「iPhone 6」&「iOS 8」全力徹底特集! 第18回
識者7人のコメントから見えてくるものとは?
識者7人が見た新型iPhone 6、そしてApple Watch
2014年09月12日 09時00分更新
日本時間9月10日、満を持して登場した「iPhone 6」「iPhone 6 Plus」と「Apple Watch」。今回の発表に関して、ASCII.jpでは7人の識者のコメントを掲載したが、彼らの意見から見えてくるものとは?
有識者コメントはこちらから!
●「近い将来、iPhone 6にも18金のモデルが」――前田知洋氏
●「着実に進化したiPhone 6」――本田雅一氏
●「購入するなら、128GB版のiPhone 6 Plus」――荻窪圭氏
●「触ると魅力が伝わってくるのがiPhone 6」――西田宗千佳氏
●「iPhone 6のサイズ感にはすぐに慣れる」――石川温氏
●「画面サイズは、iPhoneの弱点だった」――松村太郎氏
●「個人的には大画面化しないでほしかった」――遠藤諭氏
iPhone 6のスペックはほぼリーク通り、驚きはナシ?
iPhone 6およびiPhone 6 Plusについて、発売前にも様々なリーク情報が流れていたのは周知の通りだ。「画面の大型化」「2タイプ発売」「容量128GB」「NFC搭載」など、今回の目玉といえるようなスペックはかなり早い段階で噂されていたので、そのまま実装されていることに驚いた人も多いのではないだろうか。リークが多ければ単純に的中する可能性が高くなるとはいえ、今回のiPhone 6は本当に「予想通り」のものが出てきたという印象だ。
識者の中にもリーク情報の正確さを指摘する声があり、石川温氏は「ここまで正確な情報が事前に漏れるというのもなかなかない」と驚きを見せている。
逆に言えば、iPhone 6の発表そのものは多くの人に目新しさのないものとして認識されたかもしれない、ということでもある。本田雅一氏がコメントで指摘している通り、iPhone 6が「着実に進化したiPhone」であることは間違いないのだが、全くの新機能はNFCぐらいで、それすら事前のリーク通りなのだから、サプライズという面では弱い。話題性としては、その後発表されたApple Watchに軍配が上がったという印象だ。
触れてみないと分からない、「スペックに載らない価値」
では、結局のところiPhone 6は端末としてどうなのか。現地で実機に触れた識者からは、かなり好意的なコメントが上がってきている。
西田宗千佳氏は、大型化したiPhoneの質感を「数字より薄い」「触ると魅力が伝わってくる」と表現。仕上げや側面のカーブが特徴的な端末の「上質さ」を指摘しているのは西田氏だけではなく、石川氏は「質感が高く、iPhone 5sとは違った魅力があった」とし、松村太郎氏はRetina HDディスプレーに「非常に素晴らしく満足感が高かった」と賛辞を送った。
識者の多くが口を揃えて評価するのは、スペックの高さではなくiPhone 6そのものの「上質さ」と「ていねいな作り」だったと言える。スペック情報を見て「大したことないな」と思った方も、実際に端末を自分の目で見るまでは答えを急がないほうがいいかもしれない。
画面の大きさをどう評価するか
一方で意見がはっきり分かれたのは、やはり画面サイズの評価だ。iPhone 6は4.7型、iPhone 6 Plusは5.5型と、いずれも4型のiPhone 5sより大型化している。
画面サイズの拡大を好意的に評価しているのは、128GBのiPhone 6 Plusを購入すると公言した荻窪圭氏、「iPhoneの弱点は画面サイズの大きさだった」と評した松村氏だろう。荻窪氏は「iPhone登場時と今ではiPhoneの役割が全然違う」とし、「通話もできるモバイル機器」としてのサイズを優先するのは当然とコメント。松村氏は、これまでタブレットとスマホを併用してきたユーザーにiPhone 6 Plus1台の利用をすすめたいとしている。
実機に触れた西田氏と石川氏は共に「手に持った感覚ではさほど大型化された感じはしない」としているが、石川氏はiPhone 6より大型のiPhone 6 Plusに限っては「ユーザーを選びそう」「正直言ってかなり大きく、片手操作するにはかなり苦労する」とした。
遠藤諭氏は、4.7型が当たり前のように使われ、5.5型も歓迎されるだろうと留保しながらも「個人的には大画面化しないでほしかった」と見解を述べた。iPhoneが「まともな道具のようになる」ことを歓迎せず、「手のひらにスッポリ入る大きさの制約の中でこそ誰も考えないようなイノベーションが起こる」とした遠藤氏のコメントは印象的だ。
Apple Watchは様子見?
iPhone 6に引き続き発表されたApple Watchについては4名が言及しているが、好意的なコメントもありつつ、やや様子見的な意見も目立った格好だ。
前田知洋氏は、会合の席でテーブルにスマホを置くような振る舞いが目立つようになってきた世の中を「スマートに引き戻す」キッカケになると歓迎。本田雅一氏はApple Watchの発表を「アップルらしさが花開いた」とし、「このジャンルの新たな基準となる製品になると思う」とコメントした。
西田氏と遠藤氏は慎重な意見を出したが、理由はともに、「どの要素で買いたいと思うかが見えづらい」という点だ。発売日まで間があるため、様々なアプリで可能性が広がることを見越した存在、と西田氏はApple Watchを位置づけている。
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