Amazon Web Services ブログ
週刊AWS – 2019/6/10週
皆さんこんにちは。AWSソリューションアーキテクトの小林です。AWS Summit Tokyo 2019が無事に終了いたしました。たくさんのお客様にお越し頂くとともに、ストリーミングも数多くの方にご覧頂き、本当にありがとうございました。セッション資料や録画は近日中に公開されますので、今しばらくお待ちください。私はAWS展示ブースの説明員を担当したり、お客様とのミーティングに参加したりとバタバタした感じでありつつ、充実した3日間を過ごさせて頂きました。みなさまは楽しんで頂けましたでしょうか?次は6月27日にグランフロント大阪で開催されるAWS Summit Osaka 2019です!こちらの方もみなさまに満喫頂けるよう準備を進めておりますので、ぜひともおこしください。
さて、それでは先週のアップデートを振り返ってみましょう。
2019年6月10日週の主要なアップデート
- 6/10(月)
- AWS CodeCommit Supports Two Additional Merge Strategies and Merge Conflict Resolution
これまでCodeCommitはpull requestに対するマージ手法としてGit標準のFast-forwardマージだけがサポートされていましたが、Squashマージと3wayマージが新たにサポートされました。また、コンフリクトを解決するためのエディタがコンソールに統合されたので、これまでよりも共同開発作業が容易になります。
- AWS CodeCommit Supports Two Additional Merge Strategies and Merge Conflict Resolution
- 6/11(火)
- Amazon Personalize Now Generally Available
リアルタイムなレコメンデーション・パーソナライズを可能にするAmazon Personalizeが東京を含む一部のリージョンで一般利用開始(GA)になりました。PersonalizeができることについてはWebページを、詳細についてはドキュメントを確認してください。プロダクトのFAQにも情報がまとまっていますので、どうぞこちらも。 - CloudEndure Migration is now available at no charge
物理・仮想化・クラウドなど、様々な環境からAWSへのマイグレーションを容易にするCloudEndure Migrationが無料でご利用いただけるようになりました。利用する際にはライセンスを発行する必要がありますのでご注意を。
- Amazon Personalize Now Generally Available
- 6/12(水)
- Amazon Aurora with PostgreSQL Compatibility Supports Cluster Cache Management
PostgreSQL互換のAuroraでクラスタキャッシュマネジメント機能が追加されました。予め指定したレプリカに対してマスターインスタンスが持つキャッシュの内容を同期することで、フェイルオーバーが発生した際にキャッシュが保持された状態を維持します。この機能によりフェイルオーバー直後のパフォーマンス低下を抑えることが可能です。 - Amazon QuickSight launches multi-sheet dashboards, new visual types and more
QuickSightで複数の機能追加が行われています。特徴的なのは複数のシートから構成されるダッシュボードを作成できるようになったことで、様々な情報をタブ毎に分類してビジュアライズできるようになりました。参考に和訳済みのブログ記事が出ていますのでこちらもどうぞ。タブのイメージはブログ記事の画像を見ていただければ一目瞭然です。 - Network Load Balancer is Now Available in Asia Pacific (Osaka)
大阪ローカルリージョンでもNetwork Load Balancerをご利用いただけるようになりました!
- Amazon Aurora with PostgreSQL Compatibility Supports Cluster Cache Management
- 6/13(木)
- Amazon RDS for Oracle now supports z1d instance types
RDS for Oracleでz1dインスタンスタイプが利用できるようになりました。z1dインスタンスタイプでは最大4.0GhzのCPUコアを利用することができるのでCPU負荷の高いワークロードに最適です。また、vCPUの数とメモリ容量のバランスが程よく設定されていることもポイントです。
- Amazon RDS for Oracle now supports z1d instance types
- 6/14(金)
- Amazon ElastiCache launches reader endpoints for Redis
Redisのリードレプリカに対する負荷を分散するために、リーダーエンドポイントをご利用いただけるようになりました。これまでは自分で負荷分散を考える必要がありましたが、これからは個々のレプリカを意識することなく、ひとつのエンドポイントに対して読み取りリクエストを投げることができます。 - Amazon S3 Update – SigV2 Deprecation Period Extended & Modified
AWS News Blogからの記事ですが重要なのでピックアップします(和訳はこちら)。S3でSigV2による署名が利用できなくなる旨をアナウンスしておりましたが、お客様からのフィードバックを受けて内容の変更と時期の延期を発表しました。2020年6月24日以降に作成されたバケットではSigV2は利用できなくなる一方で、既存のバケットでは引き続きSigV2をサポートすることになります。とはいえ、AWSとしてはセキュリティと効率の観点で新バージョンであるSigV4を強く推奨しています。可能な範囲でなるべく早くSigV4に移行することをおすすめします。ちなみに、ブログ記事にはSigV2を利用しているかどうかの判別法も記載されていますので、ご一読ください。
- Amazon ElastiCache launches reader endpoints for Redis
それでは、今週はこのあたりで。See you next week!
ソリューションアーキテクト 小林正人(@maccho_j)