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耳を塞がない“ハイレゾ級”音質の骨伝導イヤフォン。ソニー出身者ら開発
2017年3月10日 19:40
BoCoは、クラウドファンディングサービスのGREEN FUNDING by T-SITEにおいて、耳を塞がずに音楽を聴ける“ハイレゾ級”骨伝導イヤフォン「EarsOpen(イヤーズオープン)」の先行販売を開始した。目標金額は100万円だが、10日時点で6倍を超える約693万円を集めている。有線イヤフォンとBluetoothイヤフォン、聴覚補助機能も備えたワイヤレスイヤフォンの3モデルを用意。有線イヤフォンの価格は9,800円だが、先着で30% OFFの6,860円(税込)で販売する支援コースなどが用意されている。発売時期は5月中旬予定。
ゴールデンダンスの骨伝導デバイス技術を使い、ソニーのオーディオ製品開発・設計に携わっていたメンバーが中心となって商品を開発した。
イヤフォンは、耳穴に掛けるフックと耳たぶに挟むクリップ状のパーツで固定。鼓膜を使わずに骨を振動させる骨伝導により、耳を塞がずに周囲の音を聞きながら、音楽も聴ける。移動中や仕事中、ランニング時などの利用を想定している。
ラインナップと販売価格は、音楽再生用の有線イヤフォン「WR-3 CL-1001」が9,800円で、ブラックとホワイトの2色展開。Bluetoothイヤフォン「BT-3 CL-1001」(ブラック)は25,800円。Bluetooth対応で聴覚補助機能も備えた「HA-3 CL-1001」(ブラック)は98,000円。いずれもIPX5の防塵防滴機能を備えている。
ドライバユニットに相当する直径10mmの「earsopenデバイス」を搭載。骨伝導製品の基礎特許を持つゴールデンダンスの「ダイナミック振動子」技術を採用している。デバイスの最適化で分割振動や不要共振を大きく減らし、再生周波数特性が4Hz~40kHzという“ハイレゾ級”音質を骨伝導製品として初めて実現したとする。楽器の倍音に着目し、 基音に対する倍音の割合をコントロールして「美しい楽器の響きを模した効果を手に入れ、 かつてない高音質リスニングを実現する」という。
聴覚補助モデルのHA-3は、聴覚に障害をもつ人の利用を想定。生活音対応機能を備え、物を落とした時のような大音量の突発音でも耳が痛くなるような不快感がないという。無指向性ステレオマイクを内蔵し、前後左右の「方向感の分かる聴覚補助」が可能。音楽再生も行なえる。耳を塞がないため、夏など暑い時期に汗や蒸れによる不快感もないとする。
Bluetooth対応のBT-3とHA-3はどちらもバッテリを内蔵。音楽再生時と通話時の電池持続時間は各10時間。HA-3で聴覚補助機能を利用した場合の電池持続時間は20時間。