読書録「クラウド『超』活用術」

・［新時代のワークスタイル］クラウド「超」活用術
著者:北真也
出版:C&R研究所

最近だと同じ出版社の「ハイブリッド手帳術」が似た感じの作品としてはあったかな？
あちらはEVERNOTEとアナログ手帳の使い分けを軸に、クラウド活用法を紹介してたけど、本書の場合は正面からクラウド」の活用を論じている。
入るならコッチの方が使い手があるかもね。
iPhoneの活用もベースになっているので、個人的にフィットするってのもある。

色んなツール、サービスが紹介されてるんだけど、ベースとなるのは以下。

Googleカレンダー
EVERNOTE
Toodledo
Dropbox

この手の作品だとGmailの活用が挙げれてるケースが多いと思うんだけど、そこは殆どスルー。
一方でスタートしたばかりのiCloudについてはコメントされてる程度で、「活用」的な紹介はないんだけど、これはタイミング的に仕方ないかな。
仕組みづくりの基本には「7つの習慣」や「GTD」の考え方があると思うけど、 前提としてあまり突っ込んだ説明はされてないので、ここは予備知識があった方が理解しやすいかも(分からないってことはないけどね)。

中でも一番中心に据えられているのはEVERNOTE。
僕はそこそこEVERNOTEを使ってるけど、本書を読むとマダマダですな。
(まあ作者はEVERNOTEに関する本を書いてるくらいだから)
特に写真の活用はもっと考えるべきと反省。
4Sになって解像度は3GSから格段に上がってるから、ここはもっと活用の幅があるように思う。(で、早速FasteverSnapをDL)

一方、Toodledoはどうかなぁ。
イイのは分かるんだけど、僕の仕事の中身から考えると、若干細かすぎるかもw。
個人的にはGoogleカレンダー& Remember The Milkが丁度いい塩梅な気がする。
でも作業ワークが多い場合は、確かに一考の価値があるツールかもしれないな。

多分作者のスタイルはPCを使う機会が多いんだろう。
僕はiPhone/iPadで作業完了させるケースが多いので、ここら辺はスタンスに齟齬がある。
ただ読んでて、「クラウドを活用するなら、PCでの作業比率をあげた方がいいかも」とは思った。
特に入手した情報の整備をするあたりでね。

仕事でクラウドを使おうと思っても、会社のルールやシステムに制限があって活用仕切れない部分がある。
作者もサラリーマンなのでその点は認識している。
本書で紹介されてるのも、チームワークより個人でのワークが中心。
そういう意味ではサラリーマンにフィットする内容ではあるよ。
ホントはチームワークにこそクラウドは真価を発揮すると思うんだけどねぇ。

まあこのタイミングで「クラウド活用」について読むならイイ具合の一冊かと。
僕自身は参考になりました。