先日、パナソニックとバッテリー関連でパートナーシップを結んだテスラモータース(テスラ)。アメリカのシリコンバレーを拠点に、EV(電気自動車)やEV関連部品を開発・製造している新興の自動車メーカーである。
そのテスラが、ロードスター(関連記事)に続くニューモデルを日本に投入。今日8日、同社CEOのイーロン・マスク氏も来日して、納車式が行なわれた。
モデルSは2シーターオープンだったロードスターと違い、同社初となる4ドアセダン。フル充電での最大航続距離は約500kmと驚異的な数字を叩き出している。また、0-100mの加速は約4.6秒と、走行性能も一級品。まさに、次世代の電気自動車だ。価格は60kWhバッテリーモデルが823万円、85kWhバッテリーモデルが933万円、85kWhバッテリーに加え走行性能をアップさせたパフォーマンスモデルが1081万円(すべて税込)の、3ラインを用意している。
納車式では、同社のCEOであるイーロン・マスク氏が「今日からモデルSがついに日本で走ります。モデルS購入者はスーパーチャージャー(充電スタンド)を永久に無料で使用できます」と日本初上陸を祝い、購入者9名に直接キーを手渡した。マスク氏はパナソニック製の電池がモデルSに搭載されていることについて、「モデルSには“日本の心”が組み込まれている」と語った。なお、日本での納車に時間がかかったことについては「右ハンドル化や、コントロールパネルの日本語化に時間がかかってしまった。せっかく日本で発売するのに左ハンドルのままではもったいない」とのこと。
マスク氏は「日本の技術はテスラモータースの成功に非常に重要。我が社の株主はトヨタ、バッテリーはパナソニック、またパナソニックに供給しているパートナーも日本のメーカーが多い。今後のモデルでもバッテリーセルは日本製を使う予定です」と、日本市場を意識したコメントをした。そのほか、来日直後にラーメン二郎に行ったことを聞かれると「とてもボリュームがあって美味しかった。でも日本でそんなに有名なお店だとは知らず、たまたま美味しそうだなと目に付いたお店に入っただけです」と語った。
インフラ整備も進み、いよいよテスラ モデルSが日本で走る日がやってきた。価格が価格なだけに誰でも乗れる車ではないが、自動車の未来にまた一歩近づいたと言えるだろう。