「iPhone 6」&「iOS 8」全力徹底特集! 第11回
有識者がiPhone 6発表についてコメント
「触ると魅力が伝わってくるのがiPhone 6」――西田宗千佳氏
2014年09月10日 17時00分更新
日本時間9月10日、満を持して登場した「iPhone 6」「iPhone 6 Plus」と「Apple Watch」。今回の発表に関して、フリージャーナリストの西田宗千佳氏にコメントをいただいたのでご紹介する。現地で製品に触れた西田氏が語る、スペック情報で見るのとは違ったiPhone 6の魅力とは?
非常に上質で、丁寧な作りのスマートフォン
スペックだけを見ると、iPhone 6は「たいしたことないな」と思う人が多いだろう。iPhone 6 Plusについては「デカすぎる」と思うかもしれない。
だが、実際に製品に触れるとだいぶ異なる。丁寧な仕上げ、ガラスやボディの丸み、ディスプレーの発色と視野角の広さなどにより、非常に上質で「丁寧な作りのスマートフォン」だと感じるはずだ。そこは、iPhone 5sなどがもっていた感触より上であり、より「やわらかく女性的」な印象を受ける。また、持ってみると「数字より薄い」「数字より軽い」印象になるのが面白い。「触ると魅力が伝わってくる」のがiPhone 6シリーズの特徴だ。
Apple Watchも近い。正直、表面的な機能ではAndroid Wearと大差ない。一番の違いは、アップルが「マジッククラウン」と呼ぶ竜頭での操作、振動と音によるフィードバックを重視した「スマホと異なるタッチ」の操作感だ。
ただし、こちらは発売までまだ間があることもあって、「なにができるか」「どの要素で買いたいと思うか」が見えづらい。UIをてこに、これから様々なアプリによって可能性が広がることを見越した存在、と考えた方がよさそうだ。
西田宗千佳(にしだ むねちか)
1971年福井県生まれ。フリージャーナリスト。 得意ジャンルは、パソコン・デジタルAV・家電、そしてネットワーク関連など「電気かデータが流れるもの全般」。主に取材記事と個人向け解説記事を担当。朝日新聞、読売新聞、アエラ、週刊東洋経済、月刊宝島、PCfan、YOMIURI PC、AVWatch、マイコミジャーナルなどに寄稿するほか、テレビ番組・雑誌などの監修も手がける。近著に、「顧客を売り場へ直送する」「漂流するソニーのDNAプレイステーションで世界と戦った男たち」(講談社)、「電子書籍革命の真実未来の本 本のミライ」(エンターブレイン)、「ソニーとアップル」(朝日新聞出版)、「スマートテレビ」(KADOKAWA)などがある。
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