8)

🟦視聴環境
DAP：SONY NW-WM1AM2
DAC/AMP：MUSE HIFI M5 Ultra
Cable：付属ケーブル・KBEAR KBX4913・KBEAR Hazy・JSHiFi Soul
イヤーピース：SpinFit Omni
 
箱出しのインプレッションは、ウォームで低域寄りのドンシャリ傾向で全体的にこもっている。

🟦100時間エージング後

🔸高音 - 明瞭感があり、スッキリしていて伸びも良い。
歯擦音は無し。

🔸中音 - 少し粗削りな部分はあるものの、必要十分な解像度。
中低音が低域に支配されてる感は否めませんが、迫力が感じられ、スピード感もある。

🔸低音 - 沈み込みは浅いが厚みのある低音。密度が濃すぎるサウンド。
音数が多い楽曲はマスクを被ったような印象。

🔸音場 - 臨場感は感じるも、音場は狭い。
🔸ボーカルは前傾向。

【音質の評価】
高音 ーーー〇ー(4.8)
中音 ーーー〇ー(4.6)
低音 ーーー〇ー(4.5)
 
【音の傾向】
低域ー〇ーーー高域
狭い 〇ーーーー広い
繊細 ーーーー〇迫力
柔ーー〇ーー硬
寒ーーー〇ー暖
※同価格帯の有線イヤホンを基準とした評価となります。

【まとめ】
CCZのイヤホンを今回初めて試聴させていただきましたが、まず2,000円台とは思えないクオリティの高さに驚きました。

筐体の細かいディテールもそうですが、サウンドについても初心者の方でも大歓迎な機種だと思います。

付属ケーブル(3.5㎜プラグ)でもノリ良いサウンドを鳴らしてくれますが、リケーブルしてバランス接続で駆動すると低音が少々増えますが『DC02 SOLO』本来のポテンシャルを発揮します。

リケーブルの相性としては、『KBEAR KBX4913(4N銀線) 』が個人的には気に入りました。
高音に煌めきを与え、伸びが良くなります。

ボーカルは艶感を感じられ、全体的に解像度・分離も良くなり、鳴らし込む事でこもりが改善されました。
この事から十分なエージングを推奨します。

『DC02 SOLO』のコネクター接続部がTFZなので、リケーブルの際は、フラット2pinをお勧めします。

埋込み2pinでも聴けない事はありませんが、ふとした時に負荷が掛かり、どちらかの付け根プラスチック部が割れてしまう可能性があります。

リケーブルをすると、音の変化が分かりやすいので初心者の方でも楽しめる機種です。
例えば、
『CCZ DC02 SOLO』→ Amazon価格2,299円
ケーブル『KBEAR KBX4913(4N純銀線)』→ Amazon価格5,360円
合計7,659円

『CCZ DC02 SOLO』→ Amazon価格2,299円
ケーブル『JSHiFi Soul(金メッキ・銀メッキ・無酸素銅のMIX線)』→ Amazon価格2,350円

合計4,649円と、こちらは5,000円以下でリケーブルを楽しめます。

この価格でビルドクオリティの高さ、必要十分な音質。
リケーブルしても5,000円以内で楽しめる。
低音好きで、ライブを聴いているような臨場感を味わいたい方にお勧めです。

非常にコスパ良く、普段使いにも適しているように思います。

最後にこのような機会を頂きましたKBEAR様に感謝致します。
 
以上になります。
長文失礼しました。

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