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ダイソン空気清浄ヘッドフォン「Dyson Zone」全仕様公開

ダイソンは、ノイズキャンセリング機能付き空気清浄ヘッドフォン「Dyson Zone」の全仕様を公開した。「都市の騒音と大気汚染という2つの課題に取り組むため設計された」という製品で、音楽の再生と空気清浄が可能。2023年1月に中国で、3月にアメリカ、英国、香港、シンガポールにて販売開始予定。日本での展開は未定。

「ダイソンの約30年にわたる、気流、フィルター技術、モーター技術に関する専門知識と、室内外の空気質に関する深い理解から生まれた」という製品。英国、シンガポール、マレーシア、中国にまたがるチームによって設計され、ソフトウェアは特に東南アジアの拠点で重点的に開発された。

耳だけでなく、ユーザーの鼻と口も覆うことができる。ハウジングの中にコンプレッサーを備え、二重構造のフィルターを通して空気を吸い込み、浄化された2つの気流が非接触型シールドを通して着用者の鼻と口に流れる。

静電フィルターは0.1μの粒子状汚染物質を99%捕捉。カリウムを含んだKカーボンフィルターはNO2やSO2などの都市汚染の代表的な酸性ガスを浄化するという。フィルターの寿命は最長12カ月。

「MyDyson」アプリ

搭載するセンサーでNO2濃度を監視。「MyDyson」アプリで騒音レベルとともにリアルタイムでモニターできる。さらに、搭載する加速度センサーでユーザーの運動量をモニターし、シールドを装着したオートモードでは、浄化された気流を適切に調整。シールドを傾けると会話モードが起動し、自動的に空気清浄機能と音楽再生を一時停止して充電の消費を抑える。

ヘッドフォンとして音楽再生も可能で、「低音、中音、高音域にわたり明瞭で、歪みを最小限に抑え、広周波数帯域、没入感の高いHi-Fiオーディオを提供するように設計されている」という。再生周波数帯域は6Hz~21kHz。

アクティブノイズキャンセリングシステムも搭載。搭載する11個のマイクのうち8個を使用。1秒間に384,000回、周囲の音をモニタリングし、最大38dBまで騒音を低減するとのこと。

スピーカードライバー、電子装置、機械構造、素材、音響は、歪みを最小限にするために慎重に設計。ユニットは40mm径。ドライバーの出力は、毎秒48,000回の高度な信号処理によって均等化され、ノイズキャンセリングと組み合わせて「全周波数帯域にわたって高周波の歪みを聞き取れないレベルまで中和する」とのこと。さらに、独自のEQ設定により、周波数カーブを最適化した。

通話用のマイクも内蔵し、通話、音声録音、音声制御も可能。通話用マイクは、フィードフォワードアクティブノイズキャンセルと組み合わせることで、デュアルマイクビームフォーミングを実現。着用者の後方や横からのノイズを除去し、より明瞭な音声通信が可能という。

内蔵バッテリーで、最大50時間、ノイズキャンセリング機能やオーディオ再生が可能。

MyDysonアプリでは、ヘッドフォンの操作や、風速、ノイズキャンセリングモードの調節にい加え、オーディオのイコライジングをDyson EQ(最適化)、Bass Boost(低音)、Neutral(フラットなレスポンスカーブ)の3モードから切り替え可能。アプリは聴覚健康ガイダンスに基づき最大音量が自動設定されていますが、必要に応じてアプリ内から設定を変更できる。