なもなきアクアリウム

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すきなこととかたのしいことを…

【レビュー】#199『サントリープレミアムハイボール 山崎 華やかで濃厚な味わい』は香りとともに楽しみたい、凝縮された『山崎』の良さ。

こんにちは。もう一度、こんにちは。

 

朝倉あさげ著『世界一やさしいウイスキーの味覚図鑑』、発売中です!

あと数日で通販サイトにも在庫が復活するはずです…それか書店を頼ればもしかしたら見つかるかもです…?

 

今回は待ちに待ったこちら。

 

サントリープレミアムハイボール 山崎

華やかで濃厚な味わい

SUNTORY PREMIUM HIGHBALL 
YAMAZAKI SPANISH OAK CASK

蒸留所:山崎蒸溜所(サントリー)

内容量:350ml

アルコール度数:9%

シングルモルト・ジャパニーズウイスキー

購入時価格:660円(税込)

 

 

 

 

これぞ真打ち。

 

2024年12月24日より全国で数量限定発売されています。

と、言いつつ12月21日くらいから入手報告が上がっていたりします。

 

プレミアムハイボール缶としては5作目、山崎ハイボール缶としては2作目。

前回がミズナラ樽推しだったのに対し今回はスパニッシュオーク樽推しとなっていて白州ハイボール缶よりコンセプトが定まっています。

 

色合いは前回の山崎ハイボール缶と同じく黒基調。

スパニッシュオーク樽を思わせる(?)落ち着いた赤の帯が不動の山崎ブランドの力強さを体現しているかのようです。

 

で、山崎ハイボール缶の秘密はQRコードでという前回の白州缶と同じ方式。

https://www.suntory.co.jp/whisky/yamazaki/yphbcan/

秘密をばらすのは大変心苦しいですけれど特別にURLを貼っておきます。

 

 

・公式評(サントリー公式サイトより)

山崎蒸溜所伝統のスパニッシュオーク樽原酒をキーモルトに据え、プレミアムハイボールに適した原酒を厳選しブレンドを重ねました。

スパニッシュオーク樽に由来する華やかで濃縮感のある味わいは、レーズンなどのドライフルーツにも例えられます。しっかりと冷やして、贅沢なひとときをお愉しみください。

https://www.suntory.co.jp/whisky/yamazaki/yphbcan/

 

URLは上と同じです

 

 

・氷なしで飲んでみる

香り:結構な樽っぽさを感じる。

   ヴィンテージ感のある、埃っぽいレーズン。

   レコードがかかっていそうな歴史ある洋館みたいな感じ(?)

   華やかで甘みの強い、そんなドライフルーツのような香り。

味 :樽の強さがはじめに。

   その後に黒蜜のような甘さがじんわりと主張してきて…美味しい!!

   深みがあり、高貴さと老練ささえ感じる。

   濃く詰まったレーズンや黒蜜の甘さが印象的。

   それらが押しつけがましくないのがさすが山崎。

 

 

・氷ありで飲んでみる

味:一転してフレッシュさが出る。

  枝付きのレーズンのよう。

  ただ、こんだけ注いでおきながらこれは勿体ないと脳が警鐘を鳴らす。

  あかんっぽい。

  …

  5分ほど時間が経ってからまた飲んでみると味がなじんで非常にフルーティ。

  いける。あかんくない。

 

 

・缶から直で飲んでみる

味:樽の深い味わいは随一。

  それとともに深みのあるレーズン感がふわりと付いてくる。

  余韻はやはり樽のビター、ほんのりと香木感も感じられ…る…?

  

 

・総評

樽感を押し出した強気な山崎。

 

奥ゆかしさはそのへんに置いといて、「よう見とき、これが樽熟成、ウイスキーや!」と魅力をわかりやすく教えてくれている。

(ウイスキーが関西弁を話しているかどうかの感じ方には個人差があります。)

 

オールドシェリーのような埃っぽい黒蜜感があり、贅沢な原酒を想像させる。

ちょっと樽感が目立つものの、山崎18年になんとな~~~~~~~く通じるような味わいのウイスキーがコンビニで買えるのは凄い。

 

山崎まで来るとハイボールでも十分香りが立ち、香り込みで楽しむべきハイボール缶になっている、ので、缶から直飲み最強説はちょっと揺らいでいる。

ただ、今回のものに関してはどの飲み方でも割合美味しく飲めるのでそういう面でもやはり山崎と感服するばかり。

 

おすすめは断然「氷なし」で「テイスティンググラス」に注いで飲んでいただきたい。

温度が上がると更に香りが立ち、シェリーの贅沢な香りが楽しめる。

常温でも美味しいのかな?

 

 

・所感

入手困難な山崎を多くの人が試すことができるありがたみ~~!!!!

 

「ひとりでも多くの方に山崎蒸溜所の品質と

そこで生まれるウイスキーの魅力を届けたい」

 

…という公式の文言の通り、かなり手に取りやすい販路と価格で「山崎」を味わえる最高のクリスマスプレゼントです。

手に取りやすい価格(660円)かどうかは個人差になりますけれど、実際問題「山崎」のハイボール350mlを660円で飲めるバーは地球上に存在しないと思うのでその辺考えるとおマジのおガチで破格だと思いますわ??

 

なんだかんだで、第5弾までやってきているプレミアムハイボールシリーズですけれど「ここまでついてきているな?ヨシ!」と言わんばかりに白州も山崎もちょっと複雑というかステップアップしたものをお出ししてきている感があるので、個人的には非常に飲み甲斐があって楽しく思っていますわね。

第6弾はあるのでしょうか…??

 

 

・次回

たぶん…来年

 

・前回

asgsn.hatenablog.com

 

【レビュー】#198『キリンウイスキー 陸ハイボール缶』は「陸」を飲んだことのある人にも飲んでほしい、新たな気付きを得られるハイボール缶。

こんにちは。もう一度、こんにちは。

 

朝倉あさげ著『世界一やさしいウイスキーの味覚図鑑』、発売中です!

重版分は12月25日?刊行らしいです。

デマを振りまいて申し訳ございません………………………

 

今回もハイボール缶です。こちら。

 

キリンウイスキー 陸ハイボール缶

KIRIN WHISKEY Riku HIGHBALL

蒸留所:富士御殿場蒸溜所(キリンディスティラリー株式会社)

内容量:350ml

アルコール度数:7%

ブレンデッド・ジャパニーズウイスキー

(ジャパンメイドウイスキー)

購入時価格:215円(税込み)くらい

 

 

 

 

ウイスキーの新大陸を、ハイボールでも。

 

「キリンウイスキー陸」自体は2020年5月19日が初出。

物議を醸した初期ラベルが2022年4月5日にリニューアルし今に至ります。

 

じつは、キリンウイスキーのスーパーエースとして君臨しており2024年の販売実績では総売り上げのうち約56%を「陸」が担っているというデータが発表されています。

(「富士」ブランドが約19%なのでおよそ3倍の売上がある…)

 

そんなスーパーエースがハイボール缶になって限定発売されています。

発売日は2024年12月10日。

なんだ、また周回遅れのレビューか… ←やめてね。

 

アルコール度数は7%。

元々の「陸」がアルコール度数50%なので、7倍以上に割られています。

これは先日のバスカー缶(6%)の6.66666…倍より薄められている計算になります。

度数自体は7%なのであんまり参考にならんと思うけれど…

 

構成はフルボトル版と変わらずです。

毎回原料原産地の読み解き方を忘れるので思い出しながら書くと、

・原材料はグレーンとモルト

・原産地名は全体量のなかで多く使われている順なので比率は国内製造>英国製造

・(グレーンウイスキー)表記の括弧内は原材料中で最も比率が高いもの

・て、ことは国内製造、英国製造のグレーン>国内か英国かのモルト

 

つまりはこういうことだと思います。(世界一やさしくないウイスキーの原料原産地名図解)

 

 

・公式評(キリンウイスキー陸 公式サイトより)

陸ハイボールは、きれいな味がする。

きれいな味ってどんな味?

何層にも感じる

香味豊かな

おいしさ

ほのかな甘い香りと

澄んだ口あたり

おいしいウイスキーで作ったハイボール

だから、格段においしい

 

丁寧に作っているからこそ、

余計なものはいれない。

使ったのは、ウイスキー陸と炭酸。

https://www.kirin.co.jp/alcohol/whisky_brandy/riku/highball/

 

ちなみに、公式のこのページでは5倍で割る(アルコール度数10%)のを推奨しています。

 

 

・氷なしで飲んでみる

香り:あぁ、陸。こんな香りだった。

   バーボンかと言われれば、そうではなく…

   ジャパニーズと言われれば…スコッチと言われれば…

   な、あの感じ。

   すっきりとしたバニラっぽさや樽の香り。

味 :あぁ、陸。こんな味だった。

   とはいえやはり元がアルコール度数50%なので…

   ややパンチに欠ける気がしないでもない。

   かなり洗練されたバニラ、樽感。

   溶剤を感じる前にスルっと飲めてしまうので

   そのあたりのバランスはちょうどいいかも。

 

 

・氷ありで飲んでみる

味:うむ…薄い。

  若干の物足りなさを感じてしまう。

  なんだろう、居酒屋でバーボンハイボールを頼んだ時の味…みたいな。

 

 

・缶から直で飲んでみる

味:一番濃く感じる。

  ふわりとレーズンっぽいフルーティささえ感じる。

  え、これは美味しい!

  クリーンでエステリー。

  香味豊かなフルーツ、バニラ、トースト感。

  

 

・総評

缶直飲みが最大手。

 

一段飛ばしで「富士」の味わいすら一瞬感じさせるスペック。

もしかして陸、リニューアル後にさらに洗練されている?

 

元が度数高めなウイスキーなので、結構薄めて飲むことによって繊細さが垣間見えるという気付きが大きい。

なんかバスカーでも同じこと言ってたような…

安いし、おいしい。

新機軸のジャパンメイドウイスキーがスーパーエースなのは非常に納得。

 

おすすめはどう考えても缶直飲み。

不思議なことにフルーティな味わいが際立ち、陸のスペックを一瞬越えたかのような錯覚を引き起こす。いや、実力?

 

 

・所感

ブログ初期のなつかしさを思い出しますわね。

 

…陸自体は一応ちょこちょこ飲んでいて記事にして以来飲んでないというわけではないのですけれど、記事にするにあたってじっくり分析しながら飲むという行為は久々…ですのよ。

新陸になってから非常にわかりやすくクリーンさが出ていて気持ちのいいウイスキーだと思っています。

 

ウイスキーの新大陸と呼ぶにふさわしい他にない味わい…です!

最近は居酒屋で陸のハイボールを提供している店も増えてきましたし、単純に認知度も上がってきたかと思います。

国産の新ブランドが伸びて行くのは非常に好ましいですわね。

 

・・・そういえば旧陸のレビューまだでしたわね…もう需要が…

 

・次回

まだ

 

・前回

asgsn.hatenablog.com

 

asgsn.hatenablog.com

 

 

【レビュー】#197『バスカー アイリッシュウイスキーハイボール』は気軽に”いつもの”バスカーを楽しめる、選べる2種展開。

こんにちは。もう一度、こんにちは。

 

朝倉あさげ著『世界一やさしいウイスキーの味覚図鑑』、発売中です!

嬉しいこと?にAmazon等通販サイトで現在品切れになっていますけれど、明日(12/20)ごろに在庫が補充されるかと…思います…??

 

今回はこちら。

 

バスカー アイリッシュウイスキーハイボール

THE BUSKER IRISH WHISKEY HIGHBALL

蒸留所:ロイヤルオーク蒸留所

内容量:350ml

アルコール度数:6%、8%

ブレンデッド・アイリッシュウイスキー

購入時価格:328円(税込み)

 

 

 

 

バスカーの勢いは止まらない!!!

 

2024年12月17日からローソン、ナチュラルローソン限定で発売開始されたハイボール缶です。

「バスカー」ブランドについては過去記事に任せる…とこの記事の文字数が著しく少なくなるのでここでおさらいしておきます。

 

・2016年にアイルランドで操業開始。

・シングルモルト、シングルグレーン、そしてアイリッシュウイスキー独自の文化であるシングルポットスチルの3種の原酒を作り分けることのできるハイテク蒸留所。

・樽構成はバーボン、シェリー、マルサラワイン(シェリーと並び世界4大酒精強化ワインに数えられる)の3種。

・ブレンデッドのバスカーはその3種の原酒と3種の樽をフル活用してブレンドされた蒸留所を代表する銘柄。

 

で、ハイボール缶にしては珍しく2種のアルコール度数にて展開しています。

標準レベルの8%と、ハイボール缶にしてはやや低めの6%。

 

缶に描かれたウイスキーの液色で度数の違いを表現しています。

8%のほうが濃いめな色をしています。

まぁそうでなくても結構デカい文字で度数が表記されているので間違って買うことはあまりない…ないよね…?

 

それと度数による価格の差は無く、一律で328円(税込み)です。

 

 

・公式評(ローソン研究所(公式ニュースリリース)より)

お手頃価格で高品質なバスカーウイスキー

高品質な樽と高いコストパフォーマンス が特徴のバスカー。
バーボン樽、シェリー樽、老舗ブランド「フローリオ」のマルサラワイン樽を使用し、フルーティーな香りと豊かな味わいを生み出しています。通常この価格帯のウイスキーには、高価なマルサラワイン樽は使用されません。しかし、バスカーは「フローリオ」と同じ親会社(ILLVA SARONNO社)に属する強みを活かし、調達コストを抑えています。その結果、高品質ながら優れたコストパフォーマンスを実現しています。
地元バロー川の水を仕込み水に、アイルランド産大麦を使用して72時間の長時間発酵を行い、深みのある風味を生み出します。さらに、蒸溜にはウイスキーの種類に応じて3基のポットスチルとコラムスチルを使い分け、3種類の原酒をつくりだしています。 今回の商品は、伝統的な3回蒸溜で仕上げたバスカーのウイスキーの特長をそのまま缶に閉じ込めました。

 

6%も8%も、どちらもアルコール感を強く感じることはなく、口当たりがよくとても飲みやすいです。ハイボールをあまり飲まない人にもおすすめでです。ふわりとトロピカルフルーツのような甘い香りがしました。
Xmasや年末年始など、友人との集まりにもぴったりですね。
さらに298円(税抜)というお値段も魅力的。ローソン限定の特別なハイボール缶です。
バスカー新時代のハイボール体験を、ぜひお近くのローソンで!

https://www.lawson.co.jp/lab/tsuushin/art/1496058_4659.html

 

めっちゃわかりやすいですね、この文章。

 

 

・【6%】氷なしで飲んでみる

香り:うっすらとした穀物穀物とした香り。

   それと青りんごっぽいフルーティさ。

   奥にはかすかに樽っぽい木感が。

   なんとなくバスカーだね。

味 :かなり薄くて笑う。

   ほんの少し余韻に残るフルーティさと樽感。

   なんとなく緑色のフルーティ程度でちょっと難しい、かも。

 

 

・【8%】氷なしで飲んでみる

香り:たった2%の違いながら、香り立ちが段違い。

   酸っぱさと甘さが同居する赤いりんご。

   穀物の豊かな香ばしさ、軽やかでフルーティ。

味 :樽感まで感じ取れるフルーティなこの感じ。

   味わいは青りんご風で樽感のビターさが引き締めている感じ。

   親の顔より見たバスカーの味。

 

 

・【6%】氷ありで飲んでみる

味:もう何が何やら…??

  なんとなく…フルーティ?

  余韻に青りんご感が立ち昇る。

  軽いと言えば聞こえはいいけれど、どんな味?と問われると難しい。

 

 

・【8%】氷ありで飲んでみる

味:えっ…?

  飲みごたえしっかり。2%の差でこんなに変わる????

  青りんごの爽やかさがはっきりと感じられる。

  それと穀物の納豆っぽい香り(???)が立つ。

  わかりやすくバスカー。

 

 

・【6%】缶から直で飲んでみる

味:意外と味わいが濃い。

  これならバスカーとわかる、と言った感じ。

  さっきからとにかく堂々巡りの語句の羅列になるけれど、

  フレッシュな青りんご、強めの樽感が心地よくすいすい飲める。

 

 

・【8%】缶から直で飲んでみる

味:お~、こちらも味わいが強い。

  口に入った瞬間からはちみつのような甘い香りが開き、

  緑っぽいフルーティなアロマに包まれる。

  余韻の樽感もしっかりとあり間延びせず補強されている。

  バランスがよい。

 

 

・総評

これで気に入ったらフルボトルへ…って感じですかね。

 

ローソンに限った話ではありませんけれど、最近はコンビニでもバスカーが並んでいる店舗をちょくちょく見かけるのでフルボトルへの足掛かりとしてのこのハイボール缶は有意義なものだと思った。

 

当然の如くバスカーの味。それ以上でもそれ以下でもない。

バーボン樽由来の甘いバニラやはちみつの香り、シェリー樽由来のフレッシュなフルーティ感、マルサラワイン樽由来の酸っぱく甘い果実感、それらがぜんぶ楽しめる。

穀物の独特のコクというか甘さも感じられ、バスカーというウイスキーの隙の無さを再認識できる。

6%という極薄にして飲んでみるという試みは意外と頭に無くて新しく思った…けれどやっぱりウイスキーは濃ければ濃いほどよい。(末期)

 

両者どちらにせよおすすめは缶直飲み。

不思議と氷なしだとしてもグラスに注ぐとパワーダウンが否めない、かな?

 

 

・所感

ラベルのデザインを缶に落とし込んでいるのさすがに優秀すぎますわね。

 

この記事を書くにあたって当時のバスカーの記事を読みなおしたのですけれど、ありえんくらい小ざっぱりとしててお苦笑しました。

少しずつ書くことが増えていっていて、わたくし自身の成長を感じたような、感じないような…

 

それにしても初期の記事もそれなりに読んでいただけているので、加筆というか見るに堪えるようなものに補強するべきか…と考えましたがものすごい労力ですね。

気が向いたらやります(いつもの)

 

バスカーの話に戻って、ちょくちょく「スモールバッチ」なるものが流通していますよね?

いまのところ現行品を買ってはいないのですけれど、シングルグレーンのスモールバッチとか出ませんの…??とひそかに思っています…

 

 

・次回

まだ

 

・前回

asgsn.hatenablog.com

 

 

【レビュー】#196『黄桜ウイスキー プレミアムハイボール 日本酒杉樽フィニッシュ』は「飲む杉」という次元を超えている。

こんにちは。もう一度、こんにちは。

 

朝倉あさげ著『世界一やさしいウイスキーの味覚図鑑』、発売中です!

現在Amazonなど通販サイトでは売り切れ状態で、12月20日に重版出来らしいのでそこから順次並んでいくと思います!

重版出来(じゅうはんしゅったい(重版が販売されはじめること))と読むらしいです。業界用語…

 

 

今回から年末恒例行事(?)の地獄の缶ハイボールシリーズがはじまります。

 

黄桜ウイスキー プレミアムハイボール

日本酒杉樽フィニッシュ

KIZAKURA WHISKY PLEMIUM HIGHBALL

JAPANESE SAKE CEDAR CASK FINISH

製造元:黄桜株式会社(京都府)

内容量:350ml

アルコール度数:8%

ブレンデッドモルト・ジャパニーズウイスキー

(ジャパンメイドウイスキー)

購入時価格:495円(税込み)

 

 

 

 

どえらいものが出ていました。

 

2024年10月中旬ごろくらいから発売されているハイボール缶です。

近所ではファミリーマートくらいでしか見つけられませんでした。

 

リリース元は日本酒でおなじみの黄桜株式会社。

会社は大正14年(1925年)に設立され清酒や地ビールなどの製造を営んでいたところ、2018年にウイスキー事業へ参入、2022年には「丹波 1st edition シングルモルト」を発売しています。

 

そんな黄桜株式会社が運営するのが「丹波蒸溜所」。

2024年現在でも継続的なシングルモルトのリリースを行っています。

 

で、実際に缶を見て思ったのが「スーパーのOEMの缶ハイボールみたいだなぁ」でした(超特大失礼千万無礼発言)

 

スペックは上述の丹波蒸溜所のモルトと、英国産輸入モルトのブレンデッドモルト。

それを日本酒を貯蔵していた杉樽(おそらくは自社?)でフィニッシュをかけたものです。

 

この内容で行くと、もしかしなくても

中身はこれなのかなぁ?と思います。

(黄桜 カスクマジック 杉樽フィニッシュ ブレンデッドモルト)

 

上のカスクマジックのスペックは

丹波モルト+英国産モルトを黄桜の純米吟醸樽酒で使用した杉樽で3週間の後熟…となっています。

 

実際、某ウイスキーフェスでこれそのものを試飲したことがありますが、めちゃ杉の香りが立ち昇ってくる他に無い味わいだったのを記憶しています。

 

495円というちょっと高めの価格設定ですけれど、モルトウイスキー+炭酸のみですのでまぁ~~~高くなるのは仕方ないのでは?と思います。

 

というかフルボトルの値段からケチケチ計算タイムで算出すると

5830円 ÷ (700ml ÷ (350ml ÷ (47% ÷ 8%)))= 496円

…となり超適正価格(むしろ炭酸分お得と言える)となっています。

 

 

・公式評(黄桜 丹波蒸溜所公式ページより)

「黄桜 丹波蒸溜所」で蒸留、熟成したモルトウイスキーに、スコッチモルトをブレンドし、日本酒を貯蔵した杉樽で後熟した原酒をハイボールに仕立てました。モルトウイスキーと炭酸のみで造った、杉の香りが心地良く鼻を抜ける贅沢で爽やかなハイボールに仕上がりました。また、本品は着色・冷却濾過を行っておりません。

https://kizakura.co.jp/tamba/item/item_highball_sugi.html

 

 

・氷なしで飲んでみる

香り:笑うほど杉。杉過ぎて杉生える。(植林)

   ログハウスとか木製おもちゃの、あの匂い。

   奥に柑橘っぽいフルーティさもあるけど…やっぱり杉。

味 :香りほどは杉杉していない…

   ウッディさと柑橘のフルーティさのバランスがよい。

   呼気が杉なのはやっぱり笑いを誘ってしまう。

 

 

・氷ありで飲んでみる

香り:やっぱり杉感。

味 :概ね氷なしとおなじではあるものの…

   原酒の若さが若干見えてくる。

   基本的にウッディな樽感+フルーティな柑橘感。

   乳製品感も若干出ている。

 

 

・缶から直で飲んでみる

味:これは一番ウッディ。

  杉の若々しく爽やかな香りが際立ちコンセプトに合致している。

  フルーティな側面もそれなりにありわかりやすく飲める。

 

 

・総評

バーボンでもこんなに木感出ないでしょ…

 

上述の通り某フェスで試飲をしたやつ(カスクマジック)のハイボール版といった趣、というかそのもの。

 

杉主体という試みは非常に面白く、他に無い個性をひしひしと感じました。

それ(杉)抜きにしてもいまからが楽しみなモルトでしたので今後の動向もチェックしたいと思っています。

 

缶直飲み、グラスに注いで飲む、どちらも良くできていておすすめ。

缶直飲みのほうが若干木感が引き立ち、一方グラスに注いだほうが味の面ではバランスタイプに感じた。(グラスの特性上、香りが籠って立ち昇るので香りについてはグラスに注いだほうが木感際立ちまくる。)

 

 

・所感

正直なところ、人を選ぶのは否めませんわね。

 

木の煮汁か何かですの?というくらい杉由来の香りがこれでもかと出ていて、正直わたくしでも1缶全部飲めるかどうか一瞬不安になりましてよ。

ただ、慣れてしまえば幼少期に遊んだ木のおもちゃや田舎を思い出す、ただただ楽しかった頃の香りに酔いしれるという奇妙な体験ができて…あれ…おかしいですわね…なんだか目からニューメイクが…(失明)

 

じつは、ノーマル版も販売されているのですけれどこのブログ特有の尖ったものからなぜか行きたがる傾向…ではなくて単純に杉のほうだけ売っていましたのでこうなりました。

年末が近づくとハイボール缶がリリースされまくるこの現象…なんなんでしょうね???

 

 

・次回

まだ

 

・前回

asgsn.hatenablog.com

 

 

 

【公式】「世界一やさしいウイスキーの味覚図鑑」の歩きかた

こんにちは。もう一度、こんにちは。

 

朝倉あさげ著『世界一やさしいウイスキーの味覚図鑑』、発売中です!

・・・というものの、都心部以外の書店様ではぼちぼちの流通具合で、ようやく通販サイト等でお手元に来たころでしょうか?

(各種通販サイトでも12月10日とかのお届けになっていた)

 

今回はそんな本書籍の楽しみ方を公式で発信していこうという回です。

 

 

 

 

・どういう人向け?

・これからウイスキーを始めようかなと思っている人

・ウイスキーを眺めるだけでも好きな人

・そのへんに売っているウイスキーがどんな味か知りたい人

・うんちくはほどほどに、ウイスキーの”中身”にこそ興味がある人

・オタク

・・・みたいな方に特におすすめです。

 

ただ、既にウイスキーを嗜まれている方でも楽しめるように書いたつもりです。

全部のページに対して、もっと書きたいことがたくさんありました。文字数の関係でギュッと詰めています。

 

未熟なところがあればここでもXでもメールでもなんでもよいのでぜひご感想いただければと思います!

 

 

・使い方一例

・飲んだ後で、書籍を読んで要素がどれだけ拾えたか照らし合わせる

カッコつけてでたらめなフレーバーを載せたりは絶対にしていませんのでそこは信頼していただいて…答え合わせ的に使っていただく用途です。

ひとつでも本と一致するものがあれば、朝倉あさげと気が合いますねということです(??????)

 

予防線ではありませんけれど、味覚や感性、それまでに触れてきた食物のレパートリーなどはほんとうに人それぞれなので自分が感じ取ったものが本には載っていなかったからと言っておかしいわけでは決してありません!みんなが正しいです!

 

ほか、気温や体調、環境で味覚や嗅覚が変わってきますのでなるだけ万全のコンディションで飲むとよりウイスキーを正確に楽しめます。

 

ただ、初見飲みはぜひご自身の感覚のみで飲んでみてください。

あなたのその体験はあなただけのものです。

 

 

・同じような条件で飲んでみよう

これ大事なことでした。

グラスによって口当たりが変わり、味わいも変わってくることもあります。

 

朝倉あさげのテイスティング時の使用グラスは

・「グレンケアン」(ストレート、ロック)

 

・「東洋佐々木ガラス  薄づくりグラス 360ml  G101ーT292」(ハイボール)

 

ふつうにド・スタンダードです。

ふたつ揃えても2,000円ちょいかと思います。

書籍と一緒くらいですね。

 

ストレートでなんて飲めないよ!って方はそれでも大丈夫です。そのうち慣れます。

ハイボールの際でもなるだけ薄づくりのタンブラーグラスがおすすめです。

 

 

・何を買うかの指標とする

書籍を読んだり、実際に飲んだりしてどういうカテゴリーのウイスキーが好きかがわかったら、本からピンときたウイスキーをお店に探しに出かけましょう!

イメージと違って落胆するボトルも中にはあるかもしれませんけれど、そういうボトルでも開栓後に1か月くらい時間を置いて飲んでみるとまた違った印象を与えてくれる場合も多々あるので楽しいです。

 

気に入った銘柄が見つかった場合は、そのシリーズを片っ端から買ってみるのもよいです。

例えば、ザ・グレンリベット12年から入ってグレンリベットが気に入った場合はちょっと手を伸ばして15年とか、むしろ廉価帯のファウンダーズリザーブに行くとか、人それぞれ無限の分岐があります。

旧ボトルだったので掲載していませんけれど、ザ・グレンリベット15年は個人的にかなり好きです。

 

基本的にそのへんで売っているウイスキーを中心に掲載したつもりですので、「はじめの1本を見つける」用途としてもほどほどにお使いいただけるかと思っています。

というかそういう使い方をしていただけたなら至上の喜びです。

 

 

・誤植を探す

さがさないでください。

 

 

・とにかく、読みやすいように書きました

このブログよろしく、活字アレルギーの人にも読みやすく!ハイボールのようにするすると頭に入っていくような文章を心がけました。

特にチャートやアイコンなどの視覚的にわかりやすい部分が「攻略本のよう」という大変光栄なご感想もいただいてますのでオタク冥利に尽きる次第でござるよ。

 

 

・すげえこと最後に言うね

X(旧X)で告知しましたけれど、重版が決定しました!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

ウイスキーをもっと気楽に、気軽に、身近なものとして認識していただけるとウイスキー業界もさらに盛り上がり、より楽しいものとなると思っています。

 

この世には、当然のことながら本書籍よりもウイスキーに詳しい書籍がたくさんあります。

ウイスキーに限らずですが、そのままでも十分美味しいけれども知識を身に着けるとさらに美味しく、奥深く、楽しいものとなります。

「世界一やさしいウイスキーの味覚図鑑」をきっかけにして、ウイスキー特有の言語に慣れてから他のウイスキー本を探していただけるとよりスムーズに情報が頭に入ってくるのではないか、と思いますのでそういうルートもいいんじゃないかなぁと考えています。

謙虚ぶってるわけじゃないです。

 

 

当ブログでも引き続きウイスキーレビューの記事やらをアップして参りますので、書籍ともども今後ともよろしくお願いいたします!!!

 

画像

ちなみに・・・

期間限定購入特典(有料)(コンビニ印刷)風のネップリもひっそりと用意しました。

 

・セブンイレブン(12/13まで)

  CLFKY5BX

・ローソン、ファミマなど(1/5まで)

  7X2AQ4NEGE

 

たぶんこれで印刷できます。

セブンイレブンのは結構白飛びしてしまうので積極的におすすめはしません。

 

 

おわり

 

【レビュー】#195『バンクホール ブリティッシュシングルモルト』は洋菓子と山盛りのシナモンが香る、アフタヌーンティー的ウイスキー。

こんにちは。もう一度、こんにちは。

 

朝倉あさげ著『世界一やさしいウイスキーの味覚図鑑』、発売中です!

こっちはこっちで変わらずやっていきます。なにとぞ…

 

今回はなんで書籍に入れなかったのかと今更感漂うこちら。

 

バンクホール

ブリティッシュ シングルモルトウイスキー

BANKHALL

BRITISH SINGLE MALT WHISKY

蒸留所:バンクホール蒸留所(HALEWOOD ARTISANAL SPIRITS)

内容量:700ml

アルコール度数:40%

シングルモルト・ブリティッシュウイスキー

購入時価格:2,450円(税込み)

 

 

 

 

次に来ると言われている?期待の新星。

 

はじまりは2019年。

1790年設立と相当古い歴史を持つ、かつてイギリス・リバプールに存在した同名の「バンク・ホール蒸留所」の名前からブランド名がつけられました。

 

インターネットでは「イギリスの湖畔地方にあるウィロウ蒸留所で作られる」という情報が半ば定型文のようになっていたので怪しいと思ってざっと調べてみたところ、ウィロウ蒸留所という施設は全く引っ掛かりませんでした。

また、バンクホール公式サイトでは「バンクホール蒸留所」という呼称を使用しておりこちらはインターネットで調べてみるとビジターセンター的な施設が確認できますが、蒸溜設備やボトリング等を行う施設の大きさでは到底なく、さらに裏手にはその約5倍の施設面積の「バイクの修理屋」がくっついて建っています。

 

というわけで、ぶっちゃけ謎です。

 

さて、このブック型のボトルシェイプに「B」から始まるとなると真っ先に連想するのが「バスカー」ですよね。

しかも今年(2024年)の7月にリニューアルし、バスカー側からむしろ寄っていっているという…

リニューアルに伴い、構成原酒シリーズであるシングルモルト、シングルポットスチル、シングルグレーンのイメージカラーが各々鮮やかめな色からちょっと落ち着いた暗めの色に変わりましたね。しかもコルク栓になっているじゃあないですか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

…さて、バンクホールに話を戻すと現行ラインナップは

・BRITISH SINGLE MALT

・BRITISH MALTS

・DISTILLER'S CUT SINGLE MALT

の3種が展開されています。

ブリティッシュシングルモルトは言わずもがな、

ブリティッシュモルツはイングランドのバンクホール蒸留所、ウェールズ(※)のアバーフォールズ蒸留所、スコットランドのボニントン蒸留所それぞれのモルトのブレンドであるいわゆるブレンデッドモルト。

ディスティラーズカットシングルモルトは上位版シングルモルト…といったところでしょうか??

※イングランド西部、ブリテン諸島の中心あたりに存在する。次期英国王(王太子)が呼ばれるプリンス・オブ・ウェールズのウェールズ。

 

 

今回のブリティッシュシングルモルトのスペックはバーボン樽(75%)、アメリカンヴァージンオーク樽という名のアメリカンホワイトオークの新樽(25%)で構成されているそうです。

 

そして、コルク栓です!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

・公式評(バンクホール海外公式サイトより)

A superbly approachable and versatile single malt whisky, launched in 2023 to challenge traditional Irish, American and Scotch Whisky blends.
Matured in a mix of ex-Bourbon and American Virgin Oak casks that lend rich aromas of vanilla and toffee to the liquid. Great for sipping or mixing into longer serves – the perfect all-rounder.

TASTING NOTES
COLOUR: Deep gold
NOSE: Toffee, poached pears, candied citrus fruits, fig and sultanas, balanced by sweet vanilla
PALATE: Rich and full bodied, dried fruit and cinnamon, dark chocolate and espresso
FINISH: A long, dried fruit finish with subtle spice

伝統的なアイリッシュ、アメリカン、スコッチ・ウイスキーのブレンドに挑戦するため、2023年に発売された。
バーボン樽とアメリカン・バージン・オーク樽の混合樽で熟成され、バニラとトフィーの豊かなアロマを醸し出している。シッピングにも、ロングサーブにも最適な万能ウイスキー。

テイスティングノート
色: ディープゴールド
香り:トフィー、ポーチドペアー、砂糖漬けのシトラスフルーツ、イチジク、サルタナ、甘いバニラのバランス
味わい リッチでフルボディ、ドライフルーツとシナモン、ダークチョコレートとエスプレッソ。
フィニッシュ:ほのかなスパイスとドライフルーツの長い余韻。

(DeepL)

https://bankhallwhisky.com/product/british-single-malt/

(海外サイト)

 

シッピングって、なに?と思って調べてみたら「すするように飲む」とか「舐めるように飲む」とかいう意味だそうです。

ロングサーブって、なに?と思って調べてみたら、わかりませんでした。(は?)

 

(追記)

コメントにて教えていただきました!ありがとうございます!!

long:「〈酒が〉深いグラスに入れて供される;〈酒などが〉多量のソーダ水などで割った」

という意味だそうです。

 

とにかく、どうやっても美味しく飲めますヨという公式説明ということですね。

 

 

・ストレートで飲んでみる

色 :やや濃いゴールド

香り:ほんの少し硫黄感のある柑橘っぽさ。

   洋梨のようなフルーティさもときどき垣間見える。

   あとは少々ケミカルというか…人工的なシロップの甘い香り。

   サントリーの赤いやつっぽい。

   アルコール刺激はほぼなし。

味 :なんとな~くバーボン樽由来のはちみつやらバニラを感じる甘さ。

   ・・・と、嚥下した瞬間、シナモンスティックを

   間違って咥えてしまったかのような香りがぶわっと広がる。

   洋菓子のように甘く、スパイシー。

   チョコレートのニュアンスも何となく感じられる。

 

 

・ロックで飲んでみる

香り:香りの印象はさして変わらない。

   硫黄っぽい柑橘というか、グレンタレットを思い出す。

   時間が経つとちょっと甘い香りが開いてくるような…?

味 :バーボン樽っぽい南国フルーツ的なエステリーさ。

   香り高いミルクチョコレートのような香味も感じられる。

   妙と言えば妙。総じて、不思議。

 

 

・ハイボールで飲んでみる

味:シングルモルトながらかなりあっさりめな味わい。

  そしてやはり人工的シロップっぽくケミカルっぽい。

  硫黄っぽい柑橘感もまだ居る。

  それでもフルーティ感やチョコレート感といった

  陽の者の要素もありそれらと拮抗している。そんな感じ。

 

 

・総評

意外と尖っている。

 

次に流行るウイスキーとして注目されている(いた?)ものの、一癖あり人を選ぶところがかなり大きいように感じる。

当ブログで散々グレンタレット感と形容するあの硫黄っぽい柑橘感、これに慣れていても人工的シロップのような取ってつけたような甘さが今度は気になって夜も眠れなくなる、なった。

 

ただ、ストレートにおいてはぶわっと広がるシナモンの香りや、ミルクチョコレートのニュアンスなどアフタヌーン・ティー的なスイートな側面が大きく出るので飲むならコレかなぁ…?

ハイボールは結構薄まってしまうのでそこまでおすすめではないと思った。

 

上述の通り、おすすめはストレート。

上で変な書き方したせいで大事なことなので2回言ったみたいになってしまった…

 

 

・総評

グレンタレット感って言うの、もうやめなよの会会長です。

 

なんでしょう、なんて言えばいいんですの?

あのハイランド系特有のくぐもったような柑橘っぽいほのかな硫黄っぽい感じ…

パヒューム香とはちょっと違う気がするんだけれど、実はパヒューム香とか…?

こう…バチっとくる用語があればぜひこっそりとお教えくださいませね。

 

バンクホールにつきましては、熟成感が出れば脇が固まる印象ですわね。

強烈なシナモン感は大きな個性で、上で言ったようにさながらアフタヌーンティーのようなウイスキーという趣きでじつに英国らしさを感じます。

 

日本ではまだ見かけませんけれど、ディスティラーズカットが上陸して値段次第では跳ねるウイスキーになるかも?しれません。引き続き期待大です!!

海外通販サイトの値段比(シングルモルト:ディスティラーズカット)でいくと日本円にして3,300円くらいになるんですけれど…んなこたぁないですわよねぇ…???????

 

というか今回文字数多いですわね…やめます。

 

 

・次回

asgsn.hatenablog.com

 

・前回

asgsn.hatenablog.com

 

【告知】朝倉あさげのウイスキー本が出ます!(長文版)

こんにちは。もう一度、こんにちは。

 

雑談記事も去年の年末に書いたっきりなので丸1年滞ってたことになります。

(しかも「あんまり書きたいことがなかった。」とかいう心底人を馬鹿にしたような終わり方をしている)

 

Twitterで先行して告知しましたし、記事タイトルで思いっきり書いていますが

朝倉あさげの書籍が出ます!

 

2024年12月6日(金)発売です(1週間前)

なのでちょこっとだけ宣伝させてください。

 

 

 

 

・嘘乙

マジです。

 

 

・なんで?

こっちが聞きたいくらいです!

正直今でも現実味を感じていません。

 

どこまで話していいかはわかりませんけれど、今年(2024年)の2月に出版者様からお話が飛んできました…マシュマロで。

いや、これが一番話しちゃいけないマズいことだったかな…?

(そういうことを想定してインターネットで生きていなかったので、仕事用(?)の連絡先を用意していなかった朝倉サイドに全面的に落ち度があります。)

 

 

………

……………

というわけで完成したものがこちらです。(料理番組)

www.kanzen.jp

 

 

・どういう本?

話の起こりがブログの書籍化ということなので、基本的には当ブログ「なもなきアクアリウム」の再録…

というわけではなく、当ブログのフォーマットに則りつつも大幅な加筆・修正を加えて世の中に出しても恥ずかしくない(ようにしたはずが結局まだ恥ずかしい)構成にしたものになります。

 

ということで

・ウイスキーのレビュー本

・紹介ボトルすべてに対してストレート、ロック、ハイボールで飲んだ感想を掲載

・そのウイスキーの要素を可視化(チャート図、カラーアイコン)

・なんと紹介ボトルはすべて実物と見紛う美麗で精巧なイラスト

 (イラストレーター omiso様のお仕事です)

・さらに当ブログ特有のボトル栓に執着する部分も書籍化

・朝倉あさげ書き下ろしのコラム記事を4本掲載

・朝倉あさげ書き下ろしのウイスキー用語辞典も完備(完備…?)

・ブログ未記事化ボトルもシークレット・書き下ろしで掲載

 (書籍紹介でネタバレされていますけれど…)

・ふつう、ウイスキーの書籍でまず紹介しないようなボトルまで掲載

 (深淵、混沌のごった煮感)

 

なので、「結局ブログで同じ内容無料で読めるんでしょ?」にならない本にしました。

各種通販サイトや出版社様の公式サイトで数ページ、サンプルが読めるのでそちらを見て肌に合えばご購入をご検討することをご検討していただいて…

 

 

・今年のブログ更新が異常に少なかったのは…

人間は、同時に全力で取り組める物事はせいぜいふたつが限界です。

だから、インターネット活動が滞る必要があったんですね。(メガトン構文)

 

 

・自費出版?

…なわけなく、企画出版(出版者様が費用をお出しいただいて出版する)です。

というか、同人活動もしたことないのでそういう業界的な話はちんぷんかんぷんでした。

いんや…現在進行形でちんぷんかんぷんです。

 

 

・本ができるまでの行程をざっくりと

実際、2月からずっと原稿作業にかかりっきりだったかというとそうではなくて、実際に着手したのは7月末ごろだったと記憶しています。

 

それまでは

・大まかなページ構成のアイデア出し

・掲載ボトルの選定

・イラストレーター様へお送りするボトル写真集め

・ウイスキーの味覚アイコンの要素出し

など土台となる部分をぼちぼちとやっていました。

 

それからは上述の通り7月末くらいから各ページについての原稿をただひたすらに書いていました。

並行してコラムもここで書きました。

実際は8月末までで30本くらいしか原稿を書いておらず、10月上旬脱稿というスケジュールを突き付けられておしりに火が付いた形です。

 

あとはひたすらに期限を守るべく原稿漬けの毎日を送り、それを潜り抜けた先はあがってきた初稿、二稿、三稿…の誤字脱字、加筆修正の赤ペン修正作業漬けでした。

(枠スペースぎりぎりまで文字を詰めていって文字数スカスカ♡な印象にならないよう苦心しました)

 

結局、最終的に作業がすべて終わったのは11月15日でした。

なが~~~~~~いようで終わってみればあっという間でした。

小旅行に行ったり、友達と食事に行っているときでも原稿のアイデアのことを片時も忘れたことがなかった1年でした。たのしかったです。(作文)

 

 

・謝辞

イラストレーターのomisoさま

デザイナーの今田さま

そして編集担当の石沢さま

 

タイトなスケジュールの中ほんとうにお世話になりました、ありがとうございます!

なんだかよくわからない言語を使うオタクの文章の解読や編集は相当に大変だったかと思われます。みなさまの今後の人生に多くの幸があることを心より願っています。

 

文字を書きすぎて「おわりに」を掲載するページが消滅し書籍中に感謝の言葉を述べる場所が無くなったのでこの場を借りてお礼申し上げます。

 

 

・所感

メジャーデビューですわね…

 

うんちくもそこそこあり、(なるべく)読みやすい文章で初心者でもとっつきやすいような本にしたつもりです。

ウイスキーに興味が無くても、ペラペラとページをめくるだけでもomisoさまの写実的なイラストが読んでてたのしいと思います。

というか、インターネットスラングとかオタク的なネタをところどころに入れているのでコレが良く通ったな…という気持ちがあったりなかったりします。(そもそも入れるな)

 

ていうか2024年、ウイスキーのラベルチェンジ多すぎませんでした!?!?!?💢

対応できるものは逐次対応しましたけれど、旧ラベルでやむを得ず掲載してしまうことになった「グレンアラヒー12年」「グレンドロナック12年」の両ボトルには申し訳なかったです。

 

きっちり表紙に「サントリーローヤル」と「ラガヴーリン16年」が写っているのはどこかのブロガー兼自称イラストレーターの差し金だと思います。

 

ほか、なにか裏話的なことを思いついたらぼちぼち書きます。

5年分くらいは文字を捻出した気がする1年でした。

 

画像

 

宣伝イラストを描いたのでサムネ用に雑置きしておきます。

 

 

あっ…よければ買ってください!!!!!!

 

 

 

おわり

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