“選択肢の重み”重視の美少女SFノベル『パーガトリー・ブルー』正式発表。誰からも見えなくなった少女を救う、選択と決断で切り開く物語

ENDLESS SUMMER Studioは12月27日、『パーガトリー・ブルー(PURGATORY: BLUE)』のティザーサイトを公開した。選択と決断の近未来美少女SFノベルゲームである。

インディーゲームスタジオENDLESS SUMMER Studioは12月27日、『パーガトリー・ブルー(PURGATORY: BLUE)』のティザーサイトを公開した。同作はPCなどへ向けて、2025年完成を目指して制作中。ティザーサイトでは、本作のあらすじやヒロインの紹介などがおこなわれている。またイメージソングも公開中だ。

『パーガトリー・ブルー』は、主人公以外から見えなくなった幼馴染の少女を救おうとする、選択と決断の近未来美少女SFノベルゲームである。本作の舞台は、東京湾で未知のエネルギー「キネティック・オーラ」が発見された世界。日本は技術転用によって、一躍エネルギー大国へと成長を遂げていた。

主人公の相馬璃人(あいまあきと)は、海上へ建設された次世代型スマートシティ「凛母(りんぼ)」で念願のインターンシップに参加し、新しい日常をスタートさせる。クセの強い先輩や女性社員に振り回されながらも、最先端技術の中心で過ごす充実した日々を過ごしていた。そんなある日、相馬璃人は疎遠になっていた幼馴染の少女・夢丘杏音(ゆめおかあんね)と再会。アイドル活動を休止中の彼女は、なぜか主人公を除いた周囲の人間から認識されなくなっていた。

キャラクターとしては、国際的なアイドルグループのメンバーであったが、疑惑に巻き込まれて活動休止中の幼馴染・夢丘杏音。主人公の高校時代の先輩で、クレイジーな言動が目立つというクリエイターの左右田春奈などが登場。主人公とヒロイン2名に待ち受ける謎を読み解いていく物語が繰り広げられる。

主人公の相馬璃人やヒロインたちの物語は、恋愛ビジュアルノベルゲームとして展開されていく。プレスリリースによると、本作では選択と決断が運命を切り開くとのこと。昨今のノベルゲームで失われがちな選択肢の重要性に再注目しているそうで、プレイヤーが選択の重みを感じられるゲームを目指しているとのこと。選択肢を前に悩んでしまうような、重い選択が待っているのかもしれない。

本作を手がけるENDLESS SUMMER Studioは、音楽アーティストのcittan*(田中文久)氏が代表を務めるインディーゲームスタジオだ。プレスリリースによると、同氏はサウンド制作会社スーパースィープに約11年間所属し、ゲームの楽曲制作や効果音制作に携わってきたのだという。同氏のXアカウントを見る限り、直近では『怒首領蜂大往生 臨廻転生』コンソール版のアレンジ楽曲制作に参加。cittan*(Sprite Recordings)名義では『LAMUNATION!-ラムネーション!-』の2ndOP楽曲「N.O.S」なども手がけてきた。

プレスリリースによると、同氏は音楽活動の中で、自分のやりたい表現がすべて実現できないと感じたのだという。そこで思春期から影響を受けてきた美少女ゲームカルチャーへの恩返しも込めて、創造したい世界をシナリオ執筆から表現する挑戦を始めたそうだ。

本作『パーガトリー・ブルー』については、同氏は美少女ゲームを作り始めたことを公言しており、直近ではタイトル名も明かされていた。今回ティザーサイト公開にあわせて、作品の情報が正式に公開されたかたちだ。

本作の制作陣としては、cittan*氏が原案・シナリオ・音楽を担当。音楽については、約11年間ゲームの楽曲制作などに携わってきた技術もすべて活かして、没入感のある高品質なサウンドトラックが作られるそうだ。またメイン原画・彩色・デザイン・現背景美術は商業で活躍してきたというドルゾ~氏が担当。サブキャラクター原画としてきゆい氏、スクリプトとして、はいぺりよんfeat.おむつ氏も制作に参加している。

パーガトリー・ブルー』は、PC向けに2025年完成を目指して開発中。マルチプラットフォーム展開についても検討されているようだ。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

記事本文: 2581